ふるさとの手帖

市町村一周の旅

上毛三山が織りなす大自然に感動しながら。【旧市町村一周の旅(群馬県)】

上毛三山が織りなす大自然に感動しながら。【旧市町村一周の旅(群馬県)】
旧群馬町→旧箕郷町→旧榛名町→
旧倉渕村→旧松井田町→旧妙義町→富岡市→安中市の計8つ。
2020.04.20

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【10/175】

10/175
5.71%
訪れた旧市町村の数【69/2,091】
69/2091
3.30%
総計【79/2,266】
79/2266
3.13%


2023年4月19日(水)

昨日の雨で濡れた路面が朝日に照らされ、呼吸をしている。冷え込んだ朝の空気の中で原付を走らせていると、午後からは暑くなるという天気予報が嘘のように思えてくる。が、午後からは汗だくだくになったのであった。

今日は旧群馬町から安中市まで、計8つある新旧のまちを訪れた。拠点にさせていただいている前橋市から、上毛三山の赤城山はよく見える。そして、残りのふたつである榛名山と妙義山は近くで見たことがなかったけれど、今日、山の麓まで訪れた。間近で見上げる堂々たる山の佇まいに、自然が織りなす壮大さと人間の刹那を重ねながら。

旧群馬町(高崎市)

旧群馬町
2006.01.23高崎市へ編入

最初に訪れたのは旧群馬町。静かな住宅街で、少しずつ山も近く感じる。三ツ寺公園へ訪れた。

三ツ寺公園へ。

八重桜。
上越新幹線が走る。

高崎市の群馬支所あたり。

静かな朝だ。

やっぱり“三体”なんだなと。

旧箕郷町(高崎市)

旧箕郷町
2006.01.23高崎市へ編入
次に訪れたのは旧箕郷(みさと)町。緩やかな斜面を気づかないうちにのぼり、標高が上がっているようだ。道中、通り過ぎただけではあるが、箕郷小学校の木造校舎がとても素晴らしかった。
高崎市の箕郷支所。
旧下田邸書院及び庭園。
山並みが徐々に近づいてくる。
箕輪城跡へ。
奥には赤城山。
箕輪城跡。
箕輪城跡は、日本100名城のひとつでもある。城跡は井伊直政が在城していた当時のものが残されている。丘の上にある、ひとつの大きな森のようだった。
城跡にカラスがたくさんいて、上空では縄張り争いをしていた。
今度は榛名湖を目指す。道路が美しい。

旧榛名町(高崎市)

旧榛名町
2006.10.01高崎市へ編入
次にやって来たのは旧榛名町。榛名といえば榛名山、そして榛名湖だ。榛名湖は標高1,100メートルにあり、栃木県日光の中禅寺湖(1,269メートル)に次いで標高が高い。
道中の高根展望台。
伊香保の温泉街が見える。
山をのぼり切ったあと、植生が一気に変わった。

ようやく山道をのぼりきったあと、木々の植生がまるっきり変わった。山の木々にほとんど葉がなく、一面が茶色である。

榛名山だ。
榛名湖に着いた。

空の青が湖に突き刺さり、湖面には濃い青色が浮かんでいる。風下に小さなさざなみが立ち、透明な水しぶきが水辺に当たって砕け散った。

素晴らしい湖だ。
榛名神社にもやって来た。
ここから550メートル歩いた先に、本殿がある。
結構、登っていく。みなさんも、ゆっくりと。
ご本殿は工事中だ。
参拝。
ご本殿は工事中だったが、参道の大小さまざまな社殿は歴史を感じるものばかりで、歩きながら時代を遡っているようであった。土地に込められた時間や祈りというものを、人々は求めている。

旧倉渕村(高崎市)

旧倉渕村
2006.01.23高崎市へ編入
次は旧倉渕村へ。榛名神社から山道を抜けると、見事な景色が広がっていた。
山道を抜けて。
まちの中心部は標高500mほど。

小高い場所にあるにも関わらず、烏川を中心に山々がひらけていて、空が広い。なだらかな斜面に積まれた石段と畑。牧歌的で美しい光景。初めて出会う景観で、心から感動した。

