ふるさとの手帖

市町村一周の旅

サロマ湖の恵みと、山奥の暮らしと。【旧市町村一周の旅(北海道|9月4日―151日目)】

サロマ湖の恵みと、山奥の暮らしと。【旧市町村一周の旅(北海道|9月4日―151日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】

49/175
28.00%
訪れた旧市町村の数【456/2,093】
456/2093
21.79%
総計【505/2,268】
505/2268
22.27%

スーパーカブの総走行距離
13300km

湧別町→旧上湧別町→遠軽町→旧丸瀬布町→旧白滝村→旧生田原町、の6つ。

サロマ湖の恵みと、山奥の暮らしと。(2023年9月4日(月)―151日目)

薄い雲の上から差し込んだ太陽の光は、カーテンのレースを通り抜けたように、やさしい。これから曇が増えるのか、晴れていくのか、天気予報を見たところでわからない。自然に身を任せて、湧別町へ進んでいく。

湧別町

湧別町の東側には、サロマ湖が広がっている。昨日、常呂町のワッカ原生花園を訪れたときのサロマ湖とは反対側だ。龍宮街道と呼ばれる砂洲の上にできた道を進んでいくと、サロマ湖畔に集落がひろがっていた。どの家も漁業をベースにした暮らしに見える。家並みの目の前にはサロマ湖があって、漁港と変わらない形で、せわしく人々が働いている。女性の姿もたくさん見かけた。サロマ湖に浮かんでいた漁船はなんだったのかなとそのときは思ったけれど、おそらく、ホタテ漁船だった。

オホーツク湧鮮館に行くと、つぶ貝にえび、新鮮な海鮮物がズラリ。地元のお客さんがホタテを7キロ分買って行った。すごいな、なんだか、見えている世界が違う。

道の駅に遊園地があった。
サロマ湖と漁船。
サロマ湖の湖口には歴史がある。

湧別庁舎。

オホーツク湧鮮館へ。
美味しそうだなあ。

旧上湧別町(湧別町)

湧別町の市街地から一本の道を進むとまもなく、旧上湧別町に入る。道の駅で美味しそうなうどん屋さんの看板を見つけて、行ってみることにした。お店は地元の人たちで賑わっていたけれど、9月末には店主が高齢につき、閉店してしまうと。小麦粉をはじめ北海道産の材料にこだわったうどんは、とてもおいしかった。思うに、北海道産の材料を大切に使ったうどんって、無敵じゃないかと。

道の駅かみゆうべつ温泉へ。
上湧別はチューリップが有名だ。

うどん屋の麺屋おほーつくさん。
一番人気、えびもちぶっかけ。細麺のツヤとコシが抜群で、ツユのコクが透き通っていた。えびは4本、餅もアクセントが効いていて、箸が止まらない。

フードセンタ。

春にはチューリップ畑が一面に。

遠軽町

遠軽町の町役場を訪れたあと、瞰望岩と呼ばれる岩がそびえる、太陽の丘えんがる公園を訪れた。瞰望岩は市街地から見ることもできて、高さも大きさもあるので迫力満点だ。

昨今、展望台に行くと、安全性の観点から柵が設けられている。ここから先に入らないでください、と。それはそうだなと思いつつ、一方で、「景観を損ねてしまっているけれど、仕方なく柵を作った」と感じられるような場所もある。

太陽の丘えんがる公園の展望台、すなわち瞰望岩の上は、柵が設けられていない。「崖に近寄らないでください」と但し書きはあるけれど、柵はないのだ。瞰望岩はアイヌ語で「インカルシ」、「見晴らしの良いところ」の意味を持つ。その意味に対するリスペクトにも感じた。そのおかげで、自然のままの断崖絶壁の姿であり、見える景色は凄まじい。本来高いところから見える景色は、自然の恐怖がそばにあると、思い出させてくれるような。

遠軽町役場。
前回の旅でも、ここを歩いた記憶がある。

遠軽駅。

遠軽町旧白滝村の出土品が、国宝に指定されたと。

見上げる瞰望岩。
瞰望岩のある丘に上がってきた。
柵がなくて、断崖絶壁だ。
遠軽町のまちを一望できる。

旧丸瀬布町(遠軽町)

相変わらず、行ったことのあるまちの名前は記憶できるけれど、そうでないまちは、読み方がわからない。今日は初めて、「丸瀬布(まるせっぷ)」の地名を覚えた。

「SLと昆虫の町」のスローガンを持っている丸瀬布。今回は「丸瀬布昆虫館」を訪れてみる。標本の昆虫だけではなくて、クワガタにカブトムシ、蝶々…。いろんな生き物が実際に飼育されていた。

途中、ジリリリ、ジリリリ…と、BGMのような、鳴き声のような、昆虫の秋の鳴き声が聞こえることに気づいた。従業員さんに、「この鳴き声って、昆虫のBGMですか?」と尋ねたら、「いえいえ、ここで鳴いている虫ですよ」と。BGMかと思うぐらい、音質も響きも良かったものだから、ちょっと驚いた。

旧丸瀬布町へ。

奇数月、停車禁止。
丸瀬布昆虫館へ。
いろんな昆虫がズラリ。
アニキ(哀川翔さん)も、昆虫館とつながりがあるそうだ。
カブトムシだ!
ニジイロクワガタだ!
魚もいた。
蝶々が自由に飛び回っている部屋があった。イム様の部屋かと思った(ONE PIECEを読んでいる人にしか伝わらない)。

機関庫。
薪がいっぱい。

旧白滝村(遠軽町)

旧白滝村で、遠軽町埋蔵文化センターを訪れた。白滝は「黒曜石」の日本最大の産地。火山活動によってその大地ができるまでに、果てしない時間が流れている。軌跡をたどる映像も見たけれど、噴火によってカルデラ湖が生まれて、さらに噴火によってドロドロの溶岩が流れ出し、黒曜石が生まれていったと。

遠軽町文化財センター。
合気道の石碑があった。
展示にも入った。
遺跡からは、石器が出土している。
黒曜石。

まちなみ。
自然はスケールが大きいどころじゃないなあ。

白滝駅。

旧生田原町(遠軽町)

最後に訪れた旧生田原町に、おもちゃの博物館「ちゃちゃワールド」がある。大人ひとりで入っても大丈夫そうだったので、見学した。スイスの「ネフ社」の積み木玩具や、井内法子さんのミニチュア作品、日本中のおもちゃなど、いろんな楽しい、小さな、奇妙な世界が広がっていた。

同じ館内に、撮影禁止ではあるけれど、コロポックル影絵美術館がある。作品を手掛けたのは、影絵の巨匠・藤城清治さん。この美術館がほんとうに、すごかった。とても巨大な作品もあって、作り上げるのに、どれだけの熱量が必要かと…。生き方というか、生き方の姿勢を見せられたようだった。

ちゃちゃワールドへ。
お出迎え。
子どもも大人も楽しい館内だ。

ミニチュア、すごい!

各地の人形なども。
動くおもちゃ。
海外の人形。
旧生田原町のまちへ。
生田原駅前。

街灯にもおもちゃだ。

というわけで、今日の散策はここまで。オホーツク海やサロマ湖の湧別町から、内陸の遠軽町まで、とても広いと感じたエリアだが、旧市町村の単位で巡って、ようやく、まち全体の姿が感じられたような気がした。まだまだ、だけどね。

本日のひとこと
ふと、走行距離だけなら、日本一周の旅は終わったかなあと、思ったりもしました。
今日の夕焼け。
(終わり。次回へ続きます)

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