ふるさとの手帖

市町村一周の旅

海と田んぼに癒されて、房総半島を北上しよう。【旧市町村一周の旅(千葉県・42日目)】

海と田んぼに癒されて、房総半島を北上しよう。【旧市町村一周の旅(千葉県・42日目)】
赤色の丸です。鴨川市→旧天津小湊町→旧大原町→旧夷隅町→旧岬町、の5つ。
2023.05.18見えづらいですが、房総半島を反時計回りに北上しています。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】

44/175
25.14%
訪れた旧市町村の数【147/2,091】
152/2091
7.23%
総計【196/2,266】
184/2266
8.65%

スーパーカブの総走行距離
 4021km

2023年5月18日(木)(日本一周42日目)

千葉県鴨川市

昨日は鴨川市内のホテルに宿泊した。リーズナブルだったけれど、テキパキと案内をしてくださり、大浴場もあって幸せだった。とはいえ電気も消さないまま、すっかり寝落ちしてしまったけれど。

とても心地良かった。

夕方、まちを歩いた。

内房線と外房線。


そして、朝からは鴨川市といすみ市の、5つのまちを巡った。広々した太平洋に出会うこともあれば、内陸の田んぼや自然にも出会った。両方の良さが、房総半島には広がっているように感じる。それではあらためて。

鴨川市の加茂川。

太平洋と朝日が綺麗だ。
魚見塚展望台へ。

素晴らしい景色だった。
鴨川市は長狭平野が、海に向かって広がっている。
銅像もあった。

中心街。いいなあ。

次に、やや遠い大山千枚田に行くか迷って、行くことにした。前回も訪れていたけれど、鴨川市の市街地側から行くのは初めてだったので、道中がどのような地形なのか感じることが必要だと思って。平野がひらけて穏やかな田園風景が広がっていた。

大山千枚田へ。
棚田は本当に美しいなあ。

前回訪れた4年半前も、この木を見た気がする。

やっぱり、手植えなのがすごいなあ。

棚田は、自然が生み出した景色ではなくて、人の手によって守られている景色だ。手で植えられていて、芝も刈られていて、人の手による長い時間がここにはあるということを、忘れないことだ。

旧天津小湊町(鴨川市)

安房郡天津小湊町
2005.02.11鴨川市と合併。

次に訪れたのは、鴨川市の旧天津小湊町。日蓮聖人生誕の地である誕生寺のほか、小さな港町が広がっていた。

鴨川市の天津小湊支所。
職員の方が、鴨川市の旗を掲揚されていた。
「誕生寺もありますね」と。

この辺りを巡っていると話したら、「誕生寺がありますね」と教えてくださった。ぼくはフラットな発音で「たんじょうじ」だと思っていたけれど、地元の方の発音では「たん」にアクセントが入った「たんじょうじ」であった。

支所の奥にもすぐ海が。
安房小湊の港近く。

誕生寺への駐車場を誘導されて、港近くを通ってお寺へ向かった。

この辺りは天然の鯛が生息していて、「鯛の浦」と呼ばれる。

そして、誕生寺へ。
日蓮宗の大本山だ。

日蓮聖人の銅像。イケメン。
瓦がとても立派だ。
「仏様」…?

とても立派なお寺であった。一週間前は、鶴見で曹洞宗の大本山、總持寺を訪れた。そして、今回は日蓮宗。日本の仏教の歴史図を最近よく見ているのだけれど、なかなか複雑だ。

旧大原町(いすみ市)

夷隅郡大原町
2005.12.05夷隅町、岬町と合併、いすみ市へ。

次は勝浦市と御宿町を越えて、いすみ市へ。いすみ市は旧大原町、旧夷隅町、旧岬町と3つのまちが合併してできたまちだ。まずは市役所も位置する、旧大原町を訪れた。

海近くの、岩船地蔵尊へ。

お地蔵さんも並ぶ。

「俺? ここの管理人だよ」

どこからも気配を感じず、一人のおじさんが颯爽と現れた。不思議な方で、ぼくと距離が近くてもぐるぐる絶えず歩き続けていたり、表情が緩むと前歯が2本、綺麗に姿を見せたりもした。

