ふるさとの手帖

市町村一周の旅

村も町も市も、穏やかな心で。【旧市町村一周の旅(茨城県・73日目)】

村も町も市も、穏やかな心で。【旧市町村一周の旅(茨城県・73日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】

44/175
25.14%
訪れた旧市町村の数【231/2,091】
231/2091
11.05%
総計【275/2,266】
275/2266
12.14%

スーパーカブの総走行距離
5450km

  • L1003109
  • L1003121
  • L1003148
  • L1003158
  • L1003180
  • L1003191
  • L1003201
  • L1003258
  • L1003304
  • L1003331
旧内原町→旧七会村→旧桂村→旧常北町→水戸市、の5つ。

2023年6月18日(日)(日本一周73日目)

心地良い晴れの日が続いている。

スーパーカブだと、走りながら体感気温が変わる。

日差しの届く道路は暑くても、山間部の日陰はひんやりするのだ。

気持ち良いなと思ったけれど、ふと、冬なら山間部で凍えるということか…ともよぎった。

旧内原町(水戸市)

さて、今日は水戸市の周辺地域を中心に巡っていく。

旧内原町は2005年に水戸市に編入したまちだ。

まずは庁舎の近くを散策してみることにした。

奥にイオンモール水戸内原店が見える。

以前から巨大なイオンモールやイオンタウン、ほかの大型ショッピングモールに出会うことは多かった。

それで今日、田圃の風景の中に大きくそびえるイオンを見て、ひとつの国、史跡のように見えた。

縄文時代なら古墳群、戦国時代なら城跡みたいな。

つくり出しているのはイオン株式会社だけれど、

あと1000年ぐらい経って、

それでもまだ姿が残っていたら、

その世界を生きる人々からしたら、史跡みたいなんじゃないかなって。

地元の中学校。

朝日が差し込む。

内原出張所に、景色十選があって、そのうちのひとつ、和光院に行ってみることにした。
ブロック塀が良い。
和光院。静けさと清々しさを感じる。

梅がたくさん落ちていた。
今日も空と緑が美しい。

田んぼはいつも撮っているけれど、それでも、何度でも、撮りたいときに撮ろう。

旧七会村(城里町)

次にやって来たのは旧七会(ななかい)村。

じつはニアミスだったのだけれど、どうやら昨日の宵、

蛍を観る会があったらしい。

気づくのが1日遅かった…。

でも、蛍が飛び交う土地なのだなということを、

知ったうえで巡るだけでも、ワクワクした。

旧七会村。花と家並みが素晴らしかった。
きっと、蛍飛んでるなあ。
藤井川。
お邪魔しています。
バーベキューサイトがあった。

大学4年生のとき、大学からひと山越えた田舎で1年間暮らしていた。

目の前にはちいさな川があって、夜、散歩に出ると蛍が飛び交っていた。

今自分で蛍を観るなら、探しに行くしかないけれど、

ここで暮らす人たちにとっては、そばにいるものなんじゃないかな。

旧桂村(城里町)

次にやって来たのは、旧桂村。

北に進んでいくとやがて那珂川に差し掛かり、

その橋を渡ると常陸大宮市に入る。

今回はその手前でストップだけれど、

ちょうど橋の手前に道の駅があって、そこを目的地とした。

旧桂村。先の旧七会村よりも、やや景色がひらけた、穏やかな風景。
道の駅にやって来た。目の前には那珂川。

「道の駅かつら」なので、道の駅の姿を想像していた。

もちろん、道の駅の施設もあったのだけれど、

ほとんど同じ場所にキャンプ場が併設されていて、

今日は日曜日なのだ。

カラフルなテントが那珂川沿いを彩り、

明るい声が響き渡っていた。

道の駅という名のキャンプ場であった。

きっとキャンプ日和だ。
那珂川と那珂川大橋。

道の駅かつら。
ブレーメンだ。
そして、帰り道。良い道を見つけた。

旧常北町(城里町)

