今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【67/175】
訪れた旧市町村の数【635/2,093】 総計【702/2,268】冬が近いぞ……十日町と魚沼市の旅。(2023年11月7日(火)―215日目)
十日町市
昨晩、十日町市で知り合いの方と食事に行ったあとの夜は嵐だった。市街地のゲストハウスに宿泊していて、オーナーさんの計らいでカブを倉庫に入れさせてもらえたけれど、もしそうじゃなかったら、カブも風で転倒してたんじゃないかな。と思えるぐらいの暴風雨で。
朝はその雨が落ち着いた9時過ぎに、旅を再開した。十日町市では、開館日なら「越後妻有里山現代美術館 MonET」を訪れてみたかったけれど、休館日だったので、市街地を散策したり、「道の駅 クロス10 十日町」を訪れたりした。
旧川西町(十日町市)
十日町市街地から旧川西町へ進んでいくと、信濃川を渡ってすぐ、急な登り坂が現れた。ものすごい河岸段丘の地形だ。旧川西町はその段丘の上にまちなみが広がっていた。川西支所の周辺を散策したあと、もう一度同じ道で戻ってみようと信濃川に近いていくと、川向こうの十日町市街地は建物がぎっしりと並んでいる。川の左岸か右岸かによって、まちの雰囲気が変わるのも面白い。
旧堀之内町(魚沼市)
旧川西町から、次は魚沼市へ向かっていく。山越えが寒くて、流石に寒いなと肩がぎゅっと狭くなる。最初にやって来たのは旧堀之内町で、行政支所のそばにある宮柊二記念館を見学することにした。昭和に活躍した歌人である宮柊二。北原白秋の門下生でもあったと。
「夜もすがら 空より聞こえ 魚野川」
と、郷里を想う歌をみて、しみじみだ。
もう一箇所、「永林寺」にも訪れた。石川雲蝶の彫刻が多く残されているお寺で、堂内は撮影禁止ながらも入場料を払って見学することができる。石川雲蝶って、ちょくちょく名前を聞くなあと思う。現代の呼び名も「日本のミケランジェロ」かっこいい響きだ。
旧広神村(魚沼市)
次に向かったのは、旧広神村。小高い土地に広がっている「上原コスモス園」を訪れてみて、コスモスはすでに少ししおれてしまっていたけれど、そこから見下ろす景色がとても良かった。霞んだ秋の山並みと、家々が点在する様子、そして田んぼに二番穂が育ち、田植えをしたあとの6月かのような緑色の田園風景……。
旧守門村(魚沼市)
守門(すもん)、かっこいい名前だな…と思いながら訪れる。最初に目黒邸に訪れた。豪農目黒家の暮らしに触れることができる場所だ。立派な豪農の家を見る機会も新潟では多かったので、その点については若干慣れた部分もあったけれど、庭園も風情があって素晴らしい。ここで人が暮らしていたのだなあと想像すると、別世界に感じられるのだった。補修工事も進んでいるみたいで、多くの人々によって、守られているのもいいなあと。
旧入広瀬村(魚沼市)
旧守門村からさらに破間川(あぶるまがわ)沿いを上流へ進んでいき、旧入広瀬村へやって来た。地形的にもかなり山間部に位置する村だ。道中、寒いと感じる中でもさらに冷え込んだ。主要道路の国道252号線の近くには只見線も通っていて、道なりに進むと峠を越えて、福島県の只見へ入っていく。
「道の駅 いりひろせ」で、遅めの昼食を取ることに。メニューの中にあった「ごっぽうそば」が気になって、注文してみた。ごっぽうは“オヤマボクチ”と呼ばれる山菜の葉の繊維をふのりとあわせて、つなぎに使用した手打ちそばだそうだ。十日町市では「へぎそば」を食べられなかったので、ごっぽうそばはどんな味なのだろうと。いただいてみると、蕎麦に普段は感じない粘り気があって、それをコシと呼んでいいのかはわからなかったけれど、特徴的な蕎麦だった。ちなみにこの道の駅は、11月下旬で今シーズンの営業は終了だそうだ。冬が近い……。
最後に集落の市街地を訪れる頃には雨が降り出して、谷深く山間部の中の山間部であることを感じたのであった。
南魚沼市の旧市町村の多くは南魚沼郡です。それと対比するように、魚沼市の旧市町村も北魚沼郡なんですよね。でも、北魚沼市ではなく魚沼市ので、ちょっと南魚沼市と混同しちゃいます。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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