ふるさとの手帖

市町村一周の旅

3年ぶりの気仙沼へ。【旧市町村一周の旅(宮城県・97日目)】

3年ぶりの気仙沼へ。【旧市町村一周の旅(宮城県・97日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】

49/175
28.00%
訪れた旧市町村の数【332/2,091】
332/2091
15.88%
総計【381/2,266】
381/2266
16.81%

スーパーカブの総走行距離
8200km

旧志津川町→旧歌津町→旧本吉町→気仙沼市→旧唐桑町、の5つ。

2023年7月12日(水)3年ぶりの気仙沼へ。(日本一周96日目)

今日は石巻市から南三陸町と気仙沼市に向かった。いよいよ、宮城県の旅もラストスパートだ。

そして、気仙沼を訪れるのは3年ぶり。遠巻きにいろんなかっこいい方たちが、気仙沼という土地で関わりあい、大きなエネルギーが生まれているのを感じていた。だから、少しだけ緊張しながら訪れたけれど、久しぶりにお会いできた方が「おかえり」という言葉をかけてくださって、すごくうれしかった。初めてお会いした方々は、開け放った窓みたいに清々しかった。

旧志津川町(南三陸町)

まずは宿泊していた石巻市から南三陸町まで、約40kmの移動だった。

最初に訪れた旧志津川町は、町役場が位置していて、「南三陸さんさん商店街」があり、町の中枢でもある。

このあと、ものすごい大雨が降ったのだけれど、まだ旧志津川町ではカラッとした朝の晴れ間が広がっていて、爽やかな時間が流れていた。

内陸は田んぼも広がっていた。

海が広がる。
ウミネコかな。

確か、カモメって渡鳥だから、今の時期はウミネコだ。

南三陸さんさん商店街。

奥には橋もかかっている。
南三陸町東日本大震災伝承館 南三陸311メモリアル。

ここでは参加型のラーニングプログラムが複数あって、震災に関係する行動や判断を考えたり、語り合う場を持つことができたりしている。

南三陸町にはモアイがいる。

旧歌津町(南三陸町)

次は旧歌津町に訪れた。「南三陸ハマーレ歌津」に行くと、目の前には海があってヤマネコが飛んでいた。ただ、「やぁ、やぁー!」って鳴いてた。歌津のヤマネコは、ちょっと人間っぽく鳴く。

あと、JR歌津駅を訪れたとき、線路ではなく車道だと気づいた。そうか、JR気仙沼線は「BRT」といって、電車ではなくバスが走っている。JRだから線路、というわけでもない。広島の宮島でJRの船が走っているように。

リアス式海岸、小さな港が点在している。

ハマーレ歌津へ。いろんなのぼりがあるけれど…
ミヤマクワガタののぼりがあって、珍しく感じられて面白かった。

あっ、モアイさん。

本屋さんや資料館も併設されていた。
歌津地区は化石が有名な土地なのだと知った。

JR歌津駅。
線路絵はなくバス路線だ。

旧本吉町(気仙沼市)

いよいよ気仙沼市に入った。そして、「気仙沼市」という看板があったわけだけれど、そこで原付を停めて合羽も着た。見るからに、怪しい雲が近づいていたのだ。

と言いつつ、なんとかなるんじゃないか、もしかしたら降らないんじゃないか、と期待する気持ちもあった。けれど、旧本吉町で、ものすんごい雨が降った。

それはもう、雨が意志を持つかのように、強く、嵐の中の嵐であった。

大きな防波堤だ。
「この橋も(津波が)乗ったんだ」

歩いていたお父さんと話をした。橋はまあまあな高さがあったので、ここまで津波が来たのかと思うとビックリした。

小雨が降り出した。

本吉総合支所の近く。そして、
土砂降りだ!

ぼくは合羽で雨を浴びる。
本吉総合支所。

バイクも屋根のないところに停めていたので、土砂降りの中「道の駅 大谷海岸」へ移動した。道の駅に着くと雨が止んで、嵐が過ぎ去ったのであった。

道の駅 大谷海岸。ほんとうに、“道の駅”だ。
さっきの雨はここから。
長靴だったので、海水に少し入った。
かつお祭りのポスターだ!

