ふるさとの手帖

市町村一周の旅

冬の冷え込んだ菊池市と合志市へ。【旧市町村一周の旅(熊本県|1月27日―296日目)】

冬の冷え込んだ菊池市と合志市へ。【旧市町村一周の旅(熊本県|1月27日―296日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【82/175】

82/175
46.86%
訪れた旧市町村の数【823/2,094】
823/2094
39.30%
総計【905/2,269】
905/2269
39.89%

スーパーカブの総走行距離
22641km

旧七城町→旧泗水町→旧西合志町→旧合志町→旧旭志村→菊池市、の6つ。
朝、スーパーカブのもとへ行くと、シートやメーターの表面が完全に凍っていて、冷え込んだのだなあとすごく伝わってきた。
 
さて、まずは旧七城町の『道の駅 七城メロンドーム』を目指す。周辺の畑もキンキンに冷えた様子が伝わってきて、寒いけど美しい。道の駅に着くと、名前の通り大きなメロンがいくつか建物の上に乗っていた。だけど、凍っているようにしか見えなくて、これは冷凍メロンだなあ、なんて思った。
旧七城町へ。
寒いのである。
メロンドーム。
たぶん凍ってた。
その後、「西郷隆盛祖先発祥の地」という場所へ行ってみる。石碑が建っていて、正式名称は「西郷南州先生祖先発祥の地」だった。“西郷南州”とは西郷隆盛のこと。そして、公民館の名前も西郷公民館とあり、元々集落の地名だったそうだ。
畑。
冬の風景だ。
七城町歩こう会。
石碑の近くには小さな城址があった。
西郷南州先生祖先発祥の地。
西郷公民館。
最後に七城支所と周辺を訪れた。
新しい戸建てもいくつかあった。

蒸気霧が浮かぶ孔子公園へ。ー旧泗水町(菊池市)

次に向かったのは、旧泗水(しすい)町。かっこいい町名だし、「うちはシスイ」のことを思い出さなかったかといえば、嘘になる。
 
さて、旧泗水町では「孔子公園」と呼ばれる場所へ行ってみた。道の駅とほぼ同じ場所に位置しており、中国らしい鮮やかな建物が印象的で、孔子の教えである“八徳”が掲げられていた。
旧泗水町へ。
孔子公園。
かっこいい。
水路がとても澄んでいた。
蒸気霧だ。
孔子公園を訪れた後、泗水支所に向かうと、合志川がすぐ目の前にあるということが気になった。川幅が十分にあり、川向こうには町並みが広がっている。旧泗水町はこの合志川が境界線で、向こうは合志市になるのかなあと。
 
しかし、地図を見ると川を渡ってからも少しだけ旧泗水町に含まれていて、川が境界線になっていないことが発見だった。「合志川」なら合志市と境界線になっていそうだが、意外と違うのだなあと。
泗水支所。
合志川とまちなみ。
鳥居だ。

弁天山公園に登ろう。ー旧西合志町(合志市)

次にやってきたのは、旧西合志町。まちの中でも西に位置する、弁天山公園へ行ってみよう。
 
公園の駐車場に着く少し手前から、道沿いにビニールハウスがたくさん並んでいた。畑が多いのだなあと感じる。
 
そして、公園は鳥のさえずりが気持ちのいい森だった。周囲を一周することもできて、散歩やジョギングをしている人も多く、そのほとんどは反時計回りに進んでいた。たぶん、自然とそうなっていったんじゃないかな。
 
展望台まで着くと、抜群の景色が広がっていた。逆光側の山並みは淡く眩しい。地上でも印象深かったビニールハウスは、上から見るとさらに多く感じられた。自然と畑の営みの美しい光景だ。
ビニールハウスがたくさんあった。
茶畑もあった。
弁天山公園へ。
展望台から。
展望台を下りて、今度は合志マンガミュージアムへ行ってみた。名作はもちろん、熊本出身の漫画家の作品も多くて、あたたかみのある空間だった。小学生が正座して読んでいたり、柱にもたれかかったまま読んだりしていて、その夢中具合もいいなあって。
弁天山公園を下りて。
日の丸だ。
ルーロ合志という複合施設もあった。
合志マンガミュージアム。館内もとても良かった。

まちなみと竹迫城跡公園。ー旧合志町(合志市)

カントリーパークの牧歌的な風景を通り過ぎて、旧合志町を進んでいく。合志市役所の近くも畑が多くて、長閑だと感じられた。坂道を地元の中高生が自転車で思い切り登っているところも、なんてことのない日常だけど、グッときてしまう。
合志市役所。
長閑だ。
その後、竹迫(たかば)城跡公園へ向かった。城跡なので地形は斜面が多く、綺麗に芝が刈られていて美しい。さらに城跡の周辺の地形が波打つように盛り上がっていて、独特な景観も好きだった。
竹迫城跡公園へ向かう。
おお。
竹迫城跡公園に架かる橋。
城跡公園から、芝とまちなみ。どちらも綺麗だ。
波打つような地形だった。

広大な原野を感じる風景。ー旧旭志村(菊池市)

合志市から、再び菊池市へ戻っていく。旧旭志(きょくし)村では、『道の駅旭志』でひと休憩だ。空腹で体があまり動かなかったので、お弁当を買った。朝、おにぎり3つ食べたんだけどなあ。
 
道の駅は国道325号線沿いに位置していて、国道沿いから見えたまちなみがとても良かったので、見えたところまで道の駅から歩いて写真を撮った。
道の駅旭志。
奥の山並みは険しい。
とても良い町並みだった。
お弁当を食べて体力を回復させたあと、旭志支所に向かって進んでいったのだが、広々とした丘陵地から、やがて集落が現れるという風景がとても良かった。あとでかつて村だったと気づいて、確かに村の雰囲気だなあと。菊池市の市街地を基準にした“菊池市感”はなくて、旧旭志村という土地の雰囲気をはっきりと感じたのだった。
広々とした風景だった。
旭志支所。
風がブワっ。
壮大だ。

ふるさと創生市民広場や菊池神社へ。ー菊池市

最後にやってきたのは、菊池市だ。菊池渓谷を目指すと、行けないことはないが多少アイスバーンが気になったので、Uターンを選んだ。撤退という判断も嫌いじゃない。
 
そして、菊池公園近くの創生市民広場や菊池神社、温泉街といった、市街地の東に位置するエリアを散策した。
 
創生市民広場ではイベントが行われているようで、小学生を中心にした子どもたちによるフラダンスが披露されていた。地域のイベントがあって良いなあと思ったわけだが、タイトルを見ると、『能登半島地震復興支援チャリティー』とあった。地元のテレビも来ていた。ここは熊本県だ。思いを持つ人はきっと多いはずだ。そんなことを思った。
菊池温泉。
懐かしい雰囲気。
菊池神社へ。
階段は長く、社殿も立派だった。
また、昨日も菊池市街地を少し散策した。菊池公園の坂のところに差し掛かると、「菊池市にいるなあ」と感じる。
この坂が好き。
放課後だ。
穏やかな風景。
石橋。

というわけで、今日の散策はここまで。朝はこんなに寒くて体が持つのか、と感じるわけですが、日差しが続くと暖かくなりますし、日陰の山道を走っているとやっぱり寒いし、一日の中でも肌感覚は目まぐるしいです。
 
本日のひとこと
旧旭志村を出発するとき、「さぁラスト!」と大きな声が出たら、死角におじいちゃんがいて、目を丸くしていました。
(終わり。次回へ続きます)

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