早起きが好きだとしても、体に残っているエネルギーで明日は起きれるなとかまずいなとか、みなさんも体感でわかりますよね。
そして、明日はちょっとまずいなと思って寝たのでした。
意識しないと寝坊するぞと。
で、船は6時40分発のところ、目が覚めたのは6時5分。
しまった! だから言ったのに(誰も言っていない)。
こんなこともあろうかと、荷物の整理は済んでいたので、6時13分には宿を飛び出し、
こんなこともあろうかと、港の近くに泊まっていたので、6時24分に乗船券を購入できました。
券を買った1分後にはアナウンスが鳴って乗船開始。
何にせよ、よかったよかった。
高速船は小値賀島を経由し、宇久島へ着いた後は佐世保まで向かいます。
ぼくはその途中の宇久島での下船。初めて訪れる宇久島へ。
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【81/175】
訪れた旧市町村の数【752/2,094】 総計【833/2,269】スーパーカブの総走行距離
21355km
宇久島を歩いて散策しよう。ー旧宇久町(佐世保市)
水平線に近い太陽はとても大きく感じられる。
7時40分、宇久平港に入った。
宇久島で降りたのはぼく一人だった。
一方で、宇久島からは数十人ほど乗船していく。
みんな佐世保へ向かうのだなあと思った。
島に上陸したあとは、港に差し込む朝日がやはり美しかった。
どのように島を巡るか、いくつかプランを持っていました。
ひとつはカブといっしょに上陸して島を巡ること。
この方法は、高速船で移動したのでむずかしい(フェリーでなければ積載できません)。
もうひとつは島で自転車をレンタルすること。
このプランを本命にしていました。
行きたい場所もピックアップできていたし、帰りの便にも自転車があれば十分間に合うはずだと。
ただ、時期が時期で。
12月29日。年末も年末です。
レンタサイクルを借りれるのかどうか、情報をうまく見つけられなくて。
時刻はまだ朝8時。
待てばお店が開くのかもしれないけれど、この時期にひとりで自転車を借りるというのも申し訳ない。気を使うじゃないですか。
みたいなことを思い巡らせて、レンタサイクルは時短営業だったとあとでわかったのですが、徒歩で島を散策することにしました。
とはいえ、車なら数分でたどり着くような距離も、徒歩なら時間がかかる。
結果的に、港から大浜海岸という東のビーチへ訪れ、それから北にある集落まで着いた後は、その先の灯台には行かずにUターンし、城ヶ岳展望所への訪問も諦めて、周回して戻ってきたのでした。
歩いた距離は10kmほど。
それぐらいは余裕だと言われて同然かもしれないけど、朝から何も食べてなかったのでだいぶヘトヘトになりました。
大浜海岸の近くで、木の茂みがガサガサと動いているのを見つけました。
どうやら鳥のようです。
大きそうに見えるので、もしかしたら雉かもしれない。
と思ったのですが、何かが違う。
そこで、「んっ、鶏? 野生の鶏?」
と、ようやく気づきました。
飼い主さんがいるのかと思ったが、周りには誰もいない。
ゆっくり近づくと、鶏がより鶏に見える。
とにかく食事をしているようでした。
野生なのだろうかと、わからないまま。
大浜海岸へ着きました。
島の東に広がるビーチで、緩やかな傾斜には冬枯れの芝が一面に広がっていました。
そして、静かに波の音をききます。
誰もいない海で、ざぶーん……ざぶーん……と。
さっき鶏がいた場所も通ったけれど、彼らは姿を消していて。
まだ10分後ぐらいなのに。
鶏って飛べないよね?
どこに行ったのだろう。
……最後まで謎でした。
散策中に神島神社という神社を見つけたので立ち寄りました。
ちょうど宮司さんが出てきたのですが、「午後から新年の飾り付けをやるんで、よかったら」と声をかけてくれて。
午後に再訪すると、おじさんたちが飾り付けを担い、子どもたちが境内を掃除し、穏やかな島の時間が流れていました。
午後の船をまったりと待ちました。
宇久島に来れてよかったです。
島の方たちはたくさん挨拶をしてくださいました。
とても明るい島でした。
頭ヶ島天主堂へ、もう一度。ー旧有川町(新上五島町)
もちろん見たからといって、自分の中で大きく何かが変化するわけではないけれど。
掴めても、掴めなくても、その空気を吸っておきたいときが。
もう一箇所、坂本龍馬のゆかりの地にも向かいました。坂本龍馬の像がここにあるのは、ワィル・ウェフ号という坂本龍馬が関わった船が遭難し、ここに流れ着いたから。
その際に亡くなった人も多かったのだと。
そして、坂本龍馬が上五島へ訪れて、銅像を建ててくれと頼んだとのことです。
悲しみを忘れないように。
島も、日本も世界も。
五島列島で訪れる島はまだ残っていますが、ここで一度、明日は佐世保方面へ戻る予定です。
泊まっている宿で、ビンゴ大会の声が聞こえてきました。年末を感じます。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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