今日までの旅メーター
訪れた23区内の駅の数 【107/490】
歩いた距離(目標2,000km)【307.3/2000】今年のはじまりは上野から。
今年に入ってようやく、旅をはじめられた。できるだけ継続的な旅のためにはどうすればいいか、と対策を練っていた。なんだかSDGsみたいだけど、「行程を無理しない」ということが、今のところの大きなポイントである。
本当にしばらくぶりの再開で、どこからはじめようかと考えたが、上野駅から歩くことにする。ひとつの大きな玄関口だし、いろんな人生の起点になっている気がして。
上野駅
正面ってこんな感じだったんだ。知らなかった。
寛永寺は東の比叡山と呼ばれている。他のお堂は戦争で焼失してしまった建物が多いけれど、清水観音堂は寛永8年の建立。寛永8年は1631年だから、つまり、もうすぐ400年の歴史が迫っている。すごいよなあ。また、清水とは、京都の清水寺のことである。
京成上野駅
京成上野駅は、上野駅のすぐそば。成田駅まで直通だ。逆に京急は羽田空港に行けるから、「京成」と「京急」って一緒なのかなと思ったら、違う会社だった。電車網は細かい。
辨天堂は、不忍池の真ん中にある。ここを通ると、上野だなあと感じる。
不忍池の蓮は、夏は夏、冬は冬で、一種の芸術に近いものを感じる。
湯島駅
今度は湯島駅へ。まず目指すは、湯島天神さんだ。
湯島天満宮は太宰府天満宮に並び、学問の神様として有名だ。菅原道真公が祀られている。訪れるのは、2回目かな。どうか頭が良くなりますように。
上野広小路駅
湯島から、上野広小路の方角へ。ほとんど同じ場所に、上野御徒町駅もある。2つの違いは路線で、上野広小路駅は銀座線、上野御徒町駅は大江戸線だ。
上野御徒町駅
上野と御徒町の間には、有名なアメ横がある。ただ、すぐ隣にも商店街があって、そちらは上中、つまり、上野中通り商店街。食料品のお店通りというより、衣料品やかばん屋、あとは靴とスポーツ用品がとても多い。どちらも近いので、ぐるっと歩いた。
御徒町駅
似た名前が多いけど、御徒町駅は、JRだ。
御徒町駅で一番広い広場だったけど、『おかちまちパンダ広場』という名前だと知った。日本人は、パンダが好きだなあ。でもぼくも、「駅前のパンダ集合ね」っていう待ち合わせ、いつかやってみたいな。
御徒町にはショッピングモールもあって、暮らしの便利さも感じられる場所だった。
仲御徒町駅
御徒町シリーズの駅名はつづく。仲御徒町はかつての町名で、そもそも「おかち」って読めないけれど、それは江戸時代の下級武士「御士(かち)」に由来する。
新御徒町駅
今度は仲、から新、へと目指していく。新御徒町駅は大江戸線全通時の2000年に開業した駅だ。ただ、一方で町並みには歴史が残っている。
知らなかったなあ。1番は金沢の商店街らしい。ということは、佐竹商店街は東京では一番古い、ってことだよね。と思いながら。でも、閑散としているわけではなく、とても雰囲気のある商店街だった。アメ横とはまた違う魅力がある。
稲荷町駅
ここでようやく、上野や御徒町の地名を抜けて、次の駅、稲荷町駅へ。
ちょっとレトロな感じがする。
かつては下谷稲荷社、と称していたことから、稲荷町と呼ばれていたそうだ。立派な朱色の鳥居をくぐって、参拝した。
入谷駅
次は、入谷駅へ。広い道でも行けますが、1本奥に入ったような道を、進んでいく。
入谷では、『グーテ・ルブレ』さんというパン屋さんに立ち寄って、お昼ご飯のパンを買った。
鶯谷駅
あともう少し、入谷から鶯谷へ。
たとえば昔の寛永寺も、現存する神田明神も、鬼門に対して建てられているんだなあと思うと、江戸時代のまちづくりって、徹底してるよなあ。
根津駅
そして今日の最後は、根津駅へ。
根津神社は実に7年ぶりだ。高2の修学旅行で訪れた以来なのだ。修学旅行? と思うかもしれないが、班別行動においてぼくらだけ、根津や柴又を散策した。他班は当然、渋谷や原宿、秋葉原ばかりだった。根津に行きたいと言い出したのも、柴又の寅さん記念館に行きたいと言い出したのも、全部ぼくの差し金だった。高2のときのぼくは、ませていたのかもしれない。
久しぶりの散策。20kmで結構バテてしまった。上野や御徒町は、知っているようで全然知らない景色をたくさん知った。入谷や鶯谷、根津は、上野や御徒町とは違う雰囲気だったなあ。やっぱり歩いてみると、それぞれに違いがあって面白いものだ。どんな場所にも、その土地の歴史と、暮らしがある。全てをつまびらかに知ることはできないけれど、まずはその場に立って、何かを感じられたらと思う。
母の実家は佐竹商店街の洋品店でした。今はもう廃業してビルにしてしまいましたが、木造三階建ての縦に細長い店舗県住宅。夏休みに泊まりに行くとそれは暑かったです(笑)
近所の子達と竹町公園で遊び、お昼は好きなものを買っておいでとお財布を持たされ、商店街のパン屋さんへ。焼きそばパンとコロッケパンが好きでした。
佐竹という名前は秋田のお殿様のお名前だそうで、そのご縁からか夏祭りには秋田名物の竿燈やなまはげが催されました。なまはげが怖くてお店のショーケースの陰に隠れてやり過ごしたり、ものすごく明るい竿燈を見上げたり、行商のおばちゃんが持ってくる朝もぎとうもろこしを茹でてもらってかぶりついたり。
私にとってこの界隈は亡き祖父母と昭和の夏の記憶が沢山詰まった思い出の場所です。
よしみ様
佐竹商店街がお母様のご実家だったのですね。商店街や公園での思い出も、とっても素敵です。秋田のなまはげや竿燈に関する催しが、ここでもあったのですね。そのような日々が詰まっているということを感じながら、是非機会があればまた歩いてみたと思います。