ふるさとの手帖

市町村一周の旅

大分県と九州本土最後の旅。国東半島を駆け抜けよう。【旧市町村一周の旅(大分県|5月9日―399日目)】

大分県と九州本土最後の旅。国東半島を駆け抜けよう。【旧市町村一周の旅(大分県|5月9日―399日目)】

いよいよ、九州地方の旅も最後になりました。奄美大島と沖縄県が残っているため、完全なラストではありませんが、今回の旅において、九州地方で訪れたまちは400を超えます。ひとつずつ、訪れていった結果なので、こうして旅を進められていることがありがたいですし、最後までがんばりましょう。国東市、豊後高田市、宇佐市と進んでいきました。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【86/171】

86/171
50.29%
訪れた旧市町村の数【1020/2,094】
1020/2094
48.47%
総計【1106/2,264】
1106/2264
48.63%

スーパーカブの総走行距離
27485km

旧国見町→旧香々地町→旧真玉町→豊後高田市→宇佐市、の5つ。

今日の旅先のこと
  • 文殊仙寺から山を越えて、旧国見町へ。
    文殊仙寺から山を越えて、旧国見町へ。
  • 水路と。
    水路と。
  • 五辻不動尊へ向かう。石川直樹さんの写真だった。
    五辻不動尊へ向かう。石川直樹さんの写真だった。
  • 不動尊へ向かう途中の景色。奥には姫島が見える。
    不動尊へ向かう途中の景色。奥には姫島が見える。
  • 五辻不動尊。建物内からも、岩肌が見えた。
    五辻不動尊。建物内からも、岩肌が見えた。
  • 振り向けば、すごい景色。
    振り向けば、すごい景色。
  • 知らない場所がいっぱいあるなあ。
    知らない場所がいっぱいあるなあ。
  • 市街地へ下りていく。
    市街地へ下りていく。
  • 国見総合支所。
    国見総合支所。
  • 綺麗に刈られている。
    綺麗に刈られている。
国見町くにみちょう(国東市)(1/5)
国東市に位置する文殊仙寺を訪れたのち、旧国見町の「五辻不動尊」という場所を目指しました。文殊仙寺と同じく山の方に立地していましたが、文殊仙寺から山を越えて旧国見町へ入り、五辻不動尊を目指します。国東半島の山間部は、思いのほかつながっておらず、険しい山越えが多いのも印象的です。近いようで、近くないと。そして、五辻不動尊は不動山の頂上近くに鎮座する御堂でした。駐車場から徒歩10分ほどですが、手すりがなければ怖いような石段ものぼり、途中は断崖絶壁の見晴らしが広がり、姫島までくっきりと見えました。御堂は洞窟のようになっており、お経が書かれていて、お供物の箱は赤い漆の三方さんぼうで、神仏習合なのだなあと。見事な快晴だったので、見晴らしも抜群でしたが、曇りの日であれば、もう少し怖いかもしれないなあとも感じました。また、入口に大きく置かれた不動尊の看板の写真のクレジットが、石川直樹さんでした。いろんな土地に行かれていて、すごいなあ。

  • 長崎鼻へ。地形が独特だ。
    長崎鼻へ。地形が独特だ。
  • アート作品も。
    アート作品も。
  • 海がそばにある。
    海がそばにある。
  • ミャクミャクしてるね。
    ミャクミャクしてるね。
  • 市街地の方角。
    市街地の方角。
  • 香々地庁舎。
    香々地庁舎。
  • 消防士の方が、パンフレットを持ってきてくださった。
    消防士の方が、パンフレットを持ってきてくださった。
  • 周辺は落ち着いてまちなみで。
    周辺は落ち着いてまちなみで。
香々地町かかぢちょう(豊後高田市)(2/5)
国東市から豊後高田市に入ります。旧香々地町では、最初に長崎鼻という岬を訪れました。長崎鼻は、鹿児島県でも同じ地名で複数あったので、重複しやすい地名かもしれません。そして、海岸線は青と緑のコントラストを眺めて晴れやかな気持ちに。お花畑もあるのですが、現在はそこまで咲いておらず、そのことよりも、段々畑の地形が、長崎県諫早市の旧飯盛町のような地形で、とても印象的でした。旧飯盛町の海岸線は、雲仙の火山活動による地形だったけれど、こっちはまた違うはず。それでも、いろいろ理由があって、この地形なのだなあと。
また、市街地周辺も散策したのですが、消防署があり、そこでおそらくお昼休憩中だった消防士の方が、声をかけてくださりました。今まで、前回の旅も含めて、消防士の方と話をするのは初めて、ちょっと緊張してしまいました。そして、国東半島のパンフレットも持ってきてくれて。このとき、「熊野磨崖仏、良いですよ」と生の感想をもらって、よし、行こうと思いました。熊野磨崖仏は豊後高田市の山間部にあり、今日の時間的に間に合うだろうかと迷っていたのですが、行くしかないと。

