ふるさとの手帖

市町村一周の旅

桜川市から笠間市へ。【旧市町村一周の旅(茨城県・72日目)】

桜川市から笠間市へ。【旧市町村一周の旅(茨城県・72日目)】
2023.06.17

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】

44/175
25.14%
訪れた旧市町村の数【226/2,091】
226/2091
10.81%
総計【270/2,266】
270/2266
11.92%

スーパーカブの総走行距離
5400km

  • L1002790
  • L1002857
  • L1002859
  • L1002873
  • L1002881
  • L1002883
  • L1002902
  • L1002912
  • L1002988
  • L1003038
旧真壁町→旧大和村→旧岩瀬町→笠間市→旧岩間町→旧友部町、の6つ。

2023年6月17日(土)(日本一周72日目)

朝6時半の空は、ここ数日の雨が信じられないぐらい、スカッとした青空だった。

いざ晴れると、雨の日のことは忘れてしまうもので、人間は都合がいいなあとも思ってしまう。

でも、今日は青空に身を任せよう。

数日前までの曇り空は嘘のよう。
緑が目に優しい。

旧真壁町(桜川市)

最初にやって来たのは旧真壁町。ここには戦国時代末期から江戸時代にかけてつくられた町並みが、今も残っている。

真壁の町並み。町割(道路の位置や幅)の多くは江戸時代のまま。

朝の静かな町並みを散歩した。

黒猫さんだ。

と、このとき。黒猫さんのいるおうちから、一人のおじさんが出てきて、ばったりと挨拶をした。何やってるの、と明るく聞かれて、「旅です」という流れから、「まあコーヒーでも飲んでいきなよ」という流れに。

まあ、コーヒーでも飲んでいきなよ。

ここで、おじさんと1時間ぐらいお茶をした。おじさんはカクカクしかじかを経て、真壁町にやってきて8年ほど。経歴はバリバリのサラリーマンだけではなく、40歳になって海外へ留学に行き、戻ってきて東京でうどん屋も繁盛し、とさまざまなことをしていた。ものすごく頭の回転が早くて若かったけれど、75歳だった。

「いいか、色即是空なんだよ」

出会いは、偶然か必然か。どちらを思うも自由。けれど、このタイミングで突然このおじさんが現れて、話を1時間も聞くことになったのは、ロールプレイングゲームの物語みたいに捉える方が、自然だと感じられるのだった。ストーリー上、設計されていたみたいな。なーんて、想像するのも自由なのだけれど。でも、少なからず、旅はぼくを育ててくれている。そう信じられる。

旧大和村(桜川市)

次に訪れたのは、旧大和村。神奈川には大和市もあるけれど、“村”であったことは余計に、日本の心を感じる。

素晴らしい。

オリーブレモン。思わず。
サイクリングロード。

素敵なサイクリングロードを見かけた。先日お会いした筑波大学の、渡先生が手がけたような気がしてならない。サイクリングロードをつくったと仰っていたから。

雨引観音さんへ。

雨引観音さんに来た。有名なお寺だけれど、紫陽花の名所にもなっていて、今日は土曜日ということで、すでに満車近い状態だった。

境内の気配も素晴らしい。

千手観音。
桜川のまちなみが広がる。

春は桜、菜の花に、薔薇。梅雨はあやめに紫陽花。夏はひまわり。秋はコスモスに彼岸花。ぼくらはいつも、花を愛でる。遺伝子は季節の巡りを知っている。

旧岩瀬町(桜川市)

そして、次は旧岩瀬町へ。岩瀬駅前を中心に散策した。

岩瀬の町並みと。
岩瀬駅。

桜川。現在の桜川市の由来でもある。

自分の知らない暮らしが、ここにもある。と、今日も不思議な気持ちで。

笠間市

笠間市といえば、「笠間稲荷神社」を思い浮かべる人も多いだろう。前回の旅でも訪れたし、今回も真っ先に思い浮かべた。ただ、もう一度訪れてもいいし、別の場所を訪れてもいいのだけれど、調べていくと大きな出雲大社があることを知って、今回はそっちへ訪れることにした。

出雲大社の駐車場。何だろう。
大きな鳥居。
とても立派な社殿だった。
本家に負けないほどの立派なしめ縄。
しめ縄に、お金がいっぱい刺さってた。

立札に書かれた参拝の仕方を見ても、やはり四拍手とあった。久しぶりに四拍手での参拝だった。神社はほとんど二拍手だけれど、出雲大社や大分の宇佐神宮は、四拍手だ。

景色も素晴らしかった。
もう一箇所、春風萬里荘へ。

そして、もう一箇所行きたいと思った、春風萬里荘にやって来た。ここでは芸術家として知られる奇才・北大路魯山人が暮らした茅葺民家を見ることができる。、北鎌倉での住居だったが、芸術の村の一部として移築されたそうだ。

立派な茅葺き屋根。
一瞬びっくり。

茶室も。

洋間は魯山人が改装したそうだ。

魯山人の人生については、今まであまり知らなかった。とても苦労した時期が長いことを知った。芸術家になっていく道のりは、ものすごいエネルギーで溢れている。「美味しんぼ」も読まなきゃ。

旧岩間町(笠間市)

続いて訪れたのは、旧岩間町。ここでは訪れてみたい神社があった。唯一無二、合気道に関する神社だ。

旧岩間町へ。

果樹が守られて。

神社のそば。
合氣神社。
簡素な美しさ。
合気道の開祖、植芝盛平。

合氣神社は、合気道の開祖である植芝盛平が、合気道を完成させた地として創建したとされている。つまり、ここは合気道の始まりの地。それって、ものすごいことだ。そう、ものすごい神社なのではないか。

シンプルな神式だ。

言うも書くも自由だが、参拝して、「気」を感じた。

…今、疑ったでしょう?

でも、ぼくも、これだけいろんな神社を参拝していたら、「感じる」と「感じない」があるのだ。

日記に、いい神社だったと書き残しておきたい。

駅前の交番がカッコ良かった。

旧友部町(笠間市)

最後にやって来たのは旧友部町。北山公園と、笠間市役所を散策した。

穏やかな町並み。

北山公園。池と木々の調和が取れている。

野球場もあった。
市役所の方へ。低いボタン。
笠間市役所。綺麗。

今日もお疲れ様でした。

というわけで、今日の散策はここまで。青空と緑の中を走る茨城は、とても素晴らしい。いい色で溢れていた。

本日のひとこと
旅路に書くほどのことではないですが、例えば今日は文具を買いにダイソーに寄ったり、目薬を買いにドラッグストアに寄ったりしています。雑務もあります。

(次回へ続きます)


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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。

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二見書房編集部noteにて、「旧市町村日誌」も更新中です。

旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

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