今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】
訪れた旧市町村の数【366/2,093】 総計【415/2,268】スーパーカブの総走行距離
9490km
2023年7月30日(日)「あまちゃん」の舞台で活躍する、北限の海女さんたち。(日本一周115日目)
岩手県の旅も、いよいよ最後になりそうだ。やって来た頃は雨ばかりだったけれど、今はすっかり夏模様が続いている。というわけで、暑サニモマケズ、張り切って進んで行きましょう。
旧山形村(久慈市)
今日は久慈市と洋野町の旧市町村を巡っていく。最初に訪れたのは旧山形村で、なるほど、同じ東北地方の都道府県名でありながら、岩手県にも「村」としての「山形」が存在していたということか。たったそれだけのことでも、面白くないですか?
久慈市
次にやって来たのは、元々の久慈市。久慈市では2つ有名なものがある。ひとつは「琥珀」だ。琥珀博物館なるものがあって、それも全国で唯一の施設である。久慈は白亜紀後期の琥珀(化石&宝石)の産地で、恐竜時代の歴史にも触れることができる。
そして、もうひとつはみなさんもご存知、朝ドラ「あまちゃん」の舞台であること。北三陸のいろんな場所で実際に撮影が行われていて、久慈もそのひとつにあたる。
元々は琥珀博物館も行く予定にしていたのだけれど、朝の出発が若干遅れたので、小袖海女センターにそのまま行くことにした。旧山形村から約30km、海岸線を進むと大きな岩が聳え立っていて、景色も美しい。
小袖海女センターでは、展示が見れたらいいなと思っていた。すると、駐車場に警備員がいて、車も人が多い。あれ、なんだろう…。着いたのは10時40分ごろで、人ごみの中を進んでみると、「あ!海女さんがいる!」そう、ちょうど11時から、本物の海女さんによる素潜り実演があったのだ。
「うわあ、そりゃあ、ぼくも見たいよ!」とチケットを買って、実演を最後まで見た。今回登場した海女さんは二人で、お若くてエネルギッシュで、誰にでも親しく接してくれるので、わたしたちは次々にファンになっていった(おじさんみたいな言い方ですみません)。
いよいよ11時から潜りの実演だ。もう、ぼくからすれば、「ああ、海女さんがいる…海に入っていく…本物の海女さんだ…すげぇ」と、海女さんが目の前にいるだけで、心から嬉しい気持ちだったけれど、海に入って潜る姿が、またかっこいいのだ。
白足袋を履いているので、潜るときにその足袋が最後まで海面にギリギリ見える。それが、すごく美しく見えた。
と、十分感動している中、二人の海女さんが、ウニを次々とハイペースで獲っていく。一度の素潜りで、両手にウニを抱えて。腰につけていた網が、あっという間にウニで満杯になっていった。あまりにお見事すぎて、わたしたちは毎回「おおぉー!」と言って拍手するしかできない。水中は深いとおっしゃっていたので、体力も技術も、優れているに決まっている。ぼくは潜ったとてウニのひとつも、獲ってこれやしないだろう。
最後に、海女さんが獲ってきてくれたばかりのウニを、その場で食べるという幸せに恵まれた。みなさんあっという間に並んでしまって、最後尾から二番目に並んでぼくもウニを買って食べた。そして、心の中で唱える渾身の「じぇじぇじぇ!!」…最高に美味い。小袖海岸の海女さんは、「北限の海女」と呼ばれている。あまちゃんのドラマも、今も小袖で活躍する海女さんたちも、かっこいいなあ。つくづく海女さん推しになった。
旧大野村(洋野町)
次にやって来たのは、洋野町の旧大野村。「道の駅おおの」にやって来たとき、あれ、見覚えがあるなと思って、前回の旅でも来たのだと直感した。逆にいうと、前回の旅では道の駅にしか来ていなかった。だから、今回は市街地にも行ってみて、旧大野村の雰囲気を以前よりも感じられたかなと思う。
海女さん推しでもあり、ナニャドヤラ推しでもあるのだ。
旧種市町(洋野町)
最後にやって来たのは、旧種市町。直感で種市海浜公園に行ってみると、休日のイオンかと思うぐらい車が停まっていた。何事だろうか、ここもお祭りだろうかと思ったら、違う。そう、ここは海なのだ!海水浴場なのだ!
家族連れを中心に、ビーチは大賑わいを見せていた。さすがにぼくは入っていないけれど、今日の海は気持ちいいだろうなあと、下唇を小さく噛んだ。
また、県立の種市高校には、海洋開発科という、潜水と土木を学ぶことのできる、全国唯一の学科がある。そのことを先日知る機会があって、高校の門の前まで行ってみたら、目の前の建物に「潜水実習棟」があった。面白いなあ。
というわけで、今日の散策はここまで。
そして、これで岩手県の旧市町村巡りも無事に終わりました。
ここからは、青森県に入っていきます。ちなみにここ数日、青森県では夏のお祭りの気配を感じていまして、果たして無事に巡ることができるのか、楽しみと不安が入り混じっています。
また、8月は仕事を含めた移動が何度かあって、その間は旅を中断する形になります。どちらも一生懸命がんばりましょう。
それでは何より、岩手県での出会いに感謝!
一日中ヘルメットをかぶっていて、なおかつ汗をかくので、一日終わると氷帝学園の跡部みたいな髪型になる。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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