ふるさとの手帖

市町村一周の旅

奥日光に栗山郷、鹿沼市や日光市を走り抜けよう。【旧市町村一周の旅(栃木県)】

奥日光に栗山郷、鹿沼市や日光市を走り抜けよう。【旧市町村一周の旅(栃木県)】
旧粟野町→鹿沼市→旧今市市→日光市→旧足尾町→旧藤原町→旧栗山村、の7つ。
2023.04.28

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【10/175】

10/175
5.71%
訪れた旧市町村の数【111/2,091】
111/2091
5.31%
総計【121/2,266】
121/2266
5.34%


2023年4月28日(金)

今日は、朝6時15分に出発した。訪れる市は鹿沼市と日光市のふたつだけれど、合併前の市町村は分散している。おそらく、今までの行程の中では最も長距離になるだろうから、がんばりましょう、と心の中で意気込んで。

旧粟野町(鹿沼市)

上都賀郡粟野町
2006.01.01鹿沼市へ編入。

最初にやって来たのは旧粟野町。まちなかを走っていると、昭和だけではなく、明治や大正を思わせる建造物も残っていて、心が揺すぶられる。城山公園を目指した。

朝の空気と、水田。

まちなかにて。オーラがあった。
城山公園へやって来た。

中世の山城だった粟野城。小鳥たちの朗らかな鳴き声は、明らかに会話しているようだった。そして、実際に立つと山そのものが大変険しい。

すべてを回ろうと思ったら、かなり時間がかかる。
粟野のまちなみ。

色々巡ってみたかったけれど、今日は長いので、景色を眺めて戻ることにした。

粟野川。
透き通っている。
廃校なので敷地には入っていないけれど、旧粟野中学校。木造校舎がかっこいい。

鹿沼市

前回の鹿沼市の旅では、古峯神社を訪れた。ただ、市街地とは車で1時間ぐらい離れていて、今回は同じ場所へ行くよりも、まちの中心部を巡ってみることに。

鹿沼市の中心部近くにこんもりとある、富士山公園からの景色。日差しが強く、まちなみが眩しい。
新鹿沼駅。
崎陽軒の初代社長は鹿沼市の出身だそうだ。

宿場町の名残を感じる。

鹿沼宿は、日光へ続く参道の宿場町であった。

まちの駅もかっこいい。

まちの駅では、地元のおばちゃんグループがいくつか盛り上がっていた。「わーはっは!」って声が、明るく空に響いて。

旧今市市(日光市)

今市市
2006.03.20足尾町、藤原町、栗山村、日光市と合併。

ここからは、日光市の中を巡っていく。ぼくは今日に至るまで、日光市で行ったことある場所は「日光東照宮」しかなかった。だから、日光のイメージもそれがほとんどだ。けれど、かつては5つの市町村があって、東西南北とても広いのだ。その日光の玄関口が、旧今市市にあたる。日光市役所もあり、日光街道と鬼怒川温泉や会津方面へと道がわかれる、交通の要所。

鹿沼市から日光市へと変わった途端、杉並木が現れた。

日光杉並木街道は、全長37kmもの道の両側に、1万2126本もの杉並木が植えられている。世界一長い並木道であり、道中の景色は一瞬で深い森を走っているような景色に変わる。日光が待っていることを教えてくれる道だ。

今市へ。
市街地あたり。
まちから見る山並みもすごい。
日光市役所。とても立派な庁舎だった。
報徳二宮神社。名前の通り、二宮尊徳が祀られている。

報徳とは当時の今市の役所の名前。翌日になって、真岡市の旧二宮町にある二宮尊徳資料館を訪れた。そこでは二宮尊徳についての生涯を知ることができて、尊徳は今市の地で最期を迎えたことを知った。

尊徳来福木造。
凛々しいな。

わがためにも人のためにもなることをなせ。

日光の玄関口、今市も大変歴史を感じる場所であった。

日光市

いざ、日光市へ。今回は日光東照宮ではなく、奥日光を目指すことにした。やはり、まだ、一度も行ったことがないので、華厳の滝と中禅寺湖が目標。カブでゆっくりと、標高1000m地帯へのぼって行った。

明智平の駐車場にて。ジオパーク感満載だ。

ようやく華厳の滝のある場所へ。

華厳の滝や中禅寺湖の周辺は、赤茶色の建物が並び、ここが1000m地帯であることをすっかり忘れてしまう。観光地の本気を感じた。

華厳の滝を観るためにエレベーターを降りる。下の通路を歩くと、気温が急激に下がった。
景色が開けて。
奥には華厳の滝。
日本三名瀑、華厳の滝。

一観測台を見渡すと、一本の滝のみならず、圧倒的な自然の中にいることに気づく。ここに大自然があり、滝があり、その中にぽつんと自分がいる、という事象に、心を掴まれる。

