ふるさとの手帖

市町村一周の旅

初めまして、十和田湖と奥入瀬の大自然。【旧市町村一周の旅(青森県|117日目)】

初めまして、十和田湖と奥入瀬の大自然。【旧市町村一周の旅(青森県|117日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】

49/175
28.00%
訪れた旧市町村の数【385/2,093】
385/2093
18.39%
総計【434/2,268】
434/2268
19.13%

スーパーカブの総走行距離
10020km

2023.08.01
五戸町→旧倉石村→旧十和田湖町→十和田市→旧上北町→東北町→七戸町→旧天間林村、の8つ。

八戸の三社大祭、前夜祭。

昨日、八戸の三社大祭の前夜祭があった。行ってみたら、熱気が八戸のまちなかを支配していた。「そいや!」と子どもたちの唄が響き、囃子が鳴り響く。老若男女、目が輝いていた。外国人観光客が、オーマイガーと口を開けていた。

2023年8月1日(火)初めまして、十和田湖と奥入瀬の大自然。(日本一周117日目)

そして今日、ひっそりとワクワクしていた。それは十和田湖と奥入瀬渓流が、行程に含まれていたからだ。

ほかのまちに対して、モチベーションがないのではない。どのまちも自分にとっては知らない世界が広がっていて、常に新鮮な気持ちは更新されていく。だが、いくつかはちらっと予備知識なるものが入っているまちがあって、十和田湖と奥入瀬渓流はまさにそれだった。

「奥入瀬、良かったわ〜!」

って、誰が言ったのかも思い出せないけれど、長く耳に残っているのだ。そういう土地の感想を聞く機会はたくさんあるわけだけれど、その場所が日本で、なおかつ自分が行ったことがないというのは、自分に対してのショックもある。市町村を一応ぜんぶ巡っているのに、って。(前回の旅で、十和田市はまちなかや美術館を巡ったのだった)

というわけで、今日を振り返ってみよう。

朝の光。

五戸町

朝5時前に八戸市を出発した。ピンク色が淡くとろけた朝焼けで、ちょっと寒いぐらいだった。ほんとうに寒いの? と疑う人もいるかもしれないが、朝の温度表示は20度前後で、山道は冷えているのである。

最初にやって来たのは五戸町で、隣の旧倉石村が2004年に編入している。まちなみはたっぷりと朝の日差しを浴びていた。

五戸町。

吠えられてしまった。

五戸町役場。

この道も来たことある。と来て思った。

旧倉石村(五戸町)

次にやって来たのは旧倉石村。集落はさほど離れていなくて、ひらけた田園風景を進むと、旧倉石村の中心部に入った。

置き物です。

りんごセンター。

旧十和田湖町(十和田市)

そして、次は旧十和田湖町を目指した。観光の仕方はいろいろあるのだろうけれど、ぼくは湖畔に佇む十和田神社に行って、それから奥入瀬渓流を散策する、というざっくりしたプランで挑んだ。

十和田湖に着いたとき、メモにはこう残している。

「透明な風が、青々とした湖面を揺らしている。あの木立に寝そべれば、いつまでもまどろんでいられるだろう。はじめまして十和田湖」

がんばって言葉にしたかったのだろう…。

十和田湖に着いた。右手は古い船。

場所が変わって風が強くなった。

朝のジョギングしてて、ピースしてくれた。

十和田神社へ。

素晴らしかった。

そして、奥入瀬渓流を目指す。
奥入瀬、なるほどなあって。

道路沿いに、渓流がいろんな形態で広がっていた。渓流がギリギリまで道路に寄ったり離れたり、二手に枝分かれしたり太くなったり、滝もあちこちで流れていたり。自然そのままの姿があった。渓流界のトップなんじゃないだろうか。 写真誌で山の渓流の写真を見る機会もあるけれど、カメラマンさんの気持ちがわかった気がした。こりゃあ、何日でも撮りたくなるもん。

十和田市

そして、次にやって来たのは十和田市。前回は十和田市現代美術館に訪れていたので、それ以外の場所を巡ってみたかった。近くの官庁街通りや、昔ながらのまちなみを歩いた。

十和田中央公園。

草間彌生さんのオブジェ以外にも、たくさんあることに気づいた。

昔ながらの風景。

旧上北町(東北町)

そして、次は旧上北町にやって来た。東北町役場と小川原湖公園へ。「小川原湖」の知名度はあまり高くはないかもしれないけれど、あなどるなかれ。青森県最大の湖である。

小川原湖を離れようとしていたとき、軽トラからおじさんが現れた。

「君、旅人だねー!」

と。青森の方は、結構フランクだと感じている。写真も撮らせてもらった。地元の方と会話できるのはいつだって嬉しい。

旧上北町へ。
東北町役場。

赤い日傘。
小川原湖の道の駅で冷やし中華を食べた。
小川原湖だ。とても広々としていた。
泳いでいる人も。

声をかけてくださった方。ありがとうございました。
ドクターヘリがいた。

東北町

そして、今度は東北町へ。今までの自分だったら、「東北“町”!?」と、ビックリしていたような気がする。でも、青森県には近くに「横浜町」も存在するので、ちょっとだけその感覚で慣れてしまった。

駅伝の町らしい。

煌びやかだ。でも、七夕って書いてあった。ずっと飾ってるのかな。しかし、もうひと捻りして、旧暦の七夕は、まもなくだ。

想い出寿司、っていい響きだなと。

七戸町

個人差があることはわかっているけれど、ぼくの中ではここ数日、ずっと「なんのへ問題」が話題だった。

なんのへが、岩手で、なんのへが、青森なのか、と。

たとえば八戸は? そう、青森。

じゃあ九戸は? たしかに、岩手。

岩手|一戸、二戸、九戸

青森|三戸、五戸、六戸、七戸、八戸

これ、テストに出ます。

七戸町へ。

前かごにトンボ。
七戸城跡で、お母さん方が明るく掃除されていた。
七戸城跡からの景色。
神社もあった。

建物が、渋いなあ。

旧天間林村(七戸町)

そして、今日最後に訪れたのは、旧天間林村だ。「てんまばやし」と読む。まちなかのスーパーやお店で「天間林店」っていう文字を見ると、すごくかっこいいオーラを感じた。

天間林温泉もあって、久しぶりに湯船に浸かろうと入ることにした。入浴料が330円だったのも驚いたし、湯船も広くて、天井も高くて、年季の入った建物ではあったけれど気持ちがよかった。

旧天間林村へ。
本物かと思った。

ガソリンスタンドも、青森っぽくないですか?

天間林店。かっこいい。
最後に、温泉に助けてもらった。


そして、今日の散策はここまで。このあと、八戸方面に戻るか、青森方面に向かうか迷って、60kmほど走って青森市まで向かった。

青森市はみなさんご存知の通り、ねぶた祭りがこれから始まる。ぼくだって観に行きたい。願望じゃなくて行く。ただ、ここ数日、見事に泊まる場所がなくて困っているので、青森市で果たして無事に過ごせるのか、という懸念もあった(八戸だったら宿泊はなんとかなりそうだった)。テント持って来てないし。

ただ、この日記を書けているということは、ギリギリなんとかなった、ということである。

明日は旅を休んで、放浪の旅に出る予定だ。

青森市へ。
本日のひとこと
明日は、山下清さんの作品が有名な場所を目指します。
(終わり。次回へ続きます)

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