今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】
訪れた旧市町村の数【361/2,091】 総計【410/2,266】スーパーカブの総走行距離
9320km
2023年7月27日(木)〜28日(金)浄土ヶ浜に感動して、青の洞窟まで行った。(日本一周112〜113日目)
こんにちは。昨日はそれほどハードな日程ではなかったのですが、ずーっと考えごとをしていて、気が散漫していたのでした。たまにありますよね、考えごとばっかり捗る日みたいなのが。
そして、昨日は宮古市の旧市町村を巡り、今日は盛岡市までやって来ています。昼間は暑いですが、天候にも恵まれて。それでは振り返っていきましょう。
旧川井村(宮古市)
朝5時過ぎに遠野を出発して、「すごいな、こんなにも涼しいのか」と思った。すでに農作業している人も多かった。やはり、朝が涼しくて良いのだろう。途中で山越えをしたときに掲示されていた気温は「17℃」だった。
そして、旧川井村は宮古市でありながらも、内陸部に位置するまちだ。海とは違う世界で、畑も多い。のっそ、のっそとおばあさんが、一輪車に満杯のカボチャを乗せて坂を登っていた。
旧新里村(宮古市)
次にやって来たのは旧新里村。元々は「新しい里」だったのかなと思うと、止まることのない時間の流れを感じる。そして、旧新里村も海には面していない。今までは宮古市に対して海のイメージ強かったけれど、宮古市は山や里にだって囲まれているのなだあと、今回の散策で気づくことができた。
宮古市
そして、次にやって来たのは宮古市だ。前回の旅では、浄土ヶ浜を展望台から見ていた。だから今回は、近くまで行ってみようと。
すると、海がほんとうに透明で、その先に見えた浄土ヶ浜も、なんじゃこりゃと思った。鋭く削られた岩石が、海から飛び出ながらも連なっている。青森の仏ヶ浦が思い浮かんだが、やはり極楽浄土とはまさしくこのように見事な景色なのだろうかと。
1500円を支払って、青の洞窟まで行けるボートにも乗った。今日行かないと、後悔するに決まってる。
船に乗る手続きをするときも、若い男の子たちが手伝っていた。大学生ではないような気がして、多分、地元の中高生なんじゃないだろうか。アルバイトというよりも、手伝いをしながら海を泳いだり、ボートに乗ったり、そういう地元の夏休みがあるように感じた。彼らからしたら最高なんじゃないかな。友だちとこの海で過ごせるってことだもの。
旧田老町(宮古市)
そして、宮古市の旧田老町を訪れた。「たろう」と読むし、道の駅やほかの看板も、平仮名で表記されていることが多くて、脳内で「太郎」に変換されることもしばしば。好きになっちゃう名前だよなあ、たろうって。
震災遺構の“たろう観光ホテル”を通り、三王岩を目指した。
そして、今日は宮古市の「ゲストハウス3710」さんに泊まったので、もう一度宮古市内へ向かった。
5年前、できたばかりの3710さんに泊まって、その日が秋まつりだったから、サンバの山車引きに混ぜてもらったという楽しい思い出がある。そのときのオーナーさんがまだいらっしゃって、微かに覚えてくださっていた。
あのまつりは、最高だったんですよ。まだ、囃子のリズムも歌えますもん。
旧玉山村(盛岡市)
そして、翌日は宮古市から一気に120km走って、盛岡市の旧玉山村にやって来た。盛岡市は今まで何度か来たことがあるけれど、コンパクトでありながら、洗練された盛岡の気配とはまた違っていた。盛岡の中にある落ち着いた静けさを、より一層閉じ込めたような場所。
ほかにもいろんな畑があって、そちらは何が育てられているのかよくわからなかったけれど、ホップ畑だけはすぐにわかった。遠野で鍛えてもらったおかげだ。盛岡にもあるのだなあと。
そう、玉山という土地が、石川啄木のふるさとだと思いながら歩くと、あらゆる静寂が、木々のざわめきが、蝉の鳴き声が、正解に思えてくるのだった。
盛岡市
盛岡市では、最初に岩山展望台へ行った。原付で行けるところを目指したいし、盛岡のまちなみを見てみたかったから。展望台に上がると、まちは山に囲まれていて、よくできたまちだなあと思った。岩手県の地形を見ていると、やはり盛岡というまちは、盆地の広がり方がちょうどいいように感じられたけれど、その通りだなと。
そのあと、BOOKNERDさんに行って、本を一冊買った。マスターと少しだけ話したけれど、全然ダメだったな…。田舎者丸出しだった。盛岡というまちはとても輝いていて、ちょっとだけ遠くに感じられる。
写真は数日前に撮ったものも一緒に。
というわけで、散策はここまで。岩手県の旅もここからは後半戦だ。そして、徐々に青森県が近づいているけれど、8月の青森はどこもかしこも「お祭り戦闘モード」で、すでに宿が全然空いていない。このピンチを、うまく乗り越えられるのか…。という次回予告が、ぼくの脳内で、流れている。
宮古市から盛岡市の長距離移動で、ガソリンがまずいという状況になった。ガス欠が何度も脳裏をよぎったとき、ローカルなガソリンスタンドがすっと現れて、あんなにも嬉しい感覚はなかった。耳にピアスをいくつもした強面のお兄さんが、ガソリンを入れてくれた。声も仕草も優しい人だった。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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