3つの町村が合併した城里町の中で、

旧常北町いちばん大きな町だろうということは、

七会村と桂村が村であるのに対して、常北町が町だという点からもわかる。

町役場も旧城北町にあるようで、中心部を訪れてみた。

ただ、最初に旧七会村に向かっていた道中、

まだ旧常北町の上古内地区を走っていたときに見た茶畑が美しくて、

先に思わず写真を撮ったりもした。

上古内にて。田んぼと、茶畑の風景が重なり合っていた。

場所によって、田んぼと茶畑が同時に見える景色があって、感動した。

あるようで、ない風景だと思った。

過去の旅も含めて、茶畑は茶畑のみで一面に広がっていることが多く、

田んぼと茶畑の風景が混ざる姿は、おそらく意識して気づいたことがなかった。

なんて美しいんだろう。

田んぼも茶畑も、ここにある土地をなりわいにする方々がいることで、

ぼくはこの景色を見ているし、写真を撮っている。

そのことを忘れてはいけないし、

田んぼと茶畑という、

じつに日本的な風景の交わりがあるということに、

気づけてよかったなあとつくづく思った。

旧城北町と旧桂村の境界付近。
立っている場所は旧常北町、奥は旧桂村。
そして、旧常北町へ。
城里町役場。

どの役場でも、行政の決定事項の紙が張り出されているけれど、

役場によって張り出され方の個性が違うぞ、と気づいた。

だいたいは綺麗に並べられていて、

それがあたりまえだと思っていたから、

城里町役場では、冷蔵庫の扉みたいにちょっと自由に張り出されていたおかげで、

その違いに気づいた。

真ん中はスダジイかな。
町役場に、立派なスダジイがある。
町の指定文化財だ。
まちを少し歩いた。

とんとん。

国道の書き方がカッコいい。国道123号BP(バイパス)と。

水戸市

そして、最後にやって来たのは水戸市だ。

前回、偕楽園には訪れていたのだけれど、

あんまり濃く記憶に残っておらず、

いや、それはぼくの記憶力が足りないだけなのだが、

とにかく、もう一度訪れてみたかった。

さらに、千波湖のそばに立つ、

徳川光圀公の銅像も、観に行きたかった。

「みうらじゅんに訊け! この島国編」の、

茨城県 ひかえおろう思想のもとに』編で、

千波湖の水戸光圀公の、銅像の話が登場するのだ。

と言っても、ほとんど銅像の話はなくて、

印籠を突きつけられるというみうらさん個人の話なので、

ぜひ読んでみて欲しい。

ぼくはただ、みうらさんってホント面白いなーとニヤニヤしたわけで、

それと同時に、巨大な水戸光圀公の銅像も、合わせて観に行きたくなったのだ。

地上から5m60cmの、等身大を越えた銅像を。

水戸の市街地を進む。

千波湖だ。

リラックス。
いた! 水戸光圀公の銅像だ。

確かに、2mの台座に、 3m60cmの銅像。

地上から5m60cmの光圀公は、見上げる大きさであった。

そして、なんと光圀公の目の前で、和楽器が奏でられていた。

時代を越えてなお、民の心を掴む光圀公であった。

ご立派なお姿。
遠くで噴水が。

鳥たちは人間にずいぶん慣れていた。
ぼくが顔パネルを選ぶなら、やっぱりすけさんかな。一応最近、初期の水戸黄門を観てきた。
そのまま、偕楽園へ。

梅が並んでいた。
とっても気持ちいい。
好文亭。カッコいい。
偕楽園と梅。とてもいい季節だ。
鴨さんが、人間のようで。
最後に水戸駅へ。
初めて来た。なるほど〜。

開発も進んでいるんだね。

と、今日の散策はここまで。

あとは水戸市よりも北側の地域を巡っていく。

準備を整えて、天気予報にも気をつけながら、

しっかり進んでいこう。

本日のひとこと
朝から草を刈る人たちをたくさん見た。暑い中ほんとうにお疲れさまです。

(次回へ続きます)


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二見書房編集部noteにて、「旧市町村日誌」も更新中です。

旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

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