今日までの旅メーター
訪れた23区内の駅の数 【47/490】
歩いた距離(目標2,000km)【146.5/2000】
中野新橋から区を跨いで歩こう。
更新がちょっと空いてしました。旅はつづきますので、是非どうぞよろしくお願いします。
さて、この日は午後からのスタート。丸ノ内線の中野新橋駅から、最終的には京王線の笹塚駅へ向かっていく。途中には写真家・金本凛太朗くんの展示会場にも立ち寄りながら。
中野新橋駅
ひとつ手前の駅に中野坂上駅があって、そこでは荻窪方面と方南町方面へ枝分かれする。方南町の方角へ向かうと、最初に到着するのが中野新橋駅だ。
実は由来を知らなかったけれど、駅のすぐ近くに中野新橋という赤い橋がかかっている。
橋から下流を眺めると、新宿の巨大なビル群に驚かされる。神田川の穏やかさ、両岸の建物の懐かしさ、そして目の前の新しさ。様々な景色が混ざり合っている。
神田川沿いの歩道に綺麗な花が咲いてあった。そこにいた40代ほどのおじさんが、スマホで写真を撮っている。ぼくが写ってしまうものだから、避けて「どうぞ撮ってください!」とあいさつをすると、自然に仲良くなった。おじさんはブーゲンビリアのことをよく知っていて、「本来は沖縄あたりの花なんですけどねえ」と言われて、たしかにと景色が浮かんだ。おじさんは仕事のお昼休みに、散歩するのが趣味らしい。
写真を見せてもらうと、花だけではなく神社や景色も、特にこの辺りの街を中心に散策していた。仕事の合間を楽しむ趣味、ワクワクを大事にしていていいなあ。
中野富士見町
神田川沿いを進みながら、次に中野富士見町駅へ向かっていく。この辺りの駅名は中野〇〇駅というのが多い。
中野富士見町駅に住んでいる先輩から「だるまっていうラーメン屋さんがおすすめだよ!」という情報を得ていたので、訪れてみた。夜営業は不定期、メインはお昼時間の営業だ。
口にしたとき、とにかく手打ち麺のちぢれに驚いた。なんだろうこの新感覚は。ラーメンのような、パスタのような、やさしく口の中で溶けていく麺に、あっさりしたスープが程よく絡み合う。それを一言で言い表せば「めちゃくちゃ美味い」なのだが、手打ちの麺で、理想を追い求める店主の努力に、頭がさがる思いだ…。とっても美味しく、ごちそうさまでした。
信号の看板が「救世軍南」で、どういうことだろう、と一瞬たじろいだけれど、この辺りには立正佼成会の教団があると知って、納得した。せっかくなので、教団のある場所まで、散策していく。
ここは歩道橋の上なのだが、そのまま建物を通過すると、また普通の住宅街に出る。すなわち、地形としてはちょっとした団地になっていた。
新宿がよく見えるけれど、ここなら空が広くて、とても気持ちいい。
「宗教」という言葉は重たいけれど、ぼくたちは普段から、無意識的に宗教に近いを心に持っている。心の支えは、宗教と近似しているように思う。現代の推しも、趣味も、好きな言葉も、おなじく心の支えで、本質的に、宗教とは何が違うのだろうなあ。
「毎週何曜日に囲碁を打つって、決まっているんですか?」と尋ねると、「天気のいい日に集まるんだよ」と、分かりやすい答えだった。いい時間だなぁ。今日はどうやら、普段負けているおじさんが、珍しく勝ったらしい。すぐにもう一局がはじまった。
方南町駅
囲碁のおじさんにお礼を言って、方南町駅へ向かう。
ちょっとした商店街が広がっていて、ここに流れている時間も、とても好きだった。どこか落ち着いていて、放課後の中学生がずっとお喋りしたりして、どこにでもある日常が見れる嬉しさだったかもしれない。
代田橋駅
方南町駅から、代田橋駅へ。その道中、金本凛太朗くんの展示も観に行った。
彼はぼくの2つ年下なのだけど、1年前に知り合ってから、活躍をずっと見ている。ぼくには彼の写真が絶対に撮れない。というか、視点がすごすぎて、感服しかしない。お互い故郷は岡山と広島で近いから、がんばろうっていう同志でもある。それにしても、いい写真撮るんだよなあ。今度、一緒に散歩することになった。
笹塚駅
最後に笹塚駅へ。
散策日として、いい1日だった。とにかく、この日みたいな何もない、穏やかな日々が流れて欲しいなあ。
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