今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【147/2,091】 総計【196/2,266】スーパーカブの総走行距離
4021km
2023年5月18日(木)(日本一周42日目)
千葉県鴨川市
昨日は鴨川市内のホテルに宿泊した。リーズナブルだったけれど、テキパキと案内をしてくださり、大浴場もあって幸せだった。とはいえ電気も消さないまま、すっかり寝落ちしてしまったけれど。
そして、朝からは鴨川市といすみ市の、5つのまちを巡った。広々した太平洋に出会うこともあれば、内陸の田んぼや自然にも出会った。両方の良さが、房総半島には広がっているように感じる。それではあらためて。
次に、やや遠い大山千枚田に行くか迷って、行くことにした。前回も訪れていたけれど、鴨川市の市街地側から行くのは初めてだったので、道中がどのような地形なのか感じることが必要だと思って。平野がひらけて穏やかな田園風景が広がっていた。
棚田は、自然が生み出した景色ではなくて、人の手によって守られている景色だ。手で植えられていて、芝も刈られていて、人の手による長い時間がここにはあるということを、忘れないことだ。
旧天津小湊町(鴨川市)
2005.02.11鴨川市と合併。
次に訪れたのは、鴨川市の旧天津小湊町。日蓮聖人生誕の地である誕生寺のほか、小さな港町が広がっていた。
この辺りを巡っていると話したら、「誕生寺がありますね」と教えてくださった。ぼくはフラットな発音で「たんじょうじ」だと思っていたけれど、地元の方の発音では「たん」にアクセントが入った「たんじょうじ」であった。
誕生寺への駐車場を誘導されて、港近くを通ってお寺へ向かった。
とても立派なお寺であった。一週間前は、鶴見で曹洞宗の大本山、總持寺を訪れた。そして、今回は日蓮宗。日本の仏教の歴史図を最近よく見ているのだけれど、なかなか複雑だ。
旧大原町(いすみ市)
2005.12.05夷隅町、岬町と合併、いすみ市へ。
次は勝浦市と御宿町を越えて、いすみ市へ。いすみ市は旧大原町、旧夷隅町、旧岬町と3つのまちが合併してできたまちだ。まずは市役所も位置する、旧大原町を訪れた。
どこからも気配を感じず、一人のおじさんが颯爽と現れた。不思議な方で、ぼくと距離が近くてもぐるぐる絶えず歩き続けていたり、表情が緩むと前歯が2本、綺麗に姿を見せたりもした。
「ここでお参りしたら、宝くじ当たるよ。俺それで◯◯万円当たったから」
と、まくしたてる言葉を聞き流せなかったのは、その額が「マジっすか」だったから。でも、真偽はよくわからない。それでも地蔵尊の扉を開けてくださったので、参拝した。調子のいい人間なので、宝くじを買いたくなった。
大原駅からも近い漁港では、日曜日に朝市があるそうだ。朝市って、いいよなあ。
旧夷隅町(いすみ市)
2005.12.05夷隅町、大原町と合併、いすみ市へ。
最初、「夷隅」の漢字が読めなかった。でも、「いすみじゃないか!」と途中で気づいた。中世は上総介広常が治めていたそうで、鎌倉殿の13人、佐藤浩市さんが演じた悲しい最期を思い出すのであった。ああ、頼朝め!
夷隅町では、内陸らしい穏やかな田園風景が広がっていた。ただ、海沿いよりもムワッとした暑さがあった。
旧岬町(いすみ市)
2005.12.05大原町、夷隅町と合併、いすみ市へ。
最後は岬町へ。「日本三大清水」にも数えられている、清水寺へ訪れた。
店主の方とゆっくりお話しをしながら、昼食をいただいた。とてもフランクな方で、「気軽にお寺にお参りして欲しいんですよね〜」と。今は息子さんが継いでいるが、前住職の奥様であった。
お店を始めたのは去年の11月からだそうで、「お店があると、いろんな人が来てねえ。そういう出会いが面白くて好き」と明るく仰った。ぼくが旅で訪れたことも喜んでくださってうれしかった。
「遠くから来たんだから」と、あんこwithアイスクリームをサービスしてくださった。ありがたいなあ。甘くて疲れも取れるし、何より大きな元気をいただいた。
今日、安房小湊の漁港では港町らしい「海のまち」を感じたけれど、太東は太東で、違う雰囲気の「海のまち」があった。ビーチにいる方々、車ですれ違う方々の雰囲気が、「俺、私、海が好き。サーフィン最高」って感じで。
というわけで、今日の散策はここまで。最後に、岩船地蔵尊のおじさんの、「宝くじ当たるよ」が、脳裏にこびりついてしまったので、買った。おじさんは、「スクラッチが当たるよ。スクラッチがあ!」と仰っていたので、1枚200円分だけ。
5等の200円が当たった。これでイーブン。そして、せっかくなので、回収した200円でもう一回やってみたら、ハズレだった。200円を失った。おじさんの顔がチラついた。明日もがんばろう。
朝早く出発したい理由。
・交通量が少ない
・涼しい
・なんだか気持ちが楽
(次回へ続く)
<旅を応援してくださる方々へ&関連ページ>
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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