今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【86/171】
訪れた旧市町村の数【890/2,094】 総計【976/2,264】スーパーカブの総走行距離
24087km
今日は8時過ぎに出発した。空がカラッと晴れていて気持ちいい。それに、寒くない。鹿児島は春が近づいているのではないか、と予感させる朝だった。
さて、今日の目標は、薩摩川内市街地を起点に、先日訪れた旧祁答院(けどういん)町を除いた薩摩川内市の旧市町村と、いちき串木野市の旧市来町、旧串木野市を巡ることだ。
最初に向かった旧東郷町は、薩摩川内市の大小路の交差点を東へ折れて、道なりに進むと現れた。市街地は川内川の右岸に広がっているまちだ。
その市街地に立ち寄る前に北へ進み、藤川天神を訪れた。道中の景色も里山のようで心が落ち着く。神社に着くと、看板には旧東郷町の紹介として、「フルーツの里」とあった。
そして、神社には梅の木がズラッと並んでおり、木によっては濃いピンク色の花が少しひらいている。また、梅の木は日差しを浴びていたが、社殿は日陰で静けさが増していた。
入来麓武家屋敷群を歩く。ー旧入来町。(薩摩川内市)
次は旧東郷町から旧樋脇(ひわき)町を通って、旧入来町までやってきた。旧入来町では「入来麓武家屋敷群」へ訪れる。
薩摩藩初代藩主の島津家久は、自らの居城である鹿児島城(鶴丸城)を築き、薩摩藩の各地に点在する「麓」をつくった。そして、麓を外城として、薩摩藩全体を防御するための武家屋敷群が整備されていったわけだ。だから、出水や知覧をはじめ、鹿児島には武家屋敷群が多い。
武家屋敷群に到着すると、近くの小学校から明るい声が響いていた。その後、旧増田家住宅を訪れてみると、ベンチで雑談していたお父さんが話をやめて、ぼくに住宅の歴史を説明してくださった。
話を聞いて面白いと思ったのは、住居がふたつに分かれていて、その分岐点には雨樋があること。また、ひとつは客間で床が少し高くなっており、天井にも板が敷かれていて、もうひとつの母家は天井の茅葺屋根まで見えるのであった。
説明をしてもらったあと、外から住宅を見てみると、ラクダのコブみたいだと思った。
樋脇川沿いのまちなみと道の駅へ。ー旧樋脇町。(薩摩川内市)
次にやってきたのは、旧樋脇町。まずは市街地へ向かってみた。樋脇支所へ到着する直前に川を渡ったが、川内川ではないよなあと思ったところ、樋脇川だと知って納得した。だから樋脇町なのかあと。
市街地を歩いたあと、「道の駅 樋脇」へ訪れた。近くには「市比野温泉」があり、道の駅にも足湯が設置されていたのだった。
観音ヶ池市民の森に吹く春の風。ー旧市来町。(いちき串木野市)
今度は旧樋脇町から山を越えて、旧市来町へ向かった。「いちき串木野市」ではひらがな表記の「いちき」だが、漢字では「市来」なのだと今回知った。
市来駅にやってきて、ちょうど電車が来るタイミングだったけれど、鹿児島方面の電車では、若い男女が結構利用していた。
その後、観音ヶ池市民の森へ訪れると、ところどころ、すでに花びらを咲かせた桜の木があった。今日を通して、遠目で見ることは何度かあったものの、より一層桜を身近に感じた。ひっそり、桜の木の下に座ってお花見しているお母さんもいた。それを見て、わあ、沁みるなあと。
長崎鼻公園の松林をくぐって海へ。ー旧串木野市。(いちき串木野市)
いちき串木野市役所は、旧串木野市の市街地に位置している。旧市来町の市街地からは3kmほどで十分に近かった。また、市街地に入ると海も近づいていて、空が広く感じられる。
市役所周辺を散策したのち、長崎鼻公園へ向かう。松の木が多く並んでおり、針のような枯れ葉が地面の絨毯となって、歩くたびにフサフサ感じられた。その松林の歩道を越えた先に旧串木野港灯台がある。海が見えるとキラキラ輝いて、眩しいぐらいだった。
市街地を散策し、新田神社へ。ー旧川内市。(薩摩川内市)
そして、薩摩川内市街地へ戻ってきた。かつては旧川内市と呼ばれていたエリアだ。朝も川内川の近くで写真を撮ったけれど、いちき串木野市から戻ってきて、まずは川内駅や商店街を歩いた。その後、新田神社へ。神社の石段は想像していた以上に段数が多くて、ゼエゼエ、ハアハアと息切れしてしまった。ほかの人たちはもっと社殿に近い駐車場を利用していた。
ちなみに大学生のとき、薩摩川内市が地元だった同級生がいたから、その同級生は今、どこに住んでいるのだろうなあと思った。一度、連絡が途切れてしまったら、なかなかの強い縁がない限り、つながりは希薄になってしまいますよね。
というわけで、今日の散策はここまで。ちなみに今日、関東在住の方とメールでやり取りをしていると、「今日は極寒でした」と言われて驚きました。ぼくの場合の今日は、「こんなにも春の兆しがあるなんて」でしたから。土地による感覚の違いも、不思議だなあと思います。
本日のひとこと
道の駅で、カブを停めたあとにおじいちゃんに話しかけられた。「旅人かい?」みたいなことを聞かれるのかと思ったら、「その荷台の箱、どこで買ったのかい?」だった。ネットで買ったことを教えてあげた。
道の駅で、カブを停めたあとにおじいちゃんに話しかけられた。「旅人かい?」みたいなことを聞かれるのかと思ったら、「その荷台の箱、どこで買ったのかい?」だった。ネットで買ったことを教えてあげた。
(終わり。次回へ続きます)
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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