ふるさとの手帖

市町村一周の旅

宗像市と福津市へ。荒波を越えて大島にも。【旧市町村一周の旅(福岡県|11月28日―236日目)】

宗像市と福津市へ。荒波を越えて大島にも。【旧市町村一周の旅(福岡県|11月28日―236日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【74/175】

74/175
42.29%
訪れた旧市町村の数【655/2,094】
655/2094
31.28%
総計【729/2,269】
729/2269
32.13%

スーパーカブの総走行距離
19250km

旧玄海町→旧大島村→旧津屋崎町→旧福間町→宗像市、の5つ。

宗像市と福津市へ。荒波を越えて大島にも。(2023年11月28日(火)―236日目)

鞍手町のお家にみたび、お世話になっていて、ほんとうにありがたい気持ちでいっぱいだ。平日なので、みなさんお仕事があるわけだけれど、それでも気にしなくていいからと滞在させてもらって。昨晩もいろんな話ができて、うれしかったなあ。

そして今朝、いちばん気になっていたのは宗像市旧大島村である、大島行きの船だった。北風が強くなる予報で、波も2.5メートルとあったので、欠航するかもと思っていた。でも、運航状況を確認してみると、通常通り運航しているようだったので、計画通りのルートでトライしてみることに。大島行きの船はもう、ものすんごい揺れで、怖かったけれど。それでは振り返っていこう。

食事もご用意していただき…ありがとうございました。

旧玄海町(宗像市)

鞍手町から猿田峠を越えて、宗像市に入った。福岡教育大学や赤間といった土地は宗像市の地域なので、少し写真を撮りつつも、帰り際にもう一度寄る流れで通過していく。

船便の時刻が決まっているので、それに遅れないように旧玄海町に入り、まだ若干時間の余裕があったので、宗像大社を訪れて、大島と地島(じのしま)行きの神湊(こうのみなと)港へ向かった。宗像大社を訪れるのは2回目。前回は雷鳴轟く豪雨の日だったので、今日は良い天気でうれしかった。豪華絢爛な社殿ではなく、シンプルでありながら、大切な掟が守られ続けていることがとてもかっこいい。気持ちの良い参拝だった。

宗像大社前郵便局。かっこいい。
釣川沿いに宗像大社はある。

宗像大社、辺津宮へ。
いい神社だなあ。
道の駅むなかた。

北斗の水くみ海浜公園。風がすんごい。
砂が目に入る。
神湊港渡船ターミナル。大島と地島を結ぶ。
港から。
乗船開始だ。
大島へ。

お昼の軽食もご用意いただき…船内で食べました。
さあ、出港です。

旧大島村(宗像市)

神湊港から船に乗って、大島を目指す。船は「旅客船」と「フェリー」の二種類があって、行きは旅客船の方。なので、カブを載せることはできないので、港に置いて乗船する。旅客船でもフェリーでも、料金は同じ値段だったけれど、旅客船の方が少しだけ早く到着するようだ。

で、沖に出ると、日本海なわけで、もうぐわんぐわん船が揺れるのである。ブランコで水平ぐらいまで漕いだときみたいに、明らかに船体がふわりと浮かび上がって、うひゃひゃひゃ、と喜びではなく半端ないなという声が出るのだった。船内も地元の方は慣れているようだったけれど、観光客っぽい方たちは同じように声が漏れて、だいぶざわついた。

久しぶりに、ちょっと酔った。でも無事に到着して一安心。さて、ここからは島の中を散策した。帰りの船便まであまり時間がなくて、レンタサイクルを借りるか迷ったものの、歩きながら写真を撮りたいと思って、徒歩で島を散策した。

目指したかった場所は、宗像大社の沖津宮と中津宮。沖津宮は島の北側にあり、沖ノ島に最も近い場所。中津宮は本土の宗像大社と向かい合って鎮座する神社。いずれも訪れることができた。

