ふるさとの手帖

市町村一周の旅

8つの市町村が合併した大仙市へ。【旧市町村一周の旅(秋田県|9月22日―169日目)】

8つの市町村が合併した大仙市へ。【旧市町村一周の旅(秋田県|9月22日―169日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【59/175】

59/175
33.71%
訪れた旧市町村の数【500/2,093】
500/2093
23.89%
総計【559/2,268】
559/2268
24.65%

スーパーカブの総走行距離
15470km

旧中仙町→旧協和町→旧西仙北町→旧神岡町→旧南外村→旧大曲市、の6つ。

8つの市町村が合併した大仙市へ。(2023年9月22日(金)―169日目))

昨日は朝から晩まで雨。角館から横手に移動したけれど、天気予報も大雨に注意だったので、ハザードマップに目を通すだけしておいて、何かあったら動けるようにと心づもりで過ごした。

今朝にはその雨雲も抜けて、数日間は天気がもちそうだ。焦りすぎる必要はないものの、コツコツと1日ずつ進もう。

旧中仙町(大仙市)

最初にやって来たのは旧中仙町。大仙市は大合併を経ていて、2005年に8つの市町村が合併した。大仙市には「仙北郡」と「大曲市」の名前が含まれている形だ。

山の稜線に残る雲は昨日の嵐の残党で、横手市から旧中仙町に向かっていると、その分厚い雲が徐々に遠ざかっていく。徐々に晴れてきた。道の駅に着いたとき、「来たことがあるな」とセンサーが反応した。前回の市町村一周の旅で、大仙市はここにやって来たのだと思い出した。角館の居酒屋で旧中仙町出身だと言っていたマダムは、旧中仙町が仙北市と大仙市のどちらに加わるか、ちょっと色々あったと言っていた。真偽はわからないけれど、今日はそうやって「大仙市の旧中仙町」の姿が見えるのだった。

旧中仙町へ。斉内川。

小滝川。
中仙庁舎近くへ。
中仙庁舎。

旧協和町(大仙市)

次にやって来たのは、大仙市の西の玄関口、旧協和町。通ってきた国道13号線は秋田市内につながっていて、数日前に訪れた秋田市の旧河辺町もずいぶん近い。それを羽後境駅の手前で左折し、住宅街に入る。協和交番のところをさらに左折すると、現れるのは唐松神社だ。

古くから子宝・安産祈願の神社として知られる唐松神社には、県指定天然記念物の杉並木がある。ちょうど日差しが当たると、神社の雰囲気に威厳が増した。

旧協和町へ。
唐松神社と杉並木。

なんてお洒落な字だろう。
清々しい神社だった。

まちなかを歩く。

協和支所。

旧西仙北町(大仙市)

旧西仙北町の刈羽野には「大綱引き」の伝統がある。市のHPには以下の通り。

上町(二日町)、下町(五日町)と町を二分し、直径80cmの大きさの綱を引き合う伝統行事です。引き合いに使われる大綱は、長さが雄綱64m(42尋)雌綱約50m(33尋)重さ各々10トンにもなり国内最大級です。室町時代から500年以上の歴史をもっており、上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になると伝えられています。
(大仙市HPより引用)

「大綱交流館」を訪れてみると、正面には二本の大きな綱のモニュメントが鎮座していて、綱引きのまちであることがヒシヒシと伝わってくる。よく見ると、二本の綱は「雌綱」と「雄綱」の名が付いていて、雌雄の対になっているとはまた面白い。

2月に行われる大綱引き。いつか、見てみたいものだ。

ガードレールとコスモス。

まちなかへ。
西仙北支所。
マックスバリューにトレーニングセンターってあるんだ。

大綱交流館の大綱。
まちの文化だなあ。

旧神岡町(大仙市)

国道13号線を南下してすぐ、道の駅かみおかに到着。お昼ご飯にしようとレストランに入った。秋田県ですでに稲庭うどんを2回食べてしまっているけれど、いずれも“冷”だったので、温かい稲庭うどんを食べてみることに。ツルッとした喉越しの良さが特徴だった冷たいうどんとは違い、温かいうどんはにゅうめんまで細くなくても、細さと柔らかさが全体のトーンで、とても優しいうどんだった。冬は特にいいかも。

その昼食の席はお座敷で、ちょうど地元のテレビニュースが見える位置だったのだけれど、さっき訪れた旧西仙北町の子どもたちが、大綱引きに使われる稲わらづくりを体験しているニュースが流れた。そうやって伝統が引き継がれていくのだなあ。

道の駅かみおかへ。
大綱引きの稲わらづくりのニュースだ。
温かい稲庭うどんも美味しかった。

神岡支所。
ぶーん。
福乃友酒造さん。

旧南外村(大仙市)

旧神岡町の神宮寺の交差点を県道30号線の方角に折れて進んでいき、まもなく雄物川を渡ると、旧南外村に入る。南外(なんがい)とは、珍しい名前だ。橋を渡ってからも、同じく県道30号線沿いを進んでいくと、やがて空も開けて穏やかな田園風景が現れた。

市街地を歩いたあと、岩倉温泉も訪れてみる。ひっそり佇む入り口の提灯には「日本秘湯を守る会」の文字が。ああ、人間っていうのは、「秘密」だとか、「秘湯」の字に弱いんだ。入りたくなってしまうじゃないか。

それでも今日は時間の限りがあるのでグッと堪えて、先へ進む。今度、旧南外村に来る口実ができたかもしれない、と思いながら。

旧南外村。
南外支所。工事中だ。

暮らしが静かに。

秋田県のマスコットキャラクター「んだッチ」

岩倉温泉。

旧大曲市(大仙市)

最後にやって来たのは、旧大曲市だ。旧、と一応つけてはみたものの、大曲の地名は多くの人が知っているだろう。理由はまさに「大曲の花火」だ。

大曲の花火公園に行ってみる。雄物川沿いの河川敷で、花火大会の会場だ。川がまっすぐ流れていて、河川敷が実に広い。ここに観客が埋め尽くされるんだと思うと、ワクワクする。長岡の河川敷も同じように広かったし、花火大会で必要なのはこのスペースだなあと思ったわけだけれど、この雄物川の河川敷は、河川改修でまっすぐになったことで広くなったのだ。

花火伝統文化継承資料館を見学してみると、大曲の花火大会は「競技大会」なのだと知った。日本でトップクラスの花火師たちが、職人の技術を切磋琢磨し競い合う、日本最高峰の花火大会。最高賞の内閣総理大臣賞が存在する花火大会も、全国で大曲と土浦のたったふたつなのだ。その花火師の方々をフォーカスした10分ほどの映像が、鳥肌もので。職人としてのプライド、リスペクト、一瞬の美に賭ける心。尊敬の念が次々に込み上げた10分間だった。

今までは日本三大花火大会のひとつであるイメージが強かったし、先日は長岡の花火大会を見ることができたわけだけれど、大曲、土浦の花火大会も、早いうちに行かなきゃ。

大曲の花火公園。とても広くて気持ちいい。

資料館で展示を見た。

花火師さんは音楽に詳しい。

駅前の商店街。
大曲駅にて。

というわけで、今日の散策はここまで。前回の旅で大仙市の全体像をちょっと掴みきれなかった分、新しい発見がすごく多い。

本日のひとこと
衣替えの季節を感じています。
(終わり。次回へ続きます)

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