今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】
訪れた旧市町村の数【299/2,091】 総計【348/2,266】スーパーカブの総走行距離
7480km
目次
2023年7月6日(木)宮城県で一番広い栗原市を巡ろう。(日本一周91日目)
宮城県で一番広い面積を誇るのは栗原市だ。というのは後づけのリサーチなわけだけれど、確かに栗原市が広いというのは大きく頷ける。2005年に9町と1村が合併した大合併の市であり、北東部には雄大な栗駒山と高原地帯も広がっている。
今日は一度にすべてを巡るのはむずかしいので、7つの旧町村を巡った。宿泊地からの移動も含めて200km走った。やっぱり栗原市だけでも広いのだ。それでは、行ってみよう。
旧一迫町(栗原市)
最初にやって来たのは、旧一迫町だ。「いちはさま」と読む。いきなり、珍しい名前だなあと思わずにはいられない。朝6時ごろ、空はまだ不安定さが残っていて、一瞬雨にも降られた。
「おう、にいちゃんは芭蕉の道を巡ってんのかい?」
そう聞かれた。栗原市は「奥の細道」の奥州の終着点、平泉にも近づきつつある。よって、奥の細道にゆかりのある土地も多いみたいだ。
旧花山村(栗原市)
小さな峠を越えて、次にやってきたのは旧花山村。栗原市の中で、唯一の村だった場所だ。まだ朝の時間が早くて中に入ることはできなかったけれど、「仙台藩花山村寒湯番所跡」という史跡にも訪れることにした。
花山湖が現れたとき、思わずバイクを止めた。小高い山が織りなす陰影と、凪いだ湖面、やわらかく差し込む朝日。日本とは違う国に来たかのようだった。
山の中に関所があり、居宅もあって、暮らす人々がいた。ということを想像して、でも、想像しきれない。どんな暮らしだったんだろうなあと。
旧鶯沢町(栗原市)
次にやって来たのは、旧鶯沢(うぐいすざわ)町。アニメなら主人公で登場しそうな名前だ。なかなか、今だと名付けられない地名じゃないかな。それぐらいかっこいい。
旧鶯沢町は、「細倉マインパーク」という細倉鉱山を元につくられたテーマパークが有名だ。鉱山の中を探検できるという。もちろん訪れたいのだけれど、開館よりも1時間早く着いてしまったので、入り口まで訪れた。
鉱山を泳ぐのか!? と一瞬思ったわけだが、さっき訪れた花山湖で、ラプラスのボートがあるらしい。栗原市と仲が良いのね。
オードリーの春日にも負けない立ち姿。
旧栗駒町(栗原市)
そして、天気も晴れてきたので、これで今日は大丈夫だという思いで、旧栗駒町へ向かった。訪れたのは、「六日町通り商店街」と「いわかがみ平」のふたつ。商店街は鶯沢からも近いけれど、いわかがみ平は栗駒山の登山口だ。標高は1100mほどある。だから、天気を少し心配していたのだ。でも、大丈夫だと思ったので、くりこま高原を感じに行こう。
そして、六日町の商店街から約30km、気合を入れて、いわかがみ平を目指した。
雲が、見上げるのではなくて、同じ目線で、ぷかぷかと浮かんでいた。そういえばさっきの曇りは君たちだったのだな、と思いながら。
肝心の「いわかがみ平」という看板を撮り忘れたけれど、一応、嘘はついていない。いつかは山登りもできるかな。
旧金成町(栗原市)
いわかがみ平から一気に下って、今度は旧金成町へやって来た。金成歴史民俗資料館と、金成ハリストス正教会へ。
Webのいくつかの記事では1887年につくられたとあるが、現地の看板では、1910年に竣工したと書かれてあった。
もし、自分の母校がこのような木造建築だったら、どんなことを感じて過ごしただろうなあ。と、歩くときにちょっとだけ軋む床音を聞きながら。
地方の歴史ある教会は、九州で出会うことが多かったけれど、東北にもあるのだなあと。
旧若柳町(栗原市)
次に向かったのは旧若柳町。旧金成町もだけれど、岩手県の一関市と接しているので、一関市の看板もいくつかあった。そして、旧若柳町では「くりでんミュージアム」と「伊豆沼」に訪れた。
この辺りは2007年まで、くりはら田園鉄道が通っていた。線路は朝に訪れた、細倉マインパークの方まで伸びていたそうだ。そして、名前はくりはら鉄道ではなく、くりはら田園鉄道。そう、田園という名前を見て、さきほど感動した田園風景は、地元の方々にとっても素晴らしいものなのだ、と感じられて嬉しかった。
館内の展示はとても丁寧で、伊豆沼や内沼が大切に守られていることを感じた。渡鳥の季節も訪れたくなった。
旧志波姫町(栗原市)
そして、最後に訪れたのは旧志波姫町だ。まず、名前に驚いてしまう。「姫」がつく地名があるのだと。「姫路」はあるけれど、それはちょっと違う。◯◯姫という響きが良いわけで。地名の由来は、木花咲耶姫が祀られる神社から名付けられたそうだ。やっぱり神秘的だ。
停車することはあっても、外から見る機会はなったから新鮮だ。
神様の名前がプラザになるって、すごいな。「空海プラザ」とか、「アッラープラザ」ってことだもんな。でもとにかく、響きはとっても素敵だ。
暑さには気をつけて過ごしましょう。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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