今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【140/2,091】 総計【184/2,266】2023年5月16日(火)(日本一周40日目)
おかえりスーパーカブ。
神田祭が週末に行われていた最中、オーバーホールをお願いしていたバイク屋さんから連絡が来て、お店に伺った。診断と修理の結果をとても丁寧に教えてくださったのだが、ぼくが気になっていた箇所は、確かに状態が悪かった。ひとつは信号待ちでエンストする現象について。これは「バルブクリアランス」と呼ばれるエンジンパーツの隙間が、異常値になっていた。もうひとつは右足のブレーキに違和感があったのだが、グリスが切れていたとのことだった。
どちらも良い状態に直してくださって、エンジン音も小さくなった。再び乗ると違いが歴然としていた。もう、乗り心地がまるで違うのだ。修理に出す前の状態で、旅を進めることには不安があったが、今の状態なら、カブファーストの気持ちを大切に、進んでいける。そう思えた。
さて。月曜日は雨だったので作業日として、火曜日から出発した。朝4時過ぎに都内を出ると、東の空は何かの始まりを告げるような薄い青色を帯びていて、透明な細い月が怖いほどに美しかった。今日は政令指定都市の千葉市へ向かう。合わせて6つの区を巡った。
千葉市花見川区
人口約17万9千人
最初にやって来たのは花見川区だ。幕張町に入る頃には、ベタベタした水分が肌にくっついて、霧の中で光が差し込んでいた。花島公園へ行く道中、京葉道路の武石インターを通過したのだが、東京方面に入って行く車の数の量が圧倒的だったことにも驚いた。
花見川団地の近くにある、花島公園。池に掛かる木の橋は風情があり、蓮の葉は朝日に照らされ、花見川沿いの植物は露に濡れて冬の朝のようだった。
検見川神社を訪れた。「八方除総鎮護」という通称がある。寒川神社は「全国唯一の八方除の守護神」とあったけれど、ライバル関係なのかなあ。いや、それぞれ、ライバルなど関係なく、人々に愛されていることが何より大切だろう。
千葉市美浜区
人口約14万8千人
次に訪れたのは美浜区。やっぱり名前の通り、ビーチサイドを訪れようと思って、幕張海浜公園と、稲毛海浜公園をそれぞれ訪れた。
茶道部の同級生だった友達は、ロッテファンだった。ちなみに、今のロッテでは岡大海選手が、ぼくの中学校の先輩だ。
違いがあるとすれば、幕張海浜公園よりも、稲毛海浜公園の方が、ロマンチックだった。
幕張海浜公園側と稲毛海浜公園側で、建物の建ったタイミングもだいぶ違うように感じられた。
千葉市稲毛区
人口約16万千人
次に訪れたのは、稲毛区。先ほど稲毛海浜公園も訪れたけれど、稲毛区そのものは、海に面していない。稲毛浅間神社とJR稲毛駅周辺を訪れた。
JR総武線なので、東京にも通じている。朝の通勤で人も賑わっていた。
千葉市中央区
人口約20万5千人
名前の通り、中央区には県庁や市役所もあるし、千葉の中枢だ。知り合いに何人か、千葉大学出身の人もいるけれど、みんな素敵な方だから、千葉はいいなあ、と思っていた(偏見だけれど)。ポートタワー、千葉神社、千葉公園と訪れた。
妙見信仰に基づく厄除開運、八方除の神社だそうだ。先の検見川神社とは御祭神も違う。でも、神様や信仰が違っていても、行き着くところが似ることもたくさんあるだろう。それはもちろん、神社に限らず仏教やほかの宗教も、ということになるよなあ。
千葉駅など中心部からも近いけれど、公園周りも少し古い時間の流れを感じた。公園を巡っていると、戦争による軍の名残もこの地域には多いことを知った。
千葉市若葉区
人口約15万千人
次は若葉区へ。まちは穏やかに住宅地が広がっている。そして、千葉市動物公園と、加曽利貝塚を訪れた。
砂漠さん(@eli_elilema)が飼っていらっしゃるエミューちゃんよりは、小さかった。エミューちゃんは今ごろどんな毎日を過ごしているのであろうか。
とにかく、ゴリラで思い出すのは、元京都大学総長の山極壽一先生だけれど、「おさるの年に、ゴリラの話を。」は、すっごく面白かったなあ。
展示にも記載されていたのだが、千葉市には約1300箇所の遺跡があり、その内の特別史跡は一ヶ所。そう、ここだ。そして、貝塚は関東地方が最多で、関東地方では千葉県が最多。千葉県の中では千葉市が最多。つまり、千葉市は日本で一番貝塚が多いまちだと知った。
かつて、加曽利貝塚の保存は国会でも議論が繰り広げられたが、市民による保存運動によって、守られて現在に至る。そのおかげで、ここに縄文時代から続く長い歴史があったことを、ぼくも触れることができた。
千葉市緑区
人口約12万6千人
そして、最後に訪れたのは緑区だ。さいたま市、相模原市、横浜市についで、4つ目の緑区である。鎌取を中心とする緑区役所辺りと、昭和の森を訪れた。
ホキ美術館は、写実絵画専門の美術館だ。やはり、いつか行ってみたいな…。
森はとても広々としていた。そして、千葉市緑区ではあるけれど、東京湾ではなく、房総半島のほとんど真ん中寄りまで来ていて、千葉市の広さを感じたのであった。
今日の散策はここまで。あと、書いても書かなくても、どちらでも良いのだけれど、昭和の森でバドミントンをしていたカップルが、いつの間にかラケットを片手に持ったまま抱き合ってキスをしていて、いや、隠れながらとかではなかったから、見てしまったわけだが、やはり千葉はロマンティックが好きなのだろうか‥‥と、思ったのであった。
(次回へ続く)
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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