ふるさとの手帖

市町村一周の旅

沖縄県の最北の地、伊平屋島のあまりに美しい原風景。【市町村一周の旅】

沖縄へやってきて5日が経ちました。早いような遅いような、船に揺られるように、目まぐるしく日々は過ぎていきます。改めて、沖縄の島旅を確認してみましょう。

”沖縄の離島旅、大計画” (赤色=クリア)
①沖縄本島付近
那覇「泊港」から:粟国、渡名喜、久米島、渡嘉敷、座間味
本部港から:伊江島
今帰仁「運天港」から:伊是名伊平屋
その他:南大東、北大東
②宮古諸島
宮古、多良間
③八重山諸島
石垣、竹富、与那国
 
①ではまだ半分以上の島が残っていますが、本部港、運天港と順にアイランドホッピングしています。今日、目指す島は青色の「伊平屋島」。沖縄県の中で最も北に位置しており、緯度だけでは鹿児島県の「与論島」と被っていたりもするんですね。
 
運天港から約1時間20分の船旅。今日は日帰りが難しいため、1泊2日の行程で向かいます。
沖縄県最北の地、伊平屋島。
伊是名島の少し北に位置しています。
 
結(ゆい)ねぇ、素敵な時間をありがとう。

なきじんゲストハウス「結屋」さんには2泊させていただきました。女将の結ねぇやヘルパーさん、個性豊かなお客さん、本当に楽しい時間でした。でもやっぱり、結ねぇの人を惹きつける力ってすごいなぁと、とにかく素敵な時間でした。
(*結ねぇ、もしこの記事を見ていただいていましたら、洗濯代100円をお支払いし忘れていたので必ずお返しします!!)


そして昨日と同様の運天港にて、伊平屋行きフェリーに乗船です。
 
フェリーいへや。

 

前日に行った伊是名島と今日行く伊平屋島、場所はとっても近いのですが、2島間の移動は船をチャーターする必要があったため、島渡りはしませんでした。今日は1時間20分の船旅。

 
船の中でいつもパソコンをいじってることが多いのですが、だいたい酔います。今日はいけるんじゃないかと学ばないタイプです。
伊平屋島が見えてきました。

今日は快晴、とってもいい天気。

港が見えてきましたよ。
たくさん人が待ってる。


待っているのは修学旅行生。沖縄への修学旅行×島×民泊というスタイルが確立されているようです。

船が着きますよ〜。
ブンッ。
到着しました!
今日は原付を借ります。

 

昨日はボロッボロの自転車を借りまして大変でしたが、伊平屋島は面積そのものが伊是名島よりも広くてですね、迷わず原付をチョイス。結果として最高でした。

それではここから島内をぐるっと一周、巡って行きましょう。


集落。
白と青の眩しいコントラスト。
雲一つない。
そして海へ。本当に綺麗。

 

珊瑚礁が連なる海岸線に囲まれた伊平屋島。瑠璃色の伊平屋ブルーは息を呑むほど美しい。

確かに僕は旅をしている。

海だけでなく、ゴツゴツした自然も。

 

珊瑚礁の海岸線が続いていく。
波は沖で打ち消される。
ヤヘ石。

今帰仁の軍勢から島を守ったと言われている石。

ゴツゴツした石はホント多い。
クバ山。山一帯をヤシ科の常緑樹「クバ」が覆い尽くします。

クバ山は伊平屋島最北端に位置しており、昔から神の訪れる木として大切にされ、信仰の対象とされて来ました。伊平屋島の聖域。

山一つが全て「クバ」で覆われている。不思議ですよね。
水平線。

遠くにはほんの少し、鹿児島県与論島が見えました。

クバ山全景。
伝説残る「クマヤ洞窟」

クマヤ洞窟は今から2億8000万年前のチャートが波や風によって侵食されてできたもの。洞内は高さ約10m、奥行き約40mの広さ約600平方メートルもあります。

すんごい岩。行ってみましょう。
この先に洞窟がある。
中はびっくりするぐらい広い。

 

「クマヤ」とは「篭もる」という意味で、全国に数多く残る「天照大神(あまてらすおおみかみ)」が神々の争いを見かねて洞窟に隠れたという「天岩戸伝説」の最南端の地ともいわれています。

厳かな雰囲気。

 

一般的には宮崎県高千穂町にある「天岩戸神社」が隠れた場所として知られていますよね。確かにすごい雰囲気だったことは鮮明に覚えていますが、この「琉球」という地にも日本神話の逸話が残っているって、不思議です。

広々とした空間に凛と張り詰めた空気。

ちなみに去年沖縄で、しまんちゅの人から伊平屋島の逸話を聞いていました。日本の初代天皇「神武天皇」の母が伊平屋島の出身であったという伝説で、しまんちゅさんの知人が伊平屋島へ行ったとき頭痛に見舞われ、天皇の血筋だったことに気づかされた、的なエピソードだったと思います。クマヤ洞窟の逸話もこういった背景から生まれたのではないでしょうか。


島を北側から折り返して、次は南下していきます。
念頭平松。

 

念頭平松。「リュウキュウマツ」という名を持ちますが、トカラ列島の悪石島から先島諸島の西表島まで分布する固有種の松です。

立派な枝ぶり。
あらこんにちは。
田名神社。

 

島での神事が行われる場所です。

野甫大橋。

ここを渡ると野甫島という隣の島へ行くことができます。

奥の海が本当に綺麗。
何も言うことはない。

集落の方へ帰って来ました。

 

少しだけ休んで、最後に夕日を見にいきます。

色んな形。
 
日が沈んでいく。
砂に一切人の手が加えられておらず、さらっさら。そして風に流され模様を作る。
焼けてきた。
あっという間だった。

目の前で見て、その時の気持ちと混ざって、今日の陽は沈む。

良い1日。

 

昨日が今年最後の満月だったように、大変月明かりの眩しい今宵なのでした。


朝日が昇る。
朝の色。
お世話になった松金ホテルさん。ありがとうございました。

 

朝起きて、9時の出航で伊平屋島とはおさらば。あっという間の時間でしたがとても濃い思い出になりました。「神々が集う島」という雰囲気は、その通りだと感じます。

皆さんは「神々が集う」と言われる場所を信じますか?「信じない」、「どっちでもいい」、様々な意見があるかと思いますが、僕は一応「神様がいる前提」で巡っています。だって、ここへ来るまでに幾つの神社仏閣、あらゆるパワースポットに行ったと思います?多分日本で5本の指に入るぐらいそういう場所に行っているはずなんです。だから信仰どうたらは何でも良いと思いますけど、そういう場所に行った身としては、やっぱり信じなきゃ、つまらないでしょう。実際何にも見えないんですけど、現地に行って、参拝することに対して疎かにできないといいますか、疎かにする方が今となっては怖くてですね。

でも今日は、すんごい力をもらえた気がします。


船で沖縄本島へ戻りました。まだまだたびは続きます、これからも良い日になりますように。

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