ふるさとの手帖

市町村一周の旅

歴史と宇宙とつくばの旅。【旧市町村一周の旅(茨城県・50日目)】

歴史と宇宙とつくばの旅。【旧市町村一周の旅(茨城県・50日目)】
旧伊奈町→旧谷和原村→旧水海道市→つくば市→旧茎崎町、の5つ。
2023.05.26

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】

44/175
25.14%
訪れた旧市町村の数【195/2,091】
195/2091
9.33%
総計【239/2,266】
239/2266
10.55%

スーパーカブの総走行距離
4792km

2023年5月26日(金)(日本一周50日目)

今は龍ケ崎市のご自宅にてお世話になっている。家を拠点にさせていただくと、荷物が劇的に軽くなる。普段、肩がけで使っているカバンは9kgあるので、何も持っていない気がした。

さて、つくばみらい市や常総市の水海道、そしてつくば市などを訪れた。数は合わせて5つ。ちょっとしたご縁にも恵まれた。それでは焦らず巡って行こう。

旧伊奈町(つくばみらい市)

筑波郡伊奈町
2006.03.27谷和原村と合併。
最初にやって来たのは旧伊奈町。9時から間宮林蔵記念館がオープンするので、時間を合わせて伺った。
お母さんと息子さん。お声がけして撮らせていただいた。

記念館に向かっている道中、じっと麦畑を見ているお母さんと息子さんがいて、その背中姿に心を奪われてしまって、思わず声をかけた。そして、写真も撮らせていただいた。断られることもあるし、お子さんに怖い思いをさせてもいけないし、ドキドキするけれど、お母さんは快諾してくださった。

話を伺ったら、お母さんはここ旧伊奈町のご出身だった。名前が変わったことについて尋ねてみたら、「伊奈という名前には愛着があったので寂しかったです。でも、それが新しく変わっていくってことですよね」と。

そして、間宮林蔵記念館へ。
間宮林蔵の銅像。

間宮林蔵は江戸時代の測量家であり、探検家だ。館内は撮影禁止だけれど、間宮林蔵に関する9分のビデオがあって、それを観た。小貝川の農家に生まれ、江戸へ修行に出て、19歳で蝦夷へ渡ったこと。その際に伊能忠敬に出会い、測量の技術を学び、人生が転換していったこと。伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図」の北海道は、間宮林蔵も大きく作成に貢献している。

そして、最も大きな業績は、樺太が大陸ではなく島だと発見したこと。樺太は地図で見れば非常に大きいと分かる。「めっちゃ大冒険しとるがな」と思わずにはいられなかった。

隣は生家だ。
月曜日の旧字体「月𫞂日」が良い。
不動院へ。
素晴らしい境内の建物だった。
本堂の中には小学生が社会科見学? で訪れていた。

旧谷和原村(つくばみらい市)

筑波郡伊奈町
2006.03.27伊奈町と合併。
次にやって来たのは旧谷和原村。「やわら」と読む。谷和原庁舎と、小目沼橋という橋が気になったので、訪れてみることにした。
やわら村。
元々は村だったんだなあ。
今はつくばみらい市。
つくばエクスプレスが通っている。ここは地下鉄じゃない。
昔ながらの暮らしを感じる。
カブを停めて、小目沼橋へ。
木製の橋だ。幅は1.5mほど、車は通れない。
そして、カブに戻ったときに差し入れが。
近くにカブを停めたとき、近所のおばさんが畑仕事をしていて、ちらっと会話をした。やがて橋を見に行って戻ってくると、カゴに差し入れと書き置きのメモが‥‥。いざ、こういう温かさを受けると、驚きで汗をかくものだ‥‥。
 
そのまま出発して、50mぐらい走って、いや、でも、やっぱり違うなと思ってUターンして、おそらくここであろうと思う家のインターホンを鳴らして、お礼のご挨拶だけさせてもらった。親切をただ受けばかりの自分に葛藤する。

旧水海道市(常総市)

水海道市
2006.01.01石下町の編入後、常総市へ変更。
次にやって来たのは旧水海道市。昨日は常総市の旧石下町に訪れたけれど、水海道までは時間がなかったので、あらためてやって来た。ちなみに最初は「みずかいどう」か「すいかいどう」だと思っていたけれど、正解は「みつかいどう」だ。水海道駅周辺と、水海道風土博物館・坂野家住宅へ訪れた。
水海道駅周辺へ。
海外の人も多いのだなと。
時代を感じる。
セブンですいかが売られていた。
初めて。
不思議な景色。
そして、水海道風土博物館・坂野家住宅へ。大型車やロケ車が停まるのか。
庭園を越えたような、森だと思った。

庭園のように思っていたけれど、規模がそれよりももう二回りぐらい大きくて。

坂野家住宅の中にも入った。
時代を感じる。
土がまた良い。
auのCMでもよく見た竹林。
館内にこれまでのロケの記録が展示されていて、大河やCMに映画、自分が知っているものも普通にここで撮影されていた。なるほどなあ。広大な敷地面積で、建物と風景が残されていて、なおかつ撮影もできるように受け入れ態勢もできていて。とても勉強になった。

つくば市

ここからはつくば市へ。前回の旅では「筑波大学」に行きたくて訪れた。今回、大学はいいかなと思って、JAXAの宇宙センターと国土地理院の科学館、そして洞峰公園に行ってみることにした。
つくば市へ。
JAXA筑波宇宙センター。すごい。

JAXAかっけぇ。と、圧倒的な展示だった。ちいさい頃にここに触れていたら、宇宙系に育ったかもしれないと思いたくなるぐらい。

宇宙服かっこいい。
人工衛星、すごい。
宇宙は冒険だ。

宇宙が未知の世界なら、極地探検と似た部分もあるような気がした。冒険が、人類のためにもなると。

国土地理院の「地図と測量の科学館」へ。

地図や測量への関心が、個人的に高まっているのである。

この地図がすごかった。

入り口に大きく敷かれた日本地図。3Dメガネをかけて歩くと、地形が浮かび上がって見えた。「そうそうそう」って感じで、沖縄の端から北海道までニタニタしながら歩いた。いやあ、旅はまだ長いなあとも思った。

面白い。
古地図。
等高線、手描きだったんですか!?

地図つくっている人たちは、やっぱり根性ある。

洞峰公園へ。
綺麗に整備された公園だ。
つくば市は学術的にもいろいろあるなあとつくづく。

旧茎崎町(つくば市)

稲敷郡茎崎町
2002.11.01つくば市へ編入。
そして、最後は旧茎崎町へ。つくば市の南側に位置していて、とっても小さい。高崎自然の森と茎崎交流センターに訪れた。
高崎自然の森へ向かう。
本格的な森であった。
姿だけ。
つくば市立茎崎交流センター。
あと、茎崎には牡丹園があるけれど、1ヶ月しか開いていないらしい。不思議なものだ。
 
本日のひとこと
国土地理院の展示施設から出るとき、警備員のおじさんが「お気をつけて」と言わんばかりに目線を合わせて敬礼してくれた。

(次回へ続く)


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二見書房編集部noteにて、「旧市町村日誌」も更新中です。

旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 「旅のお兄さん」のメモ。警備の方。
    ああ、そう。
    かつおさんには、そうしたくなる何かを強く感じます。
    一方的にではなく、受け取りあっているのでしょうね。
    朝が来ると空模様をみながらかつおさんを思い浮かべています。
    すてきなご縁とご安全をかげながらお祈りしています。

  2. まんま様
    ありがとうございます。お言葉、とてもうれしいです。しっかり、敬礼の気持ちで進ませていただきます!

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