  • 真玉海岸へ。
    真玉海岸へ。
  • 独特の海岸線だなあ。
    独特の海岸線だなあ。
  • 川みたい。
    川みたい。
  • いろんな見え方。
    いろんな見え方。
  • 木陰が良い。
    木陰が良い。
  • 真玉市民センター。
    真玉市民センター。
  • 真玉川と。
    真玉川と。
  • 住宅地を散策した。
    住宅地を散策した。
  • 細くて良い路地だ。
    細くて良い路地だ。
真玉町またままち(豊後高田市)(3/5)
次にやってきたのは、旧真玉町。まずは真玉海岸に立ち寄ってみます。そろそろ駐車場に着く、という手前から、真玉海岸の景色が印象的で、フライングで写真を撮ったりもしました。訪れたときは潮が引いていて、それが何本もの小さな川のように横に流れており、独特の景色をつくりだしています。あらためて近くまで行ってみると、風も穏やかだったので海面が反射して見えました。ネットで検索をかけると、夕日と干潮が重なった風景が人気のようです。
また、市街地を訪れると、静かな集落が広がっていました。立派な瓦の建物が多く、家と家の隙間も狭くて、歩きながら少しドキドキしました。伊能忠敬が立ち寄ったという場所もあり、反応して、勝手に嬉しい気持ちになります。

  • 豊後高田市街地へ。桂川とまちと山並みが綺麗。
    豊後高田市街地へ。桂川とまちと山並みが綺麗。
  • いざ、中央通り商店街。
    いざ、中央通り商店街。
  • ドキドキしながら歩く。
    ドキドキしながら歩く。
  • いろんな影。
    いろんな影。
  • 空瓶たち。
    空瓶たち。
  • やっぱり、雰囲気が違う。
    やっぱり、雰囲気が違う。
  • この時計、覚えてる。
    この時計、覚えてる。
  • 昭和がまっすぐある。
    昭和がまっすぐある。
  • まちが生きている。
    まちが生きている。
  • またゆっくり訪れたい場所です。
    またゆっくり訪れたい場所です。
  • 熊野磨崖仏へ。
    熊野磨崖仏へ。
  • 結構、のぼります。
    結構、のぼります。
  • 写真以上に、しんどい道のりでした。
    写真以上に、しんどい道のりでした。
  • そして、熊野磨崖仏へ。不動明王像だ。
    そして、熊野磨崖仏へ。不動明王像だ。
  • 大日如来像。大分県最古の摩崖仏だという。
    大日如来像。大分県最古の摩崖仏だという。
  • さらに、摩崖仏の上には神社があった。
    さらに、摩崖仏の上には神社があった。
豊後高田市ぶんごたかだし(4/5)
わあ、国東半島らしい風景だなあ、と感じられた道中から、市街地の桂川を渡り、中央通り商店街の看板をくぐった途端に、一気に昭和の世界に変わり、その空気感の違いに驚かされます。豊後高田市の昭和の町並みは有名で、GW前も、温泉上がりに流れていたテレビで、「昭和の町」が特集されていました。昭和の夢町三丁目館の一部がリニューアルされたというニュースで、GWはすごい賑わいだろうなあと思ったことを覚えています。今回は、時間も少し限られていたので、館内には入らず商店街を散策しました。前回の旅で歩いたのは6年前のこと。そのときと同じ場所に掛け時計があって、それを思い出したときは嬉しくなりました。スクラップアンドビルドで、どんどん移り変わっていくことが良しとされている社会ですが、6年という歳月もまだまだ序の口、という時間の奥行きがいいなあと。
その後、山奥へ進んでいき、熊野磨崖仏を目指します。どうやら受付から少し歩くみたいで、受付のお母さんにどれぐらいの距離があるのか聞き忘れて、そわそわしながら進みます。ゴールがわからない目的地ほど、そわそわするものはありません。あとで「残り200メートル」といった看板が立っていたわけですが、非常に急な石段をかなり登っていった先に磨崖仏が鎮座しており、ぜえぜえ言いながら登っていきました。この石段がかなり無造作で、今では丸みを帯びていますが、昔になればなるほど、尖っていたのではないかと思います。石段が踏み場になっているのは、とても長い年月をかけて、人々が踏み歩いてきたから。その時間の長さも感じます。磨崖仏は二体鎮座しており、木漏れ日に照らされてとても気持ちよさそうな表情でした。これまでの旅で磨崖仏にも少し見慣れましたが、約8mと約7mの石像なので、その大きさには非常に惹きつけられるものがあります。さらに、磨崖仏の上には神社があり、その横には線香とろうそくが置かれたあったので、やはり神仏習合を肌で感じられたのでした。

