ふるさとの手帖

市町村一周の旅

田植えの季節に、春の栃木を進もう。【旧市町村一周の旅(栃木県)】

田植えの季節に、春の栃木を進もう。【旧市町村一周の旅(栃木県)】
旧河内町→旧上河内町→旧氏家町→旧喜連川町→旧南那須町→旧烏山町→宇都宮市、の7つ。
2023.05.01

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【10/175】

10/175
5.71%
訪れた旧市町村の数【125/2,091】
125/2091
5.98%
総計【135/2,266】
135/2266
5.96%


2023年5月1日(月)

朝、空はいろんな雲が混じっている。うろこのような雲、高くて薄い灰色の雲。うっすら見える青空も、若干色が深くなっている。今日は天気予報も、夕方には雨が降ると言っていた。それに間に合うように巡っていこう。

出発は宇都宮市から、さくら市や那須烏山市を巡って、最後にもう一度宇都宮市に帰ってくるルート。

旧河内町(宇都宮市)

河内郡河内町
2007.03.31宇都宮市へ編入。

最初に訪れたのは旧河内町。宇都宮宿の次の宿場町であった、白沢宿があった場所だ。今もまだ、その名残と暮らしがひっそりと残っている。

旧河内町へ。

静かな朝だ。

水田も凪いでいる。
白沢宿の辺りへ。

水の流れがとても美しかった。

水草と小川と。
今も暮らしがある。
道路のそばで、水車が音を立てながら。

空気が澄んでいて、静かな朝がとても気持ちよかった。

旧上河内町(宇都宮市)

河内郡上河内町
2007.03.31宇都宮市へ編入。

旧河内町から少し北上すると、旧上河内町がある。東北道の道中で、上河内SAを見かけたことがある人も多いかもしれない。今回は羽黒山神社を目指した。

あのときに見た空だ、と思った。

水分を含んで、淡さの中に深みを足した青色の空。一週間前に旅をしていたときの空の色とは、変わっている。そして、この空を見て、前回の旅で訪れた熊本の、南阿蘇村の空が脳裏によぎった。すごく印象的な空だったから、覚えている。

送電塔と水田。
上河内地区市民センター。

羽黒山神社へ。

名前を聞いて思い出すのは、山形県鶴岡市の羽黒山だ。鶴岡の羽黒山の階段は、2446段ある。だから、今回はどれだけ長い参道なのだろうか、とちょっと心配になりつつ。

いざ、のぼっていこう。

ただ、実際は数百段で元気に登ることができた。周囲の木々も心地良い。

江戸時代に始まったとされる、梵天祭り。

梵天とは仏教用語だが、梵天祭りにおいては神様を招く目印になるそうだ。

祭りの人形があった。声が聞こえてきそう。
古さの中にかっこ良さがある神社だった。

山からまちなみを眺めて。

旧氏家町(さくら市)

塩谷郡郡氏家町
2005.03.28喜連川町と合併。

鬼怒川を東に渡ると、今度はさくら市に入る。桜の名所が多かったことが、新しい市名の由来につながったそうだ。ただ何より、旧氏家(うじいえ)町と旧喜連川(きつれがわ)町のそれぞれの名前も、個人的にはとてもかっこ良くて好きである。

旧氏家町へ。
朝の時間。

田んぼに張られた水が、今しかない時間を表している。

田植え機の水紋。
今宮神社へ。

境内のイチョウが素晴らしかった。
さくら市役所もある。

氏家駅前。

懐かしい看板や建物もあった。
駅にはゴルフ場の送迎車が数台あった。

旧喜連川町(さくら市)

塩谷郡郡喜連川町
2005.03.28氏家町と合併。

旧喜連川町には、「日本三大美肌の湯」と言われている、喜連川温泉がある。日帰り温泉も朝7時から開いていて、ルートの途中ではあるけれど、入浴を楽しみにしてやって来た。

喜連川温泉、もとゆさんへ。
お肌すべすべになりそうだ。

いよいよ、タオルを持って館内に入ろうとすると、なんと、お休みではないか! 大変なショックである…。美肌への道は遠い。日焼けのシミが先に増えそうだ。

気を取り直して、まちを散策。

和い話い広場。という名前以上の瀟洒な建物。

道の駅きつれがわ。
ガチャガチャのデザインも素敵。

道の駅きつれがわには、足湯があったのだけれど、足が美肌になってもなあと思って、やめた。

旧南那須町(那須烏山市)

