今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【226/2,091】 総計【270/2,266】スーパーカブの総走行距離
5400km
2023年6月17日(土)(日本一周72日目)
朝6時半の空は、ここ数日の雨が信じられないぐらい、スカッとした青空だった。
いざ晴れると、雨の日のことは忘れてしまうもので、人間は都合がいいなあとも思ってしまう。
でも、今日は青空に身を任せよう。
旧真壁町(桜川市)
最初にやって来たのは旧真壁町。ここには戦国時代末期から江戸時代にかけてつくられた町並みが、今も残っている。
朝の静かな町並みを散歩した。
と、このとき。黒猫さんのいるおうちから、一人のおじさんが出てきて、ばったりと挨拶をした。何やってるの、と明るく聞かれて、「旅です」という流れから、「まあコーヒーでも飲んでいきなよ」という流れに。
ここで、おじさんと1時間ぐらいお茶をした。おじさんはカクカクしかじかを経て、真壁町にやってきて8年ほど。経歴はバリバリのサラリーマンだけではなく、40歳になって海外へ留学に行き、戻ってきて東京でうどん屋も繁盛し、とさまざまなことをしていた。ものすごく頭の回転が早くて若かったけれど、75歳だった。
出会いは、偶然か必然か。どちらを思うも自由。けれど、このタイミングで突然このおじさんが現れて、話を1時間も聞くことになったのは、ロールプレイングゲームの物語みたいに捉える方が、自然だと感じられるのだった。ストーリー上、設計されていたみたいな。なーんて、想像するのも自由なのだけれど。でも、少なからず、旅はぼくを育ててくれている。そう信じられる。
旧大和村(桜川市)
次に訪れたのは、旧大和村。神奈川には大和市もあるけれど、“村”であったことは余計に、日本の心を感じる。
素敵なサイクリングロードを見かけた。先日お会いした筑波大学の、渡先生が手がけたような気がしてならない。サイクリングロードをつくったと仰っていたから。
雨引観音さんに来た。有名なお寺だけれど、紫陽花の名所にもなっていて、今日は土曜日ということで、すでに満車近い状態だった。
春は桜、菜の花に、薔薇。梅雨はあやめに紫陽花。夏はひまわり。秋はコスモスに彼岸花。ぼくらはいつも、花を愛でる。遺伝子は季節の巡りを知っている。
旧岩瀬町(桜川市)
そして、次は旧岩瀬町へ。岩瀬駅前を中心に散策した。
自分の知らない暮らしが、ここにもある。と、今日も不思議な気持ちで。
笠間市
笠間市といえば、「笠間稲荷神社」を思い浮かべる人も多いだろう。前回の旅でも訪れたし、今回も真っ先に思い浮かべた。ただ、もう一度訪れてもいいし、別の場所を訪れてもいいのだけれど、調べていくと大きな出雲大社があることを知って、今回はそっちへ訪れることにした。
立札に書かれた参拝の仕方を見ても、やはり四拍手とあった。久しぶりに四拍手での参拝だった。神社はほとんど二拍手だけれど、出雲大社や大分の宇佐神宮は、四拍手だ。
そして、もう一箇所行きたいと思った、春風萬里荘にやって来た。ここでは芸術家として知られる奇才・北大路魯山人が暮らした茅葺民家を見ることができる。、北鎌倉での住居だったが、芸術の村の一部として移築されたそうだ。
魯山人の人生については、今まであまり知らなかった。とても苦労した時期が長いことを知った。芸術家になっていく道のりは、ものすごいエネルギーで溢れている。「美味しんぼ」も読まなきゃ。
旧岩間町(笠間市)
続いて訪れたのは、旧岩間町。ここでは訪れてみたい神社があった。唯一無二、合気道に関する神社だ。
合氣神社は、合気道の開祖である植芝盛平が、合気道を完成させた地として創建したとされている。つまり、ここは合気道の始まりの地。それって、ものすごいことだ。そう、ものすごい神社なのではないか。
…今、疑ったでしょう?
でも、ぼくも、これだけいろんな神社を参拝していたら、「感じる」と「感じない」があるのだ。
旧友部町(笠間市)
最後にやって来たのは旧友部町。北山公園と、笠間市役所を散策した。
というわけで、今日の散策はここまで。青空と緑の中を走る茨城は、とても素晴らしい。いい色で溢れていた。
旅路に書くほどのことではないですが、例えば今日は文具を買いにダイソーに寄ったり、目薬を買いにドラッグストアに寄ったりしています。雑務もあります。
(次回へ続きます)
<旅を応援してくださる方々へ&関連ページ>
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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