ふるさとの手帖

市町村一周の旅

水と緑に囲まれた、相模原市と上野原市へ。【旧市町村一周の旅(神奈川県・山梨県)】

水と緑に囲まれた、相模原市と上野原市へ。【旧市町村一周の旅(神奈川県・山梨県)】
区としては緑区へ。
旧市町村としては、旧城山町→旧津久井町→旧相模湖町→旧藤野町→続く
旧上野原町→旧秋山村へ。

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【20/175】

20/175
11.43%
訪れた旧市町村の数【140/2,091】
140/2091
6.70%
総計【160/2,266】
160/2266
7.06%


2023年5月5日(金)

昨日、栃木県から神奈川県にやって来て、今日はほんの少しだけ、山梨県にも入った。相模原市と山梨県の上野原市は隣同士なのだ。GWの賑わいもあって、行きも帰りも何度か渋滞に巻き込まれつつ、進んでいった。

相模原市緑区

今日、訪れる相模原市の旧市町村は、いずれも緑区に含まれる。

橋本駅。

関東で生活していたとき、電車で「橋本行き」を何度か見ていたけれど、毎回、和歌山県の橋本市ばかりを想像していたので、今回やっと、「橋本はここだったのか!」と、しっくりきた。

旧城山町(相模原市)

そして、最初に訪れたのは旧城山町。津久井湖城山公園を中心に散策した。

旧城山町へ。
「修整加工」の文字が好き。
山も近くなる。

昨日も相模原市を巡っていたけれど、さらに、山という感じが増している。丘陵地でも台地でもなく、山が多い。

城山総合事務所。
相模川に架かる、小倉橋。
城山公園、水の苑地へ。
水の豊かさを感じる。
ルピナスがきれいに咲いていた。とうもろこしみたい。

旧津久井町(相模原市)

今度は、すぐに城山ダムを渡って、同じく城山公園の花の苑地へ。ほとんど場所は変わらないのだけれど、相模川を挟んで、旧津久井町になる。

今日はおまつりがあるみたい。

プログラムを見ると、昼にはプロレスもあるらしい。MCの女性が、「ご来賓のみなさま、プロレスリングの横にお集まりください〜」と言っていて、面白かった。

城山公園の名前の通り、山頂へ進むと城跡がある。

行くか迷ったけれど、結構なハイキングで時間がかかりそうだったので、撤退した。

水と緑がきれいだ。
そこに暮らしもある。

リングの上なので、市議会議員さんの自己紹介が、揃ってプロレス調だった。「みなさん元気ですかあっ!」
津久井総合事務所。

旧相模湖町(相模原市)

次は、旧相模湖町へ。さっきまでいた水辺は、津久井湖や、城山ダムだったけれど、今度は相模湖に場所が変わる。周りの景色はさらに山が近くなり、「ここも相模原市なんだ」と、驚くばかりだった。

旧相模湖町へ。
河川敷でもなく、山の間を相模川が流れる。

小原宿本陣へ。

小原宿本陣を訪れた。本陣と聞くと、戦いの拠点みたいに聞こえるけれど、江戸時代の武家諸法度で定められた、参勤交代での諸大名や幕府役人、公家衆が使った休憩宿泊施設を指す。そして、小原宿本陣は、神奈川県下26本陣中、唯一現存する建物だ。

佇まいが立派だ。

建物の中は風通しが良くて、ひんやりしている。
ひとつひとつの物に時間を感じる。

素晴らし屋敷だった。休憩するための場所だけれど、ぼくもずっとここにいられる気がした。

相模湖町の家並み。
相模湖へ。
穏やかな時間が流れていた。

旧藤野町(相模原市)

神奈川県で訪れる旧市町村は最後。旧藤野町へ訪れた。山梨県上野原市と県境を接している。自然に囲まれたまちであり、芸術に触れられる場所も多い。

旧藤野町へ。
藤野駅。

緑のラブレターだ。

相模川の右岸の山の中に、大きなラブレターがある。結構、大文字焼きの文字ぐらい大きい。

相模川の両岸に、まんべんなく家が建っている。

まちに点在するアートを探した。「限定と無限定」

「斜影子午線」

それぞれ、自然の中にぽつんと佇んでいた。

知らないところで、知らない文化があるのだなあ。

旧上野原町(上野原市)

そして、ここからは山梨県上野原市へ。最初は旧上野原町の北にある、軍刀利(ぐんだり)神社へ訪れた。

神社への道のりが遠い。
最後、とてつもない坂を登った先に、神社があった。

帰り道が怖すぎると思えるほど、急な坂道を進んだ先にある、軍刀利神社。日本武尊を祀っている。

凸凹した、そのままの階段を登る。
着いた。清々しい。

参拝して、パワーを感じた。もしくは、パワーを感じた、と思い込もうとしているのかもしれない。けれど、それでもいいと思えた。

さらに山奥を進む。
カツラの木を見に行くのだ。

さらに10分ほど歩いた先に、御神木のカツラがある。

すごい場所に来たなと。
見えた、大きな木だ。
御神木のカツラ。

軍刀利神社ですら遠いと思ったのに、さらにその先にあり、そして、辿り着いたときに感じる、「御神木だ」という感動。すごいなあと思った。もうひとり来ていた方は、近くに座って、ここでお昼ご飯を食べていた。気持ちいいよね。

カツラ。
棡原(ゆずりはら)郵便局。とても珍しい地名。
かつて、日本で漢字の整理が進んだとき、棡原の地名があったことで、「棡」の漢字は生き残った。
市街地に戻って。

旧秋山村(上野原市)

そして、最後に訪れたのは旧秋山村だ。名前の通り、集落の真ん中には秋山川が流れていて、のちに相模川に合流する。棚田の景色と、秋山温泉へ。

上野原市秋山支所。

秋山村消防団、の文字。
開けた景色が美しい。

富岡の棚田へ。

石積みの道路脇、幾重に重なる水田の景色。素晴らしかった。人の手によって、守られていること。ぼくはこの景色を見て感動したけれど、あくまで自分は部外者で、都合のいい人間に過ぎない。ぼくが感動するために、この景色があるのではない。この景色は、ここに住む方たちのためにある。目を閉じて小鳥のさえずりと、カエルの鳴き声を聞いた。

最後は秋山温泉へ。

開館時間だったので、入浴した。もちろん、最初からそのつもりで、ひっそり楽しみにして。

アウフグースの聖地だそうだ。

温泉は源泉37.1度とぬるめ。透明なお湯が少しずつ、体に染み渡っていった。GWでもあるし、地元の人と、観光客が、入り混じっている。顔を見るだけでも、多分この方は地元の人だなあ、なんていうことを、案外わかるものだな、と思った。相手方からすれば、ぼくの顔は観光客だろうなあ。最後に、とても気持ち良かった。


今日の散策はここまで。特に今日訪れた相模原市は、イメージしていた相模原市とは全く違うし、別世界だと感じられた。それぐらい、ひとつの市とはいえ、地域に沿った暮らしがあり、日本も広い。

(次回へ続く)


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二見書房編集部noteにて、「旧市町村日誌」も更新中。

旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

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