体力的に朝から宮島へ行くかどうか悩んでいました。午後以降、お会いしたい方々との予定もあったので、体力がゼロになってはいけない。しかし、結果として早朝に宮島へ行ってよかったあ、と思ったのでした。朝の宮島がとても新鮮だったから。それでは振り返っていきましょう。
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1085/2,094】 総計【1172/2,264】スーパーカブの総走行距離
28974km
今日の旅先のこと
佐伯区(広島市)(1/3)
昨日訪れた、山間部の旧湯来町も佐伯区なのですが、佐伯区役所が海沿いの五日市周辺に位置しており、早朝に散策しました。流れているのはせわしない日常で、広電とJRの踏切が小刻みにバーを下ろし、五日市駅前のバスには長蛇の列をつくっています。まさにひとつの街がここにある感じ。
昨日訪れた、山間部の旧湯来町も佐伯区なのですが、佐伯区役所が海沿いの五日市周辺に位置しており、早朝に散策しました。流れているのはせわしない日常で、広電とJRの踏切が小刻みにバーを下ろし、五日市駅前のバスには長蛇の列をつくっています。まさにひとつの街がここにある感じ。
旧宮島町(廿日市市)(2/3)
宮島のフェリーに乗ったのは朝7時台。現地で泊まったことはないから、たぶん今まで訪れた中で一番早い。そうすると、観光客だけではなく、通勤や通学の人もいたわけですが、ランドセルを背負って船に乗っている小学生もいました。雨の日も風の日も宮島へ船で通う……すごい日常だ。
さて、船に乗って島までは10分。あっという間なので特に何かをするわけでもなく島を眺めていると、あらためて島の地形を見て、山が険しいなあと思いました。今まで宮島が険しい地形だ、とは考えたこともなかったわけですが、ほかの地域へいろいろと訪れたからか、新鮮な感覚がありました。人が住める場所がほとんどない。ほとんどが山である。なのに、これほどの文化や歴史がある。すごいなあと。
なんて思っているうちに到着し、島を散策しました。朝の玄関口はまだ静けさがあり、それも新鮮で。厳島神社も人の数が少なく、涼しい風が通り抜けて心地良く、今までで一番ゆっくり歩けたような気がします。
さらに、今までなら関心を持たなかったけれど、今回は立ち寄ってみたいと思っていた「宮島歴史民俗資料館」。館内の展示は撮影禁止で、中庭は撮影しても良いと説明してもらい、静かに展示を見ていきます。館内そのものが200年前の民家でもあり、どっぷりした重厚な雰囲気がありました。
そして、展示を見ていたとき、職員であろう白いシャツを着た目の細いお父さんが、声をかけてくれました。農業や木の伐採に関する展示のところだったので、「宮島では農業がほとんど行われてこなかったこと、知らなかったです」と言うと、お父さんは「神の島だからね」と。そういう言葉をさらっと使うことに緊張したけれど、おじさんは続けて「宮島には神社もお寺もたくさんあるでしょう? でも、宮島にはお墓がひとつもないんよ。それは神の島だから」と。そうか、宮島にはお墓がひとつもないのか……。考えたこともなかった……。お父さんはその後スッと姿を消したのでした。
デートにはむかないだろうけれど大満足だった資料館を後にして、船へ戻って行ったわけですが、10時を過ぎ観光客も急激に増えて、今度は商店街が大賑わいで。特に修学旅行生が非常に多く、メイン通りはユニバーサルスタジオジャパンかと思うほど。ヨーロッパから来た観光客の人たちが、勢いに押されて若干引いていました。
宮島のフェリーに乗ったのは朝7時台。現地で泊まったことはないから、たぶん今まで訪れた中で一番早い。そうすると、観光客だけではなく、通勤や通学の人もいたわけですが、ランドセルを背負って船に乗っている小学生もいました。雨の日も風の日も宮島へ船で通う……すごい日常だ。
さて、船に乗って島までは10分。あっという間なので特に何かをするわけでもなく島を眺めていると、あらためて島の地形を見て、山が険しいなあと思いました。今まで宮島が険しい地形だ、とは考えたこともなかったわけですが、ほかの地域へいろいろと訪れたからか、新鮮な感覚がありました。人が住める場所がほとんどない。ほとんどが山である。なのに、これほどの文化や歴史がある。すごいなあと。
なんて思っているうちに到着し、島を散策しました。朝の玄関口はまだ静けさがあり、それも新鮮で。厳島神社も人の数が少なく、涼しい風が通り抜けて心地良く、今までで一番ゆっくり歩けたような気がします。
さらに、今までなら関心を持たなかったけれど、今回は立ち寄ってみたいと思っていた「宮島歴史民俗資料館」。館内の展示は撮影禁止で、中庭は撮影しても良いと説明してもらい、静かに展示を見ていきます。館内そのものが200年前の民家でもあり、どっぷりした重厚な雰囲気がありました。
そして、展示を見ていたとき、職員であろう白いシャツを着た目の細いお父さんが、声をかけてくれました。農業や木の伐採に関する展示のところだったので、「宮島では農業がほとんど行われてこなかったこと、知らなかったです」と言うと、お父さんは「神の島だからね」と。そういう言葉をさらっと使うことに緊張したけれど、おじさんは続けて「宮島には神社もお寺もたくさんあるでしょう? でも、宮島にはお墓がひとつもないんよ。それは神の島だから」と。そうか、宮島にはお墓がひとつもないのか……。考えたこともなかった……。お父さんはその後スッと姿を消したのでした。
デートにはむかないだろうけれど大満足だった資料館を後にして、船へ戻って行ったわけですが、10時を過ぎ観光客も急激に増えて、今度は商店街が大賑わいで。特に修学旅行生が非常に多く、メイン通りはユニバーサルスタジオジャパンかと思うほど。ヨーロッパから来た観光客の人たちが、勢いに押されて若干引いていました。
いろんなお久しぶりです。(3/3)
宮島から戻ったあと、広島でお世話になった方々のところへ立ち寄りました。もちろん、すべての方に会えたわけではないけれど、少しだけでもお話ができただけで、すごくパワーをもらったのでした。会ってくださる方がいることは、ほんとうにとてもありがたいです。
宮島から戻ったあと、広島でお世話になった方々のところへ立ち寄りました。もちろん、すべての方に会えたわけではないけれど、少しだけでもお話ができただけで、すごくパワーをもらったのでした。会ってくださる方がいることは、ほんとうにとてもありがたいです。
というわけで、今日の散策はここまで。次の日から撮影で移動があり、しばらく旅を休んだのでした。カブの駐輪先に選んだのは広島駅近くの地下駐輪場。有人だし安心できる、よしっ、と思いながら。
本日のひとこと
広島市街地は、今回ではなく、もう一度広島市へ戻ってきたタイミングで、巡る予定です。
広島市街地は、今回ではなく、もう一度広島市へ戻ってきたタイミングで、巡る予定です。
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)
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