帰りの船は旅客船よりも大きなフェリーだったけれど、それでもゆったり左右に激しく、窓ガラスの景色がすべて海面になるぐらい揺れて進んでいった。でも寝ていたら気づかないうちに到着してた。本も持っていったのに、流石に読書どころではなかったな。

大揺れであります。

ぎゃー。
ゼェ、ゼェ…大島だ…着いた。

歩きながら散策。

島の北側の海が見えた。
沖津宮だ。

参拝。この先に、沖ノ島がある。すごいなあ。

中津宮。木々に包まれていた。

滞在は短かったけれど、今度はフェリーで出発。

シャーベット食べた。甘かった!
ありがとう、大島。

旧津屋崎町(福津市)

フェリーが着いた神湊港から、福津市の旧津屋崎町へ。宗像と福津を結ぶ国道を右へ折れて、新原・奴山古墳群を訪れた。見晴らしのいいところに大きな古墳が、ラクダのこぶみたいな形で残されていた。それから細い道を進んで、宮地嶽神社まで向かう。光の道で有名になった神社。

一度訪れたときは旅の序盤だったので、日本の市町村をまだまだ訪れていない段階での訪問だったわけだけれど、今回もう一度訪れてみて、光の道はやっぱりすごい景色だと感じられたのだった。いいものはいい。神社には海外の人も何人かいて、広く知られているのだなあと思う。

新原・奴山古墳群へ。
左右非対称の形だ。

奥は福津市街地。

宮地嶽神社へ。

光の道。素晴らしい景観だなあ。

参拝できてよかった。

福津市複合文化センター。
イルミネーションの準備が進んでた。

旧福間町(福津市)

次にやって来たのは旧福間町。最初に福間海浜公園に向かった。風が強くてビーチの砂が走り出す。砂が目に入るので、だるまさんがころんだの鬼みたいに後ろを向きながらビーチに進んでいって、そのまま空を見上げると、かもめたちが近くを飛んでいた。おお、すごいな。と思ったら漁師らしきおじさんがやってきて、どうやらかもめはそのおじさんが持っているバケツに狙いを定めているようだった。

「今から降りてくるよ」

と、魚のエサを砂浜に落とした瞬間、バッサー!とかもめが密集し、熾烈なエサ争いが繰り広げられた。そのあと颯爽と帰っていった漁師さん。鳩のエサやりのシーンよりも数倍かっこよく見えた。

福間駅周辺を訪れる。駅の周りもマンションが高くて、住宅街が広がっていた。特急のソニック号が鹿児島本線の上下線どちらも通過していく。暮らしの気配から、福岡県は人口が多いなあと感じられるのだった。

福間海岸へ。
白波が大きい

かもめたち。

穏やかな暮らし。

福間駅。

福津市役所。

カブのおじちゃん、下駄だ。

宗像市

最後に宗像市へ戻る。ナビだと国道3号線に乗れば、スムーズに宗像市街地へ着くよと表示されて、そっちへ進みかけたけれど、もっと地形に沿った下道の方が暮らしの風景と出会えてうれしいので、鹿児島本線沿いに進んでいった。宗像市には東郷駅、赤間駅、教育前駅と3駅が並んでいて、いずれも大きな駅だなあと感じられる。市街地を走っていると、車の後ろに宗像大社の交通安全のシールが貼ってある車も何台か見かけた。

唐津街道である赤間宿周辺も散策してみた。宿場町の雰囲気がまだ残っていて、唐津まで行きたくなっちゃったな。

鹿児島本線。

赤間駅。
宗像市役所。

丘陵の風景だ。

熊越池公園。
赤間宿の街道。

懐かしい雰囲気があった。


というわけで、今日の散策はここまで。宗像市も福津市も山の麓や台地に住宅が建っている箇所が多くて、その風景が福岡県らしいなあと感じながら、進んでいったのでした。

本日のひとこと
大島が旧市町村(旧大島村)であることが抜け漏れていて(鞍馬町のご家族に教えてもらって)、訪問するまちの総数が2268から2269にこっそり増えています。
 
(終わり。次回へ続きます)

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