今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【266/2,091】 総計【310/2,266】スーパーカブの総走行距離
6500km
目次
2023年6月26日(月)会津と喜多方の暮らしの数々。そして葛尾村へ。(日本一周81日目)
今日は会津若松市と喜多方市を中心に、旅を進めよう。天気がどうかなと思っていたけれど、朝、ゲストハウスの部屋に柔らかい日差しが差し込んできたとき、「晴れだ!」と心が躍った。
最初に会津若松市のちょっと遠いところにある、赤ベコ公園に行ってみた。気になる名前だったのだ。到着すると、野生の赤べこがいた。
これで、「会津若松には野生の赤ベコがいるんだよ」という話ができるようになった。
旧北会津村(会津若松市)
そして、阿賀川を渡ってやってきたのは、旧北会津村。会津盆地の中に佇む土地だ。
方向転換しようと思ったら憶測を間違えて、落ちた。アクセルを回しても空回りするので、うぉりゃぁと持ち上げて脱出した。
田んぼの中に小さく残っている古墳がある。
旧新鶴村(会津美里町)
次にやってきたのは旧新鶴村。昨日、伊佐須美神社で行われていたあやめ祭りのテントに、「新鶴」の名前が入ったものも並んでいた。
昨日から茶色の路面を見るようになった。雪を溶かす消雪パイプに鉄分が含まれていて、徐々に変色するそうだ。
旧高郷村(喜多方市)
今度は会津坂下町を越えて、喜多方市の旧高郷村にやってきた。
今日はいい青と出会うことができた。
読んでみると、高郷村もかつては複数の村が合併してできた村であること。そして、「平成の大合併」で喜多方市になる前に、50周年の記念碑が建立されたことなどが書かれてあった。
旧山都町(喜多方市)
次にやって来たのは旧山都町。「山都町」の文字を見ると、熊本県の山都町を思い浮かべていたけれど、喜多方にも山都町があるのだ。ちなみに熊本の方は最近、通潤橋の国宝指定で話題になった。
すごく入りたいけれども、時間がなくて、断念。ゆっくりまた訪れたい場所になった。
旧熱塩加納村(喜多方市)
喜多方市をさらに北へ進み、次は旧熱塩加納村へ。「あつしおかのう」とそのまま読む。三ノ倉高原花畑を目指した。
残念ながら花畑は整備中で見れなかったけれど、奥の会津盆地は雄大だ。
ここにはかつて、「日中線」という路線があった。喜多方市と熱塩駅を結ぶ12km足らずの短い路線だった。駅舎が記念館になっている。
喜多方市
そして、今度は喜多方市の中心部へ訪れた。旧甲斐家蔵屋敷付近を散策した。
でも、お屋敷は改装工事中だった。
見つけて、あまり時間もないし我慢しようと戻り始めて、でも、今食べなきゃいつ食べる? と、お店に吸い込まれた。
って、みうらじゅんさんがウェブの記事で言ってたから。ご馳走様でした。
「朝ラー」とは喜多方を中心に根付く文化で、朝ラーをやっているお店は、朝7時ぐらいから開いている。香川県のうどん屋も同じ時間には開いているイメージがある。朝7時でも眠いときは、福島と香川ではラーメン屋とうどん屋が開店しているぞ、って自分に言い聞かそう。
旧塩川町(喜多方市)
喜多方市で最後にやって来たのは、旧塩川町。御殿場公園へ訪れた。
🈂は、サービスと読むらしい。面白い!
旧河東町(会津若松市)
会津地方の旅もあと少し。次に訪れたのは旧河東町だ。
会津高野山と言われている古刹だ。
江戸時代の藩校が再現されている。今回は時間が無くて断念したけれど、場所だけ知りたくて訪れた。また来たい。
会津若松市
そして、最初に「赤ベコ公園」を訪れてから、ぐるっと一周して帰ってきた。会津若松といえば「鶴ヶ城」や「七日町通り」がとても有名だけれど、今回は「会津さざえ堂」という御堂に行ってみることにした。ちょうど白虎隊記念館もあるので、合わせて訪れようと。
さざえ堂は、お金を払って堂内を登ることができる。そして、登る? という話だが、なんと二重螺旋構造になっていて、上りと下りを一方通行で進むことができる、とても珍しい建物だ。
ぼくもお金を払って登ってみた。中に入ると木の香りがして、木がきしむ音が響いた。それ以外は静かだった。すごい建物があるのだなあと感動した。
ぼくは浅学なので、白虎隊についても詳しく理解していなかった。そして、記念館でいろいろ見た。10分間の映像も見た。今日で理解がどこまで深まったかもわからないけれど、戊辰戦争の流れを見ていて、やっぱり、切ないなあという気持ちになった。
白虎隊や赤穂浪士。歴史に刻まれた生き様に、私たちは心を揺さぶられる。しかし、白虎隊に感動した人が、西郷隆盛にだって感動するのだから、歴史や正義というものは、あまりに表裏一体だ。
葛尾村のへるしーに会う。
さて。これで会津地方の旅を無事に終えることができた。昨日と今日、天気に恵まれてとてもうれしかった。今まで以上に会津が好きになった。まだまだ何度でも来たい場所だ。
ここから、一気に100km走って葛尾村を目指した。大学の友人が、葛尾村で働いているのだ。
大学のときって、あだ名があるものだ。本名は阪本くんだけれど、ぼくもへるしーと呼ぶ方が言いやすいので、久しぶり、へるしー!
へるしーが勤めている新電力の会社は、村内の電力供給を行なっている。最初から大きな電力会社の電気を買うのではなく、村でつくった電力を、村で使ってもらうのだ。蓄電池といった装置も案内してくれた。
凍みもちは、ごんぼっぱという草の葉を混ぜ込んで、冬に凍らせてつくる保存食であり、郷土食だそうだ。水に浸して食べるので、明日の朝ごはんにしようと言ってくれた。
へるしーとは大学のときから距離が近かったわけではなくて、お互いに存在を知っているぐらいだった。けれど、葛尾村で働いているというように、彼の生き方や考え方、興味関心に自分も共感するところがあって、今回いろんな話ができてすごくうれしかった。
かずきくんも初めて会ったけれど、とっても素敵な人だった。出身は埼玉県で、アフリカや中央アジアを訪れた話も面白くて。何より、音楽やお酒、料理に写真といった分野にもたくさん通じていて、でも表裏がない優しい人だった。とてもかっこいい同級生だ。
そして、夜はへるしーのお家に泊めさせてもらって、とてもありがたい1日なのであった。
(次回へ続きます)
葛尾村で見た星空が、とても綺麗でした。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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