今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【59/175】
訪れた旧市町村の数【469/2,093】 総計【528/2,268】スーパーカブの総走行距離
14550km
スーパーカブで巡る札幌のまち。(2023年9月13日(水)―160日目))
たぶん今までに、5回ぐらい札幌市に来たことがある。でも札幌市で思い浮かぶのは、大通やすすきの、札幌駅付近。やっぱりあの辺を、いつも歩いている。どうしてだろう? って思うと、地下鉄やJRばかり使っているから。
ので、カブで札幌市を巡る機会は、ぼくにとっても最後の機会かもしれない。そう思いながら、旅を進めて行った。
北区(札幌市)
丘珠空港にも近い場所に、百合が原公園がある。花が植えられて、芝生も広い。観光客はいないし、市民の方々の憩いの場のようだ。初対面か知り合いかはわからないけれど、並んだベンチでおじさん同士が、
「今が涼しいですけど、短い秋ですよねぇー」
と会話していた。
北区役所周辺も歩いてみる。中心部の通りは大きく整えられた感じがあって、練馬区や豊島区の風景と重なった。たとえば昭和の風景は、場所が違っても似ている部分がある。現代ならバイパスの郊外が似ているように。そうした相似性が、中心街でもあったことは小さな発見だった。一本筋から外れると、北海道らしい風景に戻る。それを見るとまた少しホッとする。
手稲区(札幌市)
手稲山のふもとにひらけた手稲区。「テイネ・イ」は濡れているところ、湿地の意味だ。アイヌ語が名前の由来になっている区は、ほかにも厚別区や豊平区がある。思えば灯台下暗し、「札幌(市)」だってそうだ。
前田森林公園を訪れたあと、手稲駅周辺を歩いた。手稲駅の北側には西友があり、駐車場の役割も果たしている。手稲神社まで行ってみたけれど、駅南の栄え方はやはり東京の練馬区や豊島区辺りが思い浮かんだ。似るもんだなあって。
西区(札幌市)
ひとりで訪れる場所ではないかもしれないけれど、「白い恋人パーク」へ向かった。観光バスが何台も停まっている。お祭りのような雰囲気だ。お祭りだと感じさせる建物の遊び心が、至る所に溢れている。日本人の観光客だけではなくて、アジアからの観光客もたくさんいるようだった。
もう、相変わらずの知識足らずで、「白い恋人」の製造元の会社も考えたことがなかった。“石屋製菓株式会社”。名誉会長だった石水勲氏のことも、おぼろげにしか知らず。エンターテイメントなゾーンを抜けての帰り際、パネル展示には白い恋人ができたいきさつ、改ざん事件、コンサドーレ札幌との関わりなどが書かれてあった。当たり前にある商品にも、そこに関わる人にも、大きなストーリーがあるわけだなあと。
中央区(札幌市)
中央区は札幌駅から南側の地域が含まれている。大通やすすきの、円山公園など、札幌らしい札幌の中心部エリアだ。
そして今、大通公園では「さっぽろオータムフェスト」と呼ばれる秋の祭典がひらかれている。北海道中の美味しいと言われている食べ物が、一挙に集まるのだ。今年は久しぶりの完全版だと。訪れた日は平日かつ雨だったけれど、それでも賑わっていた。ラーメンとカレーを食べて、笑っちゃうぐらい美味しかったので、北海道の食の頂点が集うイベントだなんて、すごすぎる。
それに、札幌は再開発の真っ只中にある。先日は札幌駅横のエスタが閉店した。新しい駅ビルに変わるという。ほかにも工事中のビルはいくつもあり、毎日まちが変化しているのだ。
「今、札幌のシンボルがなくなっていくときなんだよね」
と、地元の方は仰っていた。
これで、札幌市の10区の旅は終わり。そして、北海道の旧市町村と合わせて、すべてのまちに訪れることができた。まずは北海道を巡ることができて、すごくホッとしている。ここからまた、1日1日積み重ねていくことだ。
ぼくのガラケーを見た外国人観光客2人が、「Is that a phone?」と会話していた。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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