那須郡南那須町
2005.10.01烏山町と合併。

次は旧南那須町へ。「那須」という地名に訪れると、栃木県にいるなあと感じる自分がいる。

那須烏山市役所の、南那須庁舎。

庁舎はやや丘の上にあって、そこから見下ろす。
近くには武道館もあった。

大金駅。夢が叶いそうな名前。

駅の裏には小学校があり、子どもたちの元気な声が、ここまで聞こえて来たのだった。

旧烏山町(那須烏山市)

那須郡烏山町
2005.10.01南那須町と合併。

旧烏山町では、那須烏山市で有名な、「山あげ祭」と呼ばれるお祭りがある。曳山祭とは少し違って、網代状に竹を組んだ木枠と、烏山特産の和紙を用いて組み立てられた「山」を舞台背景に、移動式の野外劇が披露されるのだ。お祭りについて知ることができる、「山あげ会館」にも訪れた。

まずは、龍門の滝へ。

龍門の滝も観光地として知られている。

遠目から見ても、大きな滝だな…と。
轟音だ。

風下だと、50mは離れていても、水しぶきが飛んでくるほどの勢いがあった。

春のとんぼ。

次は島崎酒造さんの、どうくつ酒蔵へ。

月曜日なので、閉まっているかなと思っていたら、GWということで開いていた。島崎酒造さんにはなんと、洞窟の中の酒蔵がある。

受付を済ませて、どうくつへ。
ぎぃぃ、と扉を押すと…。
洞窟の酒蔵だ!

どうくつ酒蔵の歴史は、戦時中に遡る。元々は酒蔵として掘られた洞窟ではなく、戦車製造のための地下工場だった。ただ、すぐに終戦となり、工場としての機能は果たされず。それが、平成19年から島崎酒造さんの、清酒の貯蔵庫として生まれ変わった。洞窟内の気温環境が、貯蔵に最適だったのだ。

洞窟内は甲子園ぐらい広い。

オーダーのお酒もたくさん貯蔵できる。

たとえば、出産祝いのお酒が、20年経って、お酒が飲めるようになったときに、届くというサプライズもある。なんて良い洞窟なんだ。

フタは盃と、那珂川の鮎がモチーフだと教えていただいた。
何より、東力士が有名。
もう少し散策は続く。
今度は山あげ会館へ。

山あげ会館ではお祭りの資料展示だけでなく、ミニチュア劇やお祭りの動画も観ることができる。

ミニチュア劇、語り部の名物ロボット「勘助じいさん」

実際の屋台。
動画も良かった。

動画は、お祭りの準備から当日までの期間を追った内容になっていて、すごく面白かった。たくさんの長い準備を経て、お祭りを迎える一連の流れを、ドキドキしながら見た。「山あげ祭は生活の一部、誇り」という最後のナレーションを、そのまま感じた映像。お祭りに行きたくなったし、お祭りそのものに身を投じたくなった。

お祭りは生まれ、育ち、暮らし。その土地に関わるかどうか、不思議な因縁が大きく関わっている。

最後に、那珂川を渡る烏山大橋。
那珂川の豊かな恵み。

田んぼも始まりだ。

宇都宮市

那須烏山市から、今度は宇都宮市に戻った。ちなみに宇都宮へ来るのは、今回の旅を含めて3回目になる。前回の旅では大谷資料館を訪れていて、2回目のときは仕事だったけれど、宇都宮二荒山神社を訪れた。だから、今回はそれらとは違う場所に行こうと思って、シンプルだけれど宇都宮城址公園と、八幡山公園に行くことにした。(宇都宮動物園やカトリック松が峰教会も、行くかどうか迷いつつ…)

道中のベルモール。
宇都宮城址公園へ。

撤収作業をしていた。

影もかっこいい。

そして、八幡山公園へ。
子ども連れのご家族が多かった。
高くて長い橋を渡って。
まちなみを眺めて。
宇都宮タワーだ!

高さは89m。標高と合わせると247mなので、見上げると高く聳えている。

宇都宮は好きなまち。

宇都宮市はカブでも走りやすいし、美味しい食事もあるし、居心地のいい場所だなあと、個人的な気持ちなのであった。


今日の散策はここまで。時刻はやや早かったけれど、夕方からは雨の予報だったので、切り上げた。すると、16時前には入道雲が出てきた。レーダーを見たら、日光方面はすでに土砂降りだった。やがて、宇都宮でも雨が降った。こわーっ。雨に濡れずに済んだことは、とてもありがたかった。

17時頃、宇都宮市にて。

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