  • 旧山香町を通って、宇佐神宮を目指します。
    旧山香町を通って、宇佐神宮を目指します。
  • 到着しました、宇佐神宮。
    到着しました、宇佐神宮。
  • すでに15時半をまわっているし、お店によってはひと休み感もある。
    すでに15時半をまわっているし、お店によってはひと休み感もある。
  • 境内へ、進みましょう。
    境内へ、進みましょう。
  • 宇佐神宮は、神仏習合の発祥の地(のひとつ)と認められている。
    宇佐神宮は、神仏習合の発祥の地(のひとつ)と認められている。
  • 葉の影。
    葉の影。
  • 工事中の境内を進もう。
    工事中の境内を進もう。
  • 上宮へやってきた。
    上宮へやってきた。
  • 工事中だけれど、参拝できました。
    工事中だけれど、参拝できました。
  • 下宮にも向かう。
    下宮にも向かう。
  • こちらは初めて参拝。
    こちらは初めて参拝。
  • その後、宇佐市街地を散策です。
    その後、宇佐市街地を散策です。
  • 空も広い。
    空も広い。
  • 色がすごく綺麗で。
    色がすごく綺麗で。
  • 駅館川(やっかんがわ)。
    駅館川(やっかんがわ)。
  • 宇佐市役所。立派だった。
    宇佐市役所。立派だった。
  • ロールケーキみたい。
    ロールケーキみたい。
  • 九州の旅も、一旦ここで終わりです。ありがとうございました。
    九州の旅も、一旦ここで終わりです。ありがとうございました。
宇佐市うさし(5/5)
いよいよ、最後のまちです。宇佐市の麦畑を通り抜けて、宇佐神宮へ向かいました。九州本土をずっと巡り、最後に宇佐神宮を訪れることができるというのは、最初から計算したわけではまったくないのですが、これで九州を離れるということならば、これ以上ありがたいことはないですし、先ほどの熊野磨崖仏と合わせて、神仏習合の国東半島の、総括りだなあとも感じました。そして、実は、16時閉門だと思って非常に急いでいたわけですが、実際は18時閉門でした。なんだよー、言ってよー! と、Googleマップの情報にひっかったわけです(祈祷の受付などが、16時までというわけですね)。というわけで、すでに15時半を過ぎていましたが、落ち着いて境内を歩くことができました。おそらく前回は、上宮しか訪れていないのですが、今回は下宮も参拝しました。参拝客もそれほど多くなくて、ゆったり歩けてよかったです。宇佐神宮の特徴は、やはり4拍手。ちょっと緊張しますよね。ほかの参拝客も、知らんぷりして、ほんとうはほかの方の4拍手を聞いているような気がします。聞き耳が自然と立つというか。そういう緊張感、ぼくは好きです。と、ごく自然に参拝して駐車場まで戻りましたが、1時間弱経っていました。とても広い境内です。6年ぶりの参拝だったので、つくづくありがたいなあと感じられたのでした。

というわけで、今日の散策はここまで。九州地方を巡るにあたって、たくさんの方々にご縁をいただき、お世話になりました。心より御礼申し上げます。また、それぞれ訪れたい土地がたくさん増えました。もちろん、今後すべてを訪れることはできないでしょう。それでも忘れないように、写真と一緒に、心にしまわせていただきます。ありがとうございました。
本日のひとこと
今日は行橋市にて滞在し、明日からは中国地方、山口県を目指します。
 

旅を応援してくださる方へ

「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)

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