ふるさとの手帖

市町村一周の旅

舞台は秋田県へ。実りの田園風景を進もう。【旧市町村一周の旅(秋田県|9月15日―162日目)】

舞台は秋田県へ。実りの田園風景を進もう。【旧市町村一周の旅(秋田県|9月15日―162日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【59/175】

59/175
33.71%
訪れた旧市町村の数【474/2,093】
474/2093
22.65%
総計【533/2,268】
533/2268
23.50%

スーパーカブの総走行距離
14650km

旧昭和町→旧飯田川町→旧天王町→男鹿市→旧若美町、の5つ。

舞台は秋田県へ。実りの田園風景を進もう。(2023年9月15日(金)―162日目))

昨日、厚真町の苫小牧東港まで進む。道中は土砂降りだったので、港に集まってくるほかのバイク乗りの人たちもとても疲れた様子だ。
 

船は秋田経由で新潟へ向かう便と、直行で敦賀へ向かう便がある。今回は秋田へ向かうので前者だ。港でパソコンを充電できない間、おじさんたちと相撲中継を見るしかなかった。

出港してからは、部屋に電源はあるけれど電波が弱くなる。この日は阪神のアレが決まるかどうかの日だったので、必死にネットをつなごうとするわけだが、試合速報が1分間に一度更新されたらいい方で、映像なんてもちろん流れない。

最後、かろうじてアレが決まったと結果がわかって、でもその瞬間も、胴上げも、もはや圏外になってしまったので、翌朝秋田港に着いてから、マクドナルドで見たのだった。

新日本海フェリー。
雨の苫小牧東港を出発。
翌朝、秋田に着いた。
おおきな船だったのでした。

旧昭和町(潟上市)

秋田県の旅のスタートだ。秋田県では59のまちを巡る。数も多いし、とても広いと心得ている。さらには天気もあまり良くないかもしれないので、落ち着いて様子を見ながら。

最初にやって来たのは旧昭和町。小さな暮らしの時間が流れていた。住宅の目の前にも田園風景が広がっていて、溢れんばかりの稲穂が輝いている。当たり前の風景かもしれないけれど、特別な風景だと思う。

旧昭和町へ。
住宅と田園風景。

文字も見つけた。

美しい実りだ。

大久保駅。
色が良い。

旧飯田川町(潟上市)

旧昭和町から、隣の旧飯田川までとても近かった。数キロといったところ。

飯田川出張所から、まちを歩いてみる。グラウンドでボッチャをしている地元のお年寄りがいて、公共のグランドだと思ったら、小学生たちも一緒に遊んでいる。それで、男の子の小学生がぼくに話しかけてきた。

「お兄さん、何してるの?」

ぎくっ。でも、怪しまれて聞かれたんじゃなくて、単純に怖がっていない普通の聞き方だった。子どもが好奇心で話しかけてくれるときは、たまにある。もちろん警戒心がゼロではないけれど、都会のそれとは全然違う。

「潟上市(かたかみし)を旅してるの」

「違うよ、潟上市(かたがみし)だよ」

ぎくぎくっ。読み方が違うと食い気味に怒られてしまった。

そもそも、お年寄りの方々がボッチャをしていたグラウンドが、どうやら小学校の運動場でもあった。あとでGooglマップでも確認したけれど、そういうことかあ。門もないし、いろいろと境界線がなかった。驚かせてごめんねえ。

「あの人だれ?」

と遠くから聞こえる女の子たちの声を聞きながら、スンとおいとまさせてもらう。

旧飯田川町へ。

まちの地図。

外に神棚だ。

集落の奥に、田園風景が広がる。

旧天王町(潟上市)

秋田市の追分駅からは、男鹿線と奥羽本線にわかれている。それを男鹿方面に進んで行った先が、旧天王町だ。

道の駅てんのうと併設されている天王グリーンランドを歩く。さらにスカイタワーに登ると日本海と田園風景を一望できて、遠くまで景色を眺めることができた。

道の駅では昼食に「稲庭うどん」を。本家は湯沢市だけれど、我慢できずに。細い麺でもコシがあるから、ツルッと喉ごしが良くて堪らない。すんごく美味しかった。讃岐うどんも好きだけれど、稲庭うどんも好きだなあ。

スカイタワー。

道の駅で昼食。
なめこや温泉たまごのぶっかけの掛け合わせ。細くてツヤのある麺と合わさって、天かすの食感も良くて、美味しさで目がひらいた。
鞍掛沼。
スカイタワーの上から。

出戸浜駅の近くにて、本やさん。

男鹿市

男鹿半島をどうやって巡るかは、いくつか定番のルートがあると思う。日本海側の端まで走ったり、なまはげ館を訪れたり。

今回は、寒風山回転展望台に向かってみることにした。草原の先に日本海も八郎潟の調整池も一望できて、とても気持ちの良い風景だ。八郎潟の池の形は自然の姿ではない。大干拓事業によって埋め立てられた土地だ。池の手前に広がる田園風景があった場所は、たった50年ほど前まで湖だったんだよなあ。

男鹿市へ。巨大ななまはげがお出迎え。

迫力満点だ。
緑が美しい。
男鹿市の市街地方面。

日本海の海岸線の円弧がきれい。

 

手前の田園風景も、元々は湖だった。

旧若美町(男鹿市)

最後に訪れたのは、旧若美町。元々の男鹿市と大潟村の間に位置していて、寒風山も見上げることができた。

そして、場所によっては稲刈りがはじまっているなあと思っていたけれど、稲刈りが終わって、その稲がズラリと干されている風景に出会った。杭に稲が等間隔で干されている。杭掛けの風景だ。たしか地域によって呼び方も干し方も違う。宮城県栗原市は「ねじりほんにょ」という干し方に加えて、同じ名前のマスコットキャラクターがいるぐらいで。

旧若美町へ。
干拓、あらためてすごい。
奥には寒風山。

野球場だ。
杭掛けの風景、美しいなあ。


今日の散策はここまで。ここから少しずつ、秋田県を巡って行けるようにがんばりましょう。

本日のひとこと
秋田県も広いですが、北海道よりも移動距離は短く感じられて、気持ち的に助かっています。
(終わり。次回へ続きます)

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