気仙沼市

そして、次は気仙沼市の市街地へ。

具体的なプランはほとんど決まっていなくて、サユミさん(@sayumino1nichi)という3年前にお世話になった方にご挨拶をして、それからの予定は決まっていなかった。3年前、ほぼ日の方々と初めてお会いしたのも、気仙沼がはじめてだった。あの日、ぼくにとっては今まで知らなかった世界に触れた日だった。

サユミさんにお会いするのも緊張した。まず、「ここに来て!」と言われた場所がわからなくて、案内所で尋ねた。ちょっとだけ、「この合羽の人は誰だろう…」とざわついた気配を感じた。

でも、案内所の方が優しく案内してくださって、無事にサユミさんとお会いできたのだった。開口一番、手持ちの大漁旗で、

「おかえりー!!」

と言ってくださった。緊張がうれしさに昇華した。だって、「ようこそ」でもなく、「おかえり」って。それがすごくうれしくて。

おかえりと言っても、気仙沼に来るのはまだまだ3回目だ。それでも、その言葉は、心を魔法のように温かくしてくれた。

海の市。あとでシャークミュージアムにも訪れた。
当たり前のようにかつおがいる。

ほんとうに、ありがとうございます!!
船の並ぶ姿、とてもかっこいい。全国でもここまで並ぶ姿はあまり見ない。壮観だ。

そして、サユミさんのつながりで、「今、神社の清掃活動している場所があるから、行ってみたら?」とお誘いをもらって、行ってみることにした。

すると、そこでは神社の掃除を、年齢もさまざまな方が集まって行なっていた。とても明るい現場だった。

斉藤道有さん。3年前にもお会いした方で、覚えてくださっていた。うれしい。

鰹だ!

そして、神社の方が三時のおやつを持ってくるかのように、「これよかったら皆さんで」と、鰹を持ってきてくださった。

ほんぎゃあ、鰹だ!

「あなたかつおでしょ、食べなさい、鰹を!」

と、半ば遠慮は許しませんという気配で、ぼくも同じ場に混ぜていただき、鰹をいただいた。

鰹の美味しさが、ぼくの血液となって、細胞の隅々まで行き届いていったのだった。

旧唐桑町(気仙沼市)

そのあと、SLOW HOUSEさんというゲストハウスにチェックインをした。オーナーの方も明るくてすごく優しい。

そして、もう少し気仙沼を走ってみようかなと散策をはじめた。まずはシャークミュージアムを訪れて、そのあと唐桑に行こうかなあと迷っていたとき、ちょうどさっき訪れた神社近くで、道有さんにバッタリ会った。

「あ、おれ今からつなかん行くよ? なんなら今から電話するところだけど」

という、究極のキラーパスである。

つなかんは唐桑半島に位置する民宿で、女将の一代(いちよ)さんも、3年前にお会いした方だった。先日は映画『ただいま、つなかん』も公開された。お会いしたのは一度だったけれど、一代さんの屈託のない笑顔がすごく印象的で、なんて素敵な方なのだろうと心から思った。

そして、来週「かつお祭り」がある週末に、つなかんに宿泊する予定で、その前にご挨拶ができたらいいな、と思っていた。そのときに、道有さんと偶然出会って、電話もしてくださって、「全然おっけーだよ!」という流れで、つなかんを訪れることができたのだ。

SLOW HOUSEさんで宿泊。
シャークミュージアム。震災に関係する展示も良かった。

つなかんに向かう前に、折石を見にいった。
折石。5年前の市町村一周でも訪れた。

誰もいない。聴こえるのは、波の音と鳥の鳴き声。

つなかんのある、鮪立(しびたち)の海。
日没前のつなかん。
一代さん!お会いできてうれしいです!

道有さんが、「つなかんサウナ」を案内してくださった。
わあ、すごい!壁の山は、鮪立で船から見える山の稜線だ。

最高だなあ。

道有さんが優しい口調で、いろんな話をしてくださった。そのこともすごくありがたかった。

日没後のマジックアワーも、見事だった。

夜、鮪立(しびたち)の集落。
そして、市街地。
本日のひとこと
きっと、ぼくは気仙沼のことをまだ全然知らないけれど、でも、ほんとうに心から尊敬するまちです。
(終わり。次回へ続きます)

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