ふるさとの手帖

市町村一周の旅

江東区の暮らしを歩こう。【23区駅一周|2022年1月15日】

江東区の暮らしを歩こう。【23区駅一周|2022年1月15日】

今日までの旅メーター

訪れた23区内の駅の数 【118/490】

118/490
24.08%
歩いた距離(目標2,000km)【336.8/2000】
336.8/2000
16.84%

23区おすすめアンケートを募集しています

主に江東区巡り。中央右から2番目の線です。
清澄白河駅→森下駅→菊川駅→住吉駅→西大島駅→大島駅→東大島駅→南砂町駅→東陽町駅→木場駅→門前仲町駅、の11駅。

江東区の暮らしを歩こう。

江東区の暮らし、というタイトルだけど、全てのエリアを巡れたわけではない。まだ、亀戸や有明方面が残っている。ただ、今日は30km歩いたので、どうか許していただけたらと思う。

いくつかの商店街や整備された川を通りながら、隅田川から荒川の間を進む。観光地というよりも、地元の方々の暮らしそのものを、歩いていく。

清澄白河駅

清澄白河(きよすみしらかわ)は、清澄と白河の名前を組み合わせたものだ。アートの街、コーヒの街でもあるし、そして情緒深い町並みも残っている。

清澄白河駅へ。
清澄白河駅。

上からの景色。
心地よい朝の時間。

実は、清澄白河に知り合いの方がいて、建物の屋上へ案内していただいた。スカッとした青空と、織り混ざった建物の対比。人間は広い空が好きだな、とつくづく思う。

富士山も見えた。
清澄公園。
小名木川を渡って、次は森下駅へ。
森下駅

清澄白河駅の北側にある、森下駅へ向かった。さらに北上すれば両国駅がある。森下エリアは、「深川」という地名の発祥の地だ。

小名木川。とても静か。
商店街を通りながら。

森下駅。

深川神明宮へ。
素敵なご神殿だ。

深川神明宮は、深川発祥の地。歴史のことを全然知らなかったけれど、訪れてみて、知って、あたらしく気づくことは多い。

菊川駅

今度は東へ進んでいく。菊川駅へ。

穏やかな住宅街を進む。
菊川駅近くへ。
菊川駅。

観光客、という人はあまり多くないかもしれない。だからこそ、飾らない時間が流れている。

菊柳橋とスカイツリー。

整備された細い川も多い。ただ、これは近年の整備というよりも、江戸時代に造られた水路が元になっている。水と暮らす、江東区の歴史が感じられる。

住吉駅

住吉駅に向かう前に、小名木川と大横川の合流点を目指してみた。

川と川が、交差点のように十字路になっていた。

ぽんっ、と飛んで渡れるような小さな水路の十字路なら、地元にもあったけれど、それがきちんとした川幅で、十字路になっているというのは、とても新鮮だった。上から見たら、すごく面白いと思う。

そして住宅街を進む。

ジャンプの自動販売機があった。
住吉駅。
地名はやっぱり、深川なんだなあ。

第七、ってすごい。「どこ中(学校)?」「第七だよ」ってことだもんね。

調べてみたら、第八中学校まであった。

近くの猿江恩賜(さるえおんし)公園。
もうすぐプレイボール。
西大島駅

今度は横十間川を渡って、大島エリアに向かっていく。

横十間川。木組みの道だ。
植木鉢に、白梅が咲いていた。
昔からの雰囲気。
大島銀座通り商店街。

ここで、木の実を摘んで歩いていたお母さんと、仲良くなった。

周囲は独特の雰囲気。
「洗面台に、飾ろうと思ったの」

お母さんは、昔の話をしてくれた。

「昭和43年、東京に来たわ。服飾の学校に通うために。私は8人兄弟だったのよ」

もう、東京に来て50年以上経つ。地元は山口県の下関だと教えてくれた。

「田舎に帰るのが嫌で東京に残ったけれど、いまじゃあこっちの町の子どもたちも、みんな大きくなって、いなくなっていって、寂しくて。でも、下関には20年帰っていないから、向こうに帰っても、もう、知り合いはいないのよ」

