今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【67/175】
訪れた旧市町村の数【629/2,093】 総計【696/2,268】目次
妙高市を巡り、一気に星峠を越えて、十日町市へ。(2023年11月6日(月)―214日目)
旧新井市(妙高市)
昨日は体がキツいなあと思っていたけれど、今朝になって見て、体が軽い。考えられるのは、阪神が日本一になった喜びである。
今朝も見事な朝焼けが広がっていた。東の空はオレンジ、西の空はピンクに染まり、生暖かい風を感じる。ただ、今日はあったかいね、ではなくて、違う何かが迫っているのを感じた。嵐の前の静けさである。前線が夜に通過する予報なので、それまでに今日の目標分をクリアしなきゃ。
最初にやって来たのは、旧新井市だ。元々「市」だったまちが、妙高市になった形である。途中、道がひらけたところで、風が強風から暴風へと変わった。目の前から落ち葉がザアザアと雨のように降ってくる。
市街地にたどり着いてからは周辺を散策した。朝7時になったとき、オルゴール調の曲が大きな音で流れ出した。夕方5時でもないし、目覚まし時計みたいだね。
旧妙高村(妙高市)
今度は旧妙高村へやって来た。旧新井市とは、隣まちのようで違う。ふたつのまちの間には、上越市の旧中郷村があるのだ。だから、そのぶん坂を登ったり下ったり距離も走って、景色も雰囲気も異なっていた。標高はより高くなり、山々もより近づいた感覚だ。秋らしい山の景色が広がっていた。
旧妙高高原町(妙高市)
旧妙高村からさらに山間部へ進み、旧妙高高原町へやって来た。最初に支所に訪れると、まちの至るところが芝になっていて、そこにススキが生えて揺れている。まちでもあり、その中に秋の風景がそのままあった。
そして、「苗名滝」を訪れる。滝に向かう途中の普通の景色が紅葉していて抜群だ。秋は、山だなあ。
苗名滝に着くと、先に滝まで辿り着いて、帰ってきた人たちの顔が充実している。きっと、いい滝なんだなと直感する。15分ほどの遊歩道を歩いて、滝が見えてきた。遠目からでもわかる立派な滝の流れだ。それに、滝の音と渓流の音がどちらもきこえて心地いい。いくらでもその場にいられると思った。
旧松代町(十日町市)
さて、苗名滝から、72キロの大移動である。一度上越市に戻って、そこから峠を越えて旧松代町を目指す。上越市の旧大島村から、十日町市に入ってすぐに、「星峠の棚田」と呼ばれる有名な棚田がある。辿り着くと、今まで見た棚田の中でも一番大きいのではないかと考えてしまうほど、すり鉢状の大きな地形が何層にもなって現れた。そこに、棚田が広がっているのである。地球そのものがダイナミックであることを教えてくれるようだった。
旧松之山町(十日町市)
以前、市町村一周の旅で十日町市に来たときには、旧松之山町にある「美人林」を訪れていた。だから迷った部分もあるけれど、今回ももう一度美人林へ訪れて、そのあとに温泉街も寄ってみることに。美人林は言わずと知れた美しい竹林が広がっている。前回の訪問は9月、今回は11月で、景色は似ているのかなと思ったら想像以上に違っていた。秋が深まった11月の美人林は、曇っていても気配に品格が溢れ、秋の自然に身を包む喜びを教えてくれた。
松之山温泉は有馬温泉、草津温泉と並んで、日本三大薬湯と呼ばれている。それを知って、「うわあ、日帰り温泉、入りたいなあ!」と心底思ったわけだが、今日はロングランで時間もギリギリなので、温泉には寄らず温泉街だけを巡った。いずれ松之山温泉にやってくる口実としては、十分かなあ。
旧中里村(十日町市)
松之山から山を越えて、いよいよ最後にやって来たのは旧中里村だ。分厚い雲が増えてきて、15時前でもやや薄暗く、日が沈みそうな気配がある。
訪れる場所は「清津峡」一択だった。何よりここ数年、清津峡とアートのトンネルの写真は全国区で有名になった。でも、ぼくは情報に疎いので、写真を見たら「ここか!」と思ったけれど、それが「清津峡」だと一致したのは、今回の旅においてである。
というわけで、今日の散策はここまで。妙高市から十日町市へ一気に移動して、景色もまちの気配も大きく変わりましたが、それぞれに暮らしがあって、やはり新潟県の広さを感じた1日だったのでした。
夜に、十日町市在住の知り合いの方と1年ぶりにお会いして、美味しい食事をご馳走になったのでした。その方が聞き上手だったので、ちょっと喋り過ぎてしまった気がするなあ。聞き上手の人はかっこいいな。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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