小栗上野介忠順終焉の地。

小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)は、江戸時代幕末期の家臣だ。渡米の経験から、海外の先進文化を持ち帰り、日本の近代化のために尽くした人物。だが、反逆の罪によって、故郷のこの地で命を落とした。明治ではなく、幕末だったことが、悲しい結末を呼んでしまった。江戸と明治では、同じことでも、ぜんぜん違ったのかもしれない。

倉渕支所。
道の駅くらぶち小栗の里。
景色が本当に素晴らしい。

旧松井田町(安中市)

旧松井田町
2006.03.18安中市と合併
倉渕からおよそ25km。冷蔵庫よろしくきんきんに冷えたトンネルを抜けて、旧松井田町へやって来た。国内最大級のめがね橋である、碓氷第三橋梁まで目指した。
妙義山だ。

道中は妙義山が見えはじめた。どこから見ても、かっこよく、勇ましく、美しい。

何の山か、気になるのだけれど、わからなかった(知っている方は知っているのかな)。
松井田のまちなみ。素晴らしい。
めがね橋に着いた。

碓氷峠を進んだ先。誰が見ても、「すごい」と唸らせるほどの大きさと、迫力のあるめがね橋が現れた。柱の太さ、見上げる高さ、アーチ状の美しさ。すべてが圧巻だ。

明治26年、この橋によって、難所であった横川(旧松井田町)ー軽井沢間に鉄道が開通した。開通したことで、当時の産業や軍事的にも、大きな役割を果たしたといわれている。
橋の上にて。トンネルの先も進むことができる。

立っている場所にも、トンネルの冷気が流れ込んできた。

周囲の新緑の木々に包まれた、碓氷第三橋梁。橋の上ではちょっと足がすくんだ。とにかく見事な橋だった。

旧妙義町(富岡市)

旧妙義町
2006.03.27富岡市と合併
あともう少し。次は旧妙義町へ。妙義山の麓にある、妙義神社を目指した。
神社のそばにある道の駅。
いくつか、買ってみた。
妙義神社へ。
妙義山の登山情報だ。
風鈴の音が、本物だ。

風鈴の音が本物の音だと、心が涼しくなる。

階段がとても急。

妙義神社では、江戸時代の階段がそのままの状態で残されている。迂回する参道もあるけれど、のぼってみた。

昔ながらの石段だ。一段が高い。
無事に着いた。社殿も素晴らしい。
門からの景色。高いところに来た。
最後に山を降りて、妙義町にて。

妙義神社の石段は大変だったが、江戸時代の人々は、すべて歩いて参拝したのだと思うと、麓まで原付で来ているぼくなんかは大したことがない。厳かな神社であった。

富岡市

ここからは、富岡市の市街地近くへ。富岡製糸場は訪れたことがあるので、違う場所へ行ってみることにした。

富岡市。
一之宮貫前神社へ。
社殿が門よりも下にある、珍しい構造。

門をくぐって階段を降りた先に社殿がある。珍しいと思う。長野県の小諸城を思い出した。

群馬県立自然史博物館。

群馬県立自然史博物館に来たけれど、事前予約制だったので、断念、残念。

富岡市役所。新しいし、かっこいいデザインだ。

世界遺産センターへ。

中に入ってみた。
富岡製糸場の歴史を知ることができる。

富岡製糸場は、「製紙」の分野で大きな役割を果たした。つまり、増産が可能になった養蚕から、大量に製紙することができるようになったわけだ。「養蚕」技術を全国に広めた高山社跡の紹介もあって、話がつながった。チームプレーだし、国の流れでもあった。

安中市

最後は安中市へ。「羊神社」が気になったので、行ってみることにした。

丘陵地も広がっている。

こぢんまりとした、羊神社。
メー。

羊太夫を祀っている。

羊太夫は伝説上の人物とされ、多胡郡にゆかりのある人物だそうだ。

畑が広がっていた。
最後に、安中市役所へ。
Gunma Bank.
今日はここまで。

午後からは暑かったが、さまざまな自然や、その中にある歴史に触れることができて、嬉しかった。1日に何キロ走っているのか、計算できていないものの、かなり山道を走ったので、カブ号にはお疲れ様、ありがとうの気持ちだ。

あと、旧倉渕村から旧松井田町に抜ける山道で、目の前を、野生の雉が、通り抜けた。お互いに目が合い、雉は「しまった!」という表情をしていたのだった。

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