今日までの旅メーター
訪れた23区内の駅の数 【58/490】
歩いた距離(目標2,000km)【173.6/2000】凛太朗くんと歩く練馬区の暮らし。
どうも、凛太朗くんのファンです。金本凛太朗くんは2つ年下の写真家で、ぼくには撮れない鋭い写真の視点を持っている。故郷が岡山、広島と近いこと、共通の知り合いもいて、仲の良い友だちだ。
というわけで、今日は1日凛太朗くんと練馬区を歩いた。電車を乗り換え、スタートは都営大江戸線の「光が丘駅」から。
光が丘駅
電車を乗り換え、光が丘駅へ向かう。「都営大江戸線って、ものすごく遠いんですよね」と凛太朗くんが言ったかと思えば、駅のホームが地下のとても深い場所にあって驚いた。電車内ではサラリーマンが「大博打」と書かれた本を読んでいて、そわそわした。
なぜ、光が丘駅からスタートしたかというと、お互い大きな公園と団地群に、興味があったから。高島平の大規模団地も信じられない規模だったけれど、光が丘も大きな団地群として知られている。
駅に到着して、「光が丘公園」へ向かった。地図上で見ても、ひときわ存在感を放っている公園。アンケートの中でもおすすめしてもらっていて、ずっと行ってみたかった。朝の光差し込む、素晴らしい時間が流れていた。
光が丘公園は、スケボーのできる公園だ。2人の若いお兄さんたちが7時半から滑っていて、ものすごく美しい風景だったから、思い切って話しかけた。
話を聞くと、お二人はなんと夜勤明け。都内でイルミネーションの装飾をしているとのことだった。
「表参道のイルミネーションってあるじゃないですか。あれ、俺らがやってます」
ええ〜!本気でビックリした。
「夜勤明けでそのまま滑って、このあと寝るんです。それで今晩は、池袋のイルミネーションを付けます。あれも俺らなんで、見にきてくださいね!」
めちゃくちゃかっこいいなあ。正直に言えば、もし二人に話しかけなければ、やんちゃで、怖いイメージを持ったままだったと思う。それは良くないことだ。身勝手な先入観だから。ちゃんと話をしてみて、全然そうじゃないことが分かって、胸がギュンギュン響く。僕らが寝ている間に汗を流して、好きなことをやって、スカッと寝て、また汗を流す。誰よりもかっこいい生き方なのに。
気になった人には、断られてもいいからちゃんと話しかけよう。とあらためて思った。この旅の、大事な要素が詰まっている気がする。
公園を出て、住宅街も歩いてみたけれど、ひとつの大きなコミュニティが、団地というエリアで完成されていた。窓から見える洗濯物の先には、誰かの暮らしがある。どこかから、ヤカンで湯の沸いた音が聞こえてくる。想像しただけでも、人が生きるということは不思議だなあと、何度でも思う。
練馬春日町駅
光が丘公園から、そのまま大江戸線に沿って、練馬春日町駅へ。
平和台駅
今度は大江戸線から路線を越えて、副都心線、有楽町線の平和台駅へ。
氷川台駅
次はそのまま線路沿いに進んで、氷川台駅へ。
豊島園駅
今度はもう一度大戸線へ戻っていく。豊島園駅。
ハンバーグカレー、熱々でじゅわぁっと、口の中で化学反応が起きて、絶品だった。豊島園は閉まってしまったけれど、近くのお店はこれからも、続いて欲しいなあ。
ちなみに凛太朗くんは、ご飯を食べるのがとても早いと分かった。
練馬駅
練馬駅には市町村一周のときにも訪れた。3年ぶりの訪問。だけど、感じる印象はまるで違う。だけどだけど、3年前の写真が結構良くて、驚いた。やっぱり写真は経験も大切だけど、たくさん歩いて、写真をしっかり撮るという行為が、何より大切かもしれない。こういう旅であれば、何より。
3年前は、練馬駅を断片的にしか理解できなかったけれど、いまは大江戸線があって、西武線があって、それらが新宿や池袋につながっていて、だから暮らしが広がっていて、ということが、以前より分かる。大した話ではない、でも僕にとっては小さな感動だった。
桜台駅
練馬駅からすぐ近い、桜台駅、新桜台駅と向かう。
新桜台駅
新桜台駅は大きな幹線道路、環七沿いに面していた。
江古田駅
江古田には撮影で訪れたこともあるし、日大の芸術学部があって、写真学科の学生さんを何人か知っているから、親しみのある町だ。
小竹向原駅
最後にやって来た駅は、小竹向原駅。いろんな路線のハブ的な要素を持っている。静かな住宅街が広がっていた。
小竹向原駅でゴールしたあと、家で凛太朗くんと一緒に作業をした。貴重な時間をありがとう。彼とぼくはスタイルが全く違うけれど、学ぶべきことは本当にたくさんあった。彼は自分で見たものを、先入観を持たずに写真にする、信念を持っている。そして凛太朗くんと似ている部分もあった。十字路の分かれ道を選ぶときの基準は、全く同じである。凛太朗くんは言った。
「こっち行っていいですか。光、ありそうなので」
(読んでいただきありがとうございました。次回に続きます。)
Twitterから飛んできました。
約20年前、日芸に通っていて小竹向原と新桜台に住んでいました。東京とはいえ、あのあたりはあまり変わっていないようですね。懐かしい空気を感じました。
温かい写真をありがとう!
通りすがり様
コメントありがとうございます^^日芸に通っていらっしゃったのですね。はい、とても穏やかな時間が流れていました。こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
こんにちは。twitterを見て、こちらの記事が更新されるのを待ちわびておりました!
アンケートで、光が丘公園をお勧めさせていただいた者です。
いちょうの季節にいらしてくださったんですね。足下は危険(笑)ですが、ほんとうにきれいないちょう並木です。
かつての私の生活圏、写真を追いながら、道筋が頭の中の地図に浮かぶようで、とても安らぎました。
アンケートで光が丘公園をお勧めさせていただいた者です。公園、行ってくださってありがとうございます。
しかも、いちょうの季節にいらしてくださったんですね。足下は危険な状態(笑)になっているのですが、写真に撮ってくださったような、ずらーっと続くいちょう並木の風景は、今も脳裏に焼き付いています。
ちなみに、桜の季節もいいですよ。そこら中に桜の木が植えられているので、光が丘に住んでいた頃には、わざわざお花見に行く人の気持ちがわからないとさえ思っていたくらい、普段のお散歩や買い物・通学で十分に桜を満喫できます。
東京生まれの東京育ちで、「ふるさと」という言葉にはさほどグッと来たことなどない私ですが、ちょっとしんみりとした気持ちになりました。
これからも、楽しみにしていますね。お気をつけて。
まぐろさま
仁科です。コメントいただきありがとうございます。そして光が丘公園をお勧めいただいたのですね!とても素敵な空間でした^^
はい、イチョウ並木はちょうど見頃で素晴らしかったです。
桜の季節も素敵とのこと、それぞれの四季で訪れたいですね。
ふるさとという言葉も、東京にだって本当はあるのかもしれません。
はい、引き続き頑張りたいと思います!