「20年、帰ってないとねえ」

この辺りも昔の賑わいと、いまはきっと違うんだろうな。そしてほんとうは、長年帰っていない故郷の景色を見たいのかな、と思った。

「ありがとうね。ごめんくださいまし」

お母さんの明るく寂しそうな目が、印象的だった。

駅の近くへ。
西大島駅。
大島駅

次は西大島駅から、そのまま隣の大島駅へ向かった。

今日はいろんな商店街と出会う。
お昼ご飯はお蕎麦屋さんへ。
山かけとろろ蕎麦。

細麺のお蕎麦がとても繊細で、やさしいのどごしが、ほっと心を落ち着かせてくれた。

銀座、という名前が多いなあ。
住宅団地。高島平の景色を思い出した。

商店街が多いのも、団地やアパートがあるからで、人々の暮らしという規模の大きさを感じる。

大島駅。
不思議な場所にファミマがあった。

そして、『サンロード中の橋』という商店街を通ったのだけど、すごく良かった。地元の方の暮らしを感じた。

八百屋さんがとってもたくさんあった。
クリームクロワッサンを食べました。ふふ。

八百屋さんの段ボールがいっぱい。

もし、家の近くに商店街があったらなあと思ってしまう。商店街には、デパートやショッピングモールとは違う、人と人の近さがある気がする。

東大島駅

もうひとつ、東大島駅へ。

駅の周りには、団地がいっぱいあった。
都営新宿線が、ここまで高架になっているとは。

都営新宿線は地下鉄、という印象だったけれど、東大島駅付近で、これだけの高架橋がかかっていることに驚いた。駅の海抜は2.6m。一連の駅の海抜を調べてみても、今日歩いているまちは、ほんとうに海抜が低いのだなあと感じさせられた。

東大島駅。
旧中川の真ん中に、駅がある。
こちらは小松川で、江戸川区だ。

旧中川を渡ると、江戸川区に入る。前回、江戸川区を歩いたときに、「小松エリアが入っていない」というご指摘があったけれど、荒川ではなく、旧中川で区が分かれているのだ。まだ平井駅(江戸川区)を訪れていないから、そのときに小松川を、もっと細かく歩けたらと思っている。

南砂町駅

いままでは主に都営新宿線の路線だったけれど、ここで移動して、東西線を目指して行く。最初は南砂町駅だ。

砂町銀座商店街。

砂町銀座商店街も、訪れたかった場所だ。どの駅からも離れているから、あまり観光客は来ないんじゃないかな。でも、地元の方々の、賑わいがあった。

いろんなお漬物があったり。

商店街がある暮らしって、いいなあ。

南砂町駅。

周囲一帯、工事中だった。

踏切を見つけた。運搬用かな。
東陽町駅

あともう少し。東陽町には、江東区役所がある。

建物の雰囲気があたらしくなってきた。

同じ江東区でも、ちょっと雰囲気が変わった。

東陽町駅。
江東区文化センター。

区役所は大きいのだなあ。

木場駅

東陽町駅と木場駅はとても近いけれど、先に寄り道をして、木場公園に向かった。ちなみに公園の北側には、東京都現代美術館がある。清澄白河駅からも徒歩で行ける。だからぐるっと一周、帰ってきた感じがする。

まもなく公園へ。
木場公園に着いた。
スカイツリーと一緒に。

普通に暮らす、という幸せ。

芝の広場も、みなさんとってものびのびとしていた。
そして駅の方へ。
木場駅。

日も沈んできた。
門前仲町駅

最後は、門前仲駅だ。ぼくはまだ、「門仲(もんなか)」と呼ぶことには慣れていない。富岡八幡宮と、成田山深川不動堂へ訪れた。いつかは行きたい場所だったから、とても嬉しい。

富岡八幡宮へ。

ご神前。参拝できて良かった。

富岡八幡宮には、伊能忠敬の銅像がある。ぼくもたくさん、歩けますように。

今度は深川不動堂へ。
参道にいろんなお店があった。

こちらも参拝できて良かった。

金魚さん。
ベーゴマをしている方々がいらっしゃって、撮らせていただいた。

ものすごい回転力で、時には火花も散った。あれ、『火花を散らす』の語源って、ベーゴマなのかな? と思って調べたら、刀と刀だった。でも、そういうことなんだなあと腑に落ちた。

かっこよかったあ。
駅前へ。

門前仲町駅。お疲れ様でした。

今日はたくさんの商店街と出会ったけれど、暮らしが近くにあって、また大きな団地があって、そういう規模の大きさに、驚かされてしまう。つくづく、暮らしとは不思議な感覚がしてならない。暮らす場所は、選んでいるような、選んでいないような、でも確かに、なにか縁に近いものが、あるような。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 田尾あずさ

    普通の暮らしのお写真にじぃーんといたします。ベーゴマのお写真、生まれて初めて見ました。商店街ならではの風景ですねぇ。女子大の茶道の先輩のお宅が木場にありまして、一時期通っておりました。お稽古以外の時に伺うと磯辺焼きを食べさせてくださって。あれからもう二十余年。時の経つのは余りにも早いですねぇ。

  2. 田尾さま
    コメントいただきありがとうございます。ベーゴマも、とても素敵でした。茶道で木場に通われていたのですね。きっと景色も、少しは変わっているかもしれないですね^^

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