海から空に届く真っ白な水平線。”オホーツク流氷の旅編”
こんにちは、かつおです。正月気分がようやく抜けたもののまだまだ氷点下が続く1月末の頃、弾丸1泊2日で北海道へ行ってきました。理由は単純で「流氷を見たい」と思ったからです。いつかは生で見てみたいと思っていましたが、「今年まず行ってみろ」と心の中のリトルかつおが訴えてきたんですね。
もちろんこの頃の北海道は一番寒い時期で、場所によって氷点下15度は当たり前、ー30度にもなったりします。そもそも冬の北国へ行くこと自体が初めてで、僕にとっては本当に新鮮な旅でした。果たして寒さには耐えられるのでしょうか。流氷とは出会えるのでしょうか。
①砕氷船と一か八かの賭け。
何もかもうまくいくことが旅とは限りません。今回、流氷を見にいくということでその舞台は「網走」というオホーツクのまちなのですが、そこで乗りたいと思っていた砕氷船の予約がほぼ「満席」だったんですね。
網走、紋別、知床あたりの地域において流氷は大人気の観光資源ですから、僕が砕氷船を調べ始めた1月初旬ごろにはすでに予約で埋まってしまっていたというわけです。旅行会社が結構買い占めてるのかなーとも思いましたが。もちろん砕氷船に乗らずとも流氷が接岸すれば誰でも見ることはできるのですが、流氷で埋め尽くされた大海原を、船の上から肌で直接感じてみたいですよね。
そして僕は、「1月末」の砕氷船を予約することに成功します。しかし、その日は去年ならば流氷がまだ接岸していない日でした。流氷のメインシーズンは2月で、1月末は年によって波があるということですね。去年であればまだ流氷が岸まで到達していない時期だったからこそ、予約の空席があったわけです。これは僕にとって、一つの大きな賭けでした。
②もう一つの賭け、天気。
そしてもう一つ、今回の旅でもターニングポイントは「天気」でした。気温は低くてもなんとかなるかなと思っていましたが、天気はどうしようもありません。砕氷船に乗る日は変更できませんから、その日が果たして晴れるのか曇りなのか、はたまた雪、吹雪なのか。砕氷船は曇りでも運航はしますがせっかくなら晴れて欲しいですし、海が時化れば船は出航しません。そもそも北海道行きの飛行機が無事に飛ぶかすら怪しいところではありました。
そして実際、僕が行った時期の道東(北海道東部)は天気が「荒れ」ていました。道東は本来”晴れ”やすく、気候も安定するのが冬の特徴なのですが、ちょうど雪が結構降ったり吹雪いたり、不安定だったんですね。
砕氷船に乗る前日、羽田空港から女満別空港へ向かいましたが、天候不良による条件付きのフライト。風は強く、たま〜に吹雪でした。
いざ、北海道へ。
条件付きでしたがなんとか無事に女満別空港に着陸、ひとまず一安心です。ここからバス、電車に乗って弟子屈という町を目指します。網走からさらに200kmほど離れた町なのですが、前回の旅でお世話になった宿があり、そちらで宿泊させていただくためです。
バスの到着が予定より遅れて、全力駆け込み電車でなんとか間に合いました。携帯落として割れたけども。
釧網本線に乗って弟子屈を目指しますが、道中少しだけ晴れてくれました。そして写真の先に広がるの景色は同じ白色ですが、中段の白色は海です。つまり、流氷。
流氷!?
❶1つ目の賭け、行った当日に接岸した流氷。
まず一つ、流氷が果たして接岸しているかは分からないという話をしました。そして北海道へフライトで向かった際は天候不良、条件付きでしたね。実はこの日の天候不良、すなわち北風によって、流氷が見事、網走の海岸へ接岸したんです。
昨年・平年より4日早い網走流氷接岸初日でした。
そんな上手くいくわけあるか、って思うじゃないですか。でもたまたまです。
明日の天気が晴れることを祈って、今日はそのまま移動を続けます。
そして電車に乗ること2時間ほど、弟子屈町に到着しました。
お世話になる宿(旅人宿 昭栄)のオーナーさんが車で迎えにきてくださりました。
こんなに簡単にスリップするんだと思いましたね。
弟子屈町にある川湯温泉という地域で夜のライトアップがあり、連れて行ってくださりました。
その後食事へ。
お食事、ご馳走になりました本当にありがとうございます。
❷天気の賭け、雲ひとつない快晴。
そしてもう一つ、ずっと気にかかっていた「天気」でしたが、
これ以上ない快晴。ホントについてるなと思いましたね。ちなみにこの次の日は曇りだったので、
フライト:曇り(雪)
流氷:晴れ
翌日:曇り
流氷を見るなら今日しかない、完璧だ。
北海道の空の色ってやっぱり本土とは違うなと思います。気候が違うからなのかなぁとか考えるのですが、北海道の方が「淡い」印象です。ホントに神秘的。
そしてここからは再び電車に乗って網走へ向かいます。車窓からみる景色も圧巻でした。
そしてここから砕氷船乗り場へ向かいます。
ここでいよいよ予約してた券を購入、砕氷船に乗ります。
砕氷船は本来北極海や南極海、凍結河川など氷で覆われた水域を航行するために、設計・建造された船ですが、こちらのおーろら号は観光用に造られた船です。
そして、出航です。よければ写真で。
乗船時間は1時間ほどですが、時間なんて忘れて無我夢中で。ガリガリと低い音を立てながら流氷が次々と割れていく。港を離れれば離れるほど流氷は形を変えるように大海原を覆い尽くしていき、ここが陸か海か分からなくなる。奥に見える世界遺産・知床の山々、真っ青な水平線、時折気づく氷点下の冷たい風。
なんて幸せなんだろうと思いました。日本にはこんな景色もあるのかと。
実際色々な流氷のレビューを見ていると、「リベンジ」という言葉が結構多かったです。天候不良だったり予約が取れなかったり。そもそもなかなかお仕事等ある中で北海道へ簡単には行けないですよね。
こんなに最高の条件で観れた流氷、人生の宝物です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
お世話になった宿。
(旅人宿 昭栄)さん。
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