「ここでお参りしたら、宝くじ当たるよ。俺それで◯◯万円当たったから」

と、まくしたてる言葉を聞き流せなかったのは、その額が「マジっすか」だったから。でも、真偽はよくわからない。それでも地蔵尊の扉を開けてくださったので、参拝した。調子のいい人間なので、宝くじを買いたくなった。

大変不思議な方であった。
大原駅周辺へ。
JR大原駅。

いすみ市役所も。

大原駅からも近い漁港では、日曜日に朝市があるそうだ。朝市って、いいよなあ。

旧夷隅町(いすみ市)

夷隅郡夷隅町
2005.12.05夷隅町、大原町と合併、いすみ市へ。

最初、「夷隅」の漢字が読めなかった。でも、「いすみじゃないか!」と途中で気づいた。中世は上総介広常が治めていたそうで、鎌倉殿の13人、佐藤浩市さんが演じた悲しい最期を思い出すのであった。ああ、頼朝め!

万木城跡へ。こちらは15世紀以降、武田氏、次いで土岐氏が治めたそう。

日本にはほんとにいろんな城があるなあ。
内陸の景色が広がる。

日常が流れる。

田んぼの景色が素晴らしいなあと。
いすみポッポの丘へ。
しかし、営業日ではなかった。しまった、残念!
と言いつつ、ちょうど踏切で、いすみ鉄道の車両が通った。

夷隅町では、内陸らしい穏やかな田園風景が広がっていた。ただ、海沿いよりもムワッとした暑さがあった。

旧岬町(いすみ市)

夷隅郡岬町
2005.12.05大原町、夷隅町と合併、いすみ市へ。

最後は岬町へ。「日本三大清水」にも数えられている、清水寺へ訪れた。

創建は800年代とされる、名刹だ。

1000年も枯れていないという、千尋の池。
本堂も立派だ。
重厚な装飾。
とても渋い。

赤穂浪士の彫刻もあった。
そして、お寺の境内にお店があって、こちらで昼食をいただくことにした。
「おてらのおそば」にしよう。
店内からは、新緑の木々を眺められる。
さすがお寺さん。

店主の方とゆっくりお話しをしながら、昼食をいただいた。とてもフランクな方で、「気軽にお寺にお参りして欲しいんですよね〜」と。今は息子さんが継いでいるが、前住職の奥様であった。

とっても優しく接してくださった。
おそば。鰹とサバで出汁をとっているそうだ。美味しかった。

お店を始めたのは去年の11月からだそうで、「お店があると、いろんな人が来てねえ。そういう出会いが面白くて好き」と明るく仰った。ぼくが旅で訪れたことも喜んでくださってうれしかった。

あんことアイスクリームをサービスしてくださった。うれしい!

「遠くから来たんだから」と、あんこwithアイスクリームをサービスしてくださった。ありがたいなあ。甘くて疲れも取れるし、何より大きな元気をいただいた。

素敵なご縁をありがとうございました。
店内は一点もののステンドグラスも飾られていた。
岬町の長者。交差点が渋かったので。
最後は、太東海水浴場へ。オリンピックのサーフィン会場のすぐそば。まさにサーフィンのメッカだ。
サーファーの方がたくさんいらっしゃった。

今日、安房小湊の漁港では港町らしい「海のまち」を感じたけれど、太東は太東で、違う雰囲気の「海のまち」があった。ビーチにいる方々、車ですれ違う方々の雰囲気が、「俺、私、海が好き。サーフィン最高」って感じで。

ぼくも「趣味ですか?サーフィンっす」って言ってみたい。

気持ち良さそうだったなあ。

というわけで、今日の散策はここまで。最後に、岩船地蔵尊のおじさんの、「宝くじ当たるよ」が、脳裏にこびりついてしまったので、買った。おじさんは、「スクラッチが当たるよ。スクラッチがあ!」と仰っていたので、1枚200円分だけ。

ゾロさんだ。
当たった! 200円だ!

5等の200円が当たった。これでイーブン。そして、せっかくなので、回収した200円でもう一回やってみたら、ハズレだった。200円を失った。おじさんの顔がチラついた。明日もがんばろう。

本日のひとこと
朝早く出発したい理由。
・交通量が少ない
・涼しい
・なんだか気持ちが楽

(次回へ続く)


<旅を応援してくださる方々へ&関連ページ>

「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。

写真集の商品ページはこちら


二見書房編集部noteにて、「旧市町村日誌」も更新中です。

旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

noteのページはこちら

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me