ふるさとの手帖

市町村一周の旅

那須塩原市から那珂川町まで、最後の栃木県の旅。【旧市町村一周の旅(栃木県)】

那須塩原市から那珂川町まで、最後の栃木県の旅。【旧市町村一周の旅(栃木県)】
旧西那須野町→旧塩原町→旧黒磯市→大田原市→旧黒羽町→旧湯津上村→旧小川町→旧馬頭町、の8つ。これで、栃木県も最後です。
2023.05.02

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【10/175】

10/175
5.71%
訪れた旧市町村の数【133/2,091】
133/2091
6.36%
総計【143/2,266】
143/2266
6.31%


2023年5月2日(火)

昨日よりも、キンキンに冷えた朝5時半。栃木県の旅も最後になる。今日は那須塩原市や那珂川町まで、焦らずしっかり進んで行こう。

旧西那須野町(那須塩原市)

那須郡西那須野町
2005.01.01黒磯市、塩原町と合併。

最初に訪れたのは那須塩原市の旧西那須野町。黒磯市、塩原市と合併したまちで、西那須野駅や野木神社を目指した。

新幹線が通るまち。
西には山並み。ここも含めた一帯は那須野ヶ原と言われる。
西那須野駅。

駅の近くと銅像。

乃木神社へ。道中の木々が綺麗。
乃木神社へ。

名前の通り、乃木将軍夫妻を祀る神社だ。近くには別邸があり、この土地で過ごした時間も長いという。

東京だけではなく、栃木にも乃木神社があるのだなあ。
家紋がかっこいい。
次は烏ヶ森公園へ。

朝日がきらきら。
まちなみ。

旧塩原町(那須塩原市)

那須郡塩原町
2005.01.01黒磯市、西那須野町と合併。

今度は旧塩原町へ向かう。山並みのある西の方角を見て、雲も多いし、寒そうだなあと思いながら。まずは竜化の滝を訪れた。

滝への道を15分ほど歩く。
道中の岩の形が特徴的。

滝へ着いた。
高さがあって、モーグルみたいに交互に流れ落ちていく。

今回の旅では滝を見る機会も増えた。出会うごとに似ているようでそれぞれ違っていて、毎回音を聞くと、深呼吸したくなる。

那須塩原市、塩原支所。レンガ調でかっこいい。
温泉街も少し歩いた。
塩原温泉郷は、箒川沿いにできた温泉街なのだなあと。
湧き出る水で、地元の方が水やりをしていた。

塩原は、那須野ヶ原の自然に包まれた土地だ。温泉も泊まってみたいな。

旧黒磯市(那須塩原市)

黒磯市
2005.01.01西那須野町、塩原町と合併。

もう一度塩原から東に進んで、今度は旧黒磯市方面へ。

やっぱり独特な景色だ。
道の駅「明治の森・黒磯」。ちょうど今、建て替え工事を行なっていた。
しかし、自然は健在。駐車場。
木々と、奥に菜の花畑が。
旧青木家那須別邸。かっこいい。
そして、菜の花畑が広がっていた。

黒磯駅近辺を歩く。
黒磯駅。

とても渋い。
建物に惹かれて、和菓子屋の明治屋さん。
温泉まんじゅうをいただいた。
ほんのり甘くてやさしいおまんじゅうだった。

クスリクスリ。

黒磯駅周辺は昔ながらの建物が点在していた。時折通り過ぎる、新幹線のゴォという大きな音とのギャップを感じながら。

大田原市

次は大田原市へ向かう。大田原市は、旧黒羽町と旧湯津上村と、大田原市の3つにまちがわかれていた。

大田原市役所。
隣の鶯谷公園。ちょうど、ウグイスも鳴いていた。

中央通りを抜けて。
道の駅、那須与一の郷へ。

那須与一は、平安時代の後期から鎌倉時代にかけて活躍した武人だ。有名なエピソードは屋島の戦いで、平家の扇の的を射抜いたこと。(平家物語に載っているこの話の信憑性は、完全にはっきりとしているわけではないらしい)

那須与一といちご。

道の駅の裏にある、那須神社。
参道の木々が素晴らしかった。

いろんな神社の参道があるけれど、その中でも自然体な上で整っていて、とても印象深い風景だった。

そばには水田。
国指定名勝とあって、深く頷く。
楼門も風格がある。
赤、緑、青の配色。なかなか見ない。
本殿も素晴らしい。

寛永19年(1642年)の灯籠だそうだ。すごい。

抜群に知名度のある神社ではないかもしれないけれど、ぼくはこの神社をとにかく素晴らしいと思った。

旧黒羽町(大田原市)