これで、袋田の滝や那智の滝と合わせて、日本三名瀑を訪れることができた。

ぼくたちは100選なんてものが好きで、滝にも「日本の滝100選」があるけれど、すべてを巡ることは、果てしなく感じられて、ちょっとぼくには無理かな。

さらに、中禅寺湖へ。

日本で最も標高の高い、中禅寺湖。湖面の標高は1269mで、男体山の噴火で原型が出来たとされる。水深は最大163mというのも、高地にありながら、スケールの大きさに圧倒させられる。

男体山の姿もくっきり。

すごいところに滝や湖があるのだなあと、わかっていても、圧倒されるのであった。奥日光はほかにも、戦場ヶ原をはじめとする観光スポットがまだまだ盛りだくさんにあるけれど、今回はここまで。

旧足尾町(日光市)

上都賀郡足尾町
2006.03.20藤原町、栗山村、日光市、今市市と合併。

奥日光を下って、西へ進んで30km。群馬県との県境近くまで進んだところに、旧足尾町はある。足尾銅山として栄えた歴史は学校の教科書でも習うことだ。その、実際のフィールドワークという感じがする。

旧足尾町へ。
渡良瀬橋だ。

森高千里さんの名曲「渡良瀬橋」。最近はハンバートハンバートさんのカバーで何度も聴いていたので、とても感動した。

〜渡良瀬川で見る夕日を あなたはとても好きだったわ〜
〜きれいなとこで育ったね〜
渡良瀬川。

足尾は小ぢんまりとしたまちだなあ。

 

足尾銅山の観光施設にも訪れた。
トロッコに乗って。

「12時にトロッコが出発します」とのことで、10分ほど待って乗車した。坑道までは、トロッコに乗って移動するそうだ。びっくりした。

坑道にたどり着いた。

トロッコで坑道へ。あとは歩いて探索できる。

車を押す人夫。
資料や、人形の姿を見つつ。

看板の文字も読みつつ、近代化と、公害と、それぞれの立場からも考えさせられる。

足跡は乾かないのだなと。

独自の硬貨もつくられた。

日本の有名な鉱山は、石見銀山や、筑豊炭田。もたらしたもの、もたらされたものがあって、やがてそれは歴史と呼ばれ、不可逆的に、今の世の中が存在している。

旧藤原町(日光市)

塩谷郡藤原町
2006.03.20足尾町、栗山村、日光市、今市市と合併。

あと二つ。足尾からまた40km走って、今度は旧藤原町へ。まちの中心は鬼怒川温泉である。

鬼怒楯岩大吊橋。
結構がんがん揺れていた。
鬼怒川温泉駅。
鬼怒川温泉は、ホテルがずらっと並んでいるのだなあ。
堂々たる温泉街。

テレビで見た有名なホテルも、「ここにあるのかあ」などと思いながら。

公衆の足湯もあった。

ほんとうは、泊まって、ホテルや民宿から、味わうものがたくさんある。いつか、お金が、あれば…。

旧栗山村(日光市)

塩谷郡栗山村
2006.03.20足尾町、藤原町、日光市、今市市と合併。

最後は、旧栗山村。栗山はとにかく、とっても広いのだ。だから、同じ村とはいえ、別の地域として、いくつか分散されている。主に、奥鬼怒川エリアと、湯西川エリア。お互いも遠いのだが、一方しか訪れないのは、後悔しそうなので、どちらも訪れることにした。

まずは、奥鬼怒川エリアへ。日光市の栗山庁舎があり、さらに西進すれば、川俣温泉などもある。

栗山庁舎。木を基調にしたデザインがかっこいい。
川俣温泉までは寄らずに、散策。
黒部ダム。
鬼怒川の姿も、もっと源流を感じる。
桜が今満開なほどの寒さ。

ここから、もう一度踏ん張って、30km。湯西川エリアへ。湯西川温泉の入り口には道の駅があって、そこで日帰り入浴も出来るけれど、それでいいのかと自問自答して、温泉街までがんばって進んだ。

西川運動場。借景がすごいなと。
やっと、湯西川温泉へ着いた。

湯西川館本館で、日帰り入浴をした。
湯西川温泉は、美肌効果の温泉地ランキングで、日本一になったことがある。

ちょうど、宿泊客のおじさんが服を着ていて、

「お兄ちゃん、貸切だよ」

「(やった…!!)」

今日は、ここまで来ることを、ひそかな楽しみにしていたので、日帰り入浴が間に合って本当によかった。しかも、貸切。湯船に浸かったとき、「あー!」ではなく、「あ”ー!」の声が出たのは、言うまでもない。報われるために旅をしているわけではないが、報われたと感じられる瞬間は、束の間の幸せ。


というわけで、今日の散策はここまで。鹿沼市や日光市は、こんなにも広くて、ほんとうは、もっともっと広い。


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