那須郡黒羽町
2005.10.01湯津上村と、大田原市へ編入。

次に訪れたのは、旧黒羽町。同じ大田原市とはいえ、先の大田原市の市街地とは違って、山並みに囲まれた景色に変わる。そして、温泉やお寺が有名な場所である。

まちを進む。

シャッターの魚は鮎かな。
水田は風が吹けば波立つ。
黒羽温泉五峰の湯。

昼間だけれど、他県ナンバーの車もたくさん駐車あって、賑わっていた。入りたいなあと思いつつ、ここは我慢。

原風景に感動しながら、雲巌寺へ。
着いたとき、朱色の橋を見て「来たことある!」と思った。

意識していなかったけれど、前回の旅でも雲巌寺に来ていたのであった。だから、4年半ぶりになる。

階段は急だ。

立派なお寺。
中にはピアノも置かれてあった。

旧湯津上村(大田原市)

那須郡湯津上村
2005.10.01黒羽町と、大田原市へ編入。

黒羽町の次は、旧湯津上村を訪れた。今回は下侍塚古墳と、栃木県なかがわ水遊園へ。

那珂川はやっぱりいいなあ。
下侍塚(しもさむらいづか)古墳へ。

考古学発祥の地だそうだ。東京の大森も同じく発祥の地という記載があって、同時期なのかな。
栃木県なかがわ水遊園。

淡水魚水族館の、栃木県なかがわ水遊園。GWということもあって、家族連れで賑わっていた。ぼくも水族館の中へ。

鯉のぼりではなく、「鮎のぼり」だ。那珂川らしさを感じる。
母なる那珂川は、水戸やひたちなかを通って太平洋へ流れ出る。
いろんな川魚と出会った。

なまずかな。
あら。

面白かったのは、鬼怒川水系や渡良瀬遊水地の魚など、今までの栃木県で訪れた地域の魚も見ることができたこと。上から川を眺めることはできても、水中までは見ることができなかったから。栃木県の小さなまとめをしているようであった。

旧小川町(那珂川町)

那須郡小川町
2005.10.01馬頭町と合併。

巡るのはラストは二つ。まずは那珂川町の旧小川町へ。

小川公民館。建物が洒落ている。
タイムカプセル。
空いていなかったけれど、郷土館も。
小川温泉神社へ寄った。

鎮守、温泉神社。
まほろばの湯 湯親館。日帰り温泉で入ることができる。まだ、我慢。

旧馬頭町(那珂川町)

那須郡馬頭町
2005.10.01小川町と合併。

そして、最後は旧馬頭町だ。温泉街や馬頭広重美術館が知られている。その中でも、行きたかった「もうひとつの美術館」へ訪れた。

もうひとつの美術館へ。

アールブリュット、アウトサイダーアートを主なテーマに掲げる日本で最初の美術館。旧小口小学校の校舎を再利用し、2001年に開設された。
今のテーマは花の風。
校舎と、校舎に差し込む光も素晴らしかった。

展示には番号が振られ、手元の資料で名前などを確認できる。

展示は圧倒的であった。相当なインパクトで、完全にくらってしまった。何より、展示作品をつくっている方々の若さに驚いた。ぼくより若い方もいた。年齢に関係なく緻密で熱量に溢れ、生き生きとした力強さがあった。

自分ももっともっと撮ろう。と思った。

そして、最後に観音湯さんへ。

というわけで、旧馬頭町の観音湯さんで日帰り入浴した。ぬるぬるした泉質は美肌効果があるとされ、露天風呂には午後の光が差し込んで、温泉の心地良さと美しさが印象的だった。

那珂川町役場。ここでおしまい。

栃木県、ありがとうございました。

今日の散策はここまで。そして、栃木県の旅もここまで。35ある旧市町村をなんとか無事に、巡ることができた。大きなまち、小さなまち、観光地のまち。それぞれにかつてのまちの姿の名残があった。前回訪れたときよりも数倍、栃木県のことが好きになった。知らない土地にも誰かの暮らしがあり、歴史がつながって、今日がある。


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