ふるさとの手帖

市町村一周の旅

豊かな隠れ里、球磨郡をぐるっと。【市町村一周の旅】

こんにちは、かつおです。昨日まで宮崎、鹿児島と入っていましたが、ここでもう一度熊本県へ北上し、まだ訪れていない町々を巡って行きます。今日の主なメインは人吉市を中心とした「球磨(くま)郡」です。

豊かな隠れ里、球磨。

 

九州の熊本県南部にある人吉球磨地方。四方を九州山脈に囲まれた人吉盆地を抱き、相良藩七百年の歴史と独特の文化が数多く残ることから、作家・司馬遼太郎に「日本で最も豊かな隠れ里」と称された地です。

①山江村→②相良村→③五木村→ ④水上村→⑤湯前町→⑥多良木町→⑦あさぎり町→⑧錦町→⑨人吉市
 
村がまだこんなにたくさん残っているって、結構珍しいですよね。それでは振り返って行きましょう。
 

①山江村

最初にやって来たのは山江村。

霧深い朝。

 

朝起きると外が真っ白で、「今日はいい天気だなぁ」とすぐ気づいたのですが、人吉、球磨郡は四方を山々に囲まれた盆地ですので、霧が発生しやすい地域です。

山江村役場。
令和おじさんだ。

 

役場の入り口に飾ってあるって、アットホーム。

バサバサ。

こういう朝も、いわば風物詩です。

②夏目友人帳、雨宮神社。ー相良村ー

次にやって来たのは相良村の雨宮神社。「トトロの森」と謳われていたり、「夏目友人帳」に登場する神社としてファンの間で親しまれていたりします。

神社の側。

ハートだ。
神社へ登って行きます。

細長い階段が社殿まで続く。この景色も夏目友人帳で使われています。

霧に包まれて神秘的です。
参拝した時、友人帳がありました。
三産くぐりという縁起のいい岩も。
もちろんくぐっちゃいました。

 

夏目友人帳についてお伝えしましたが、神社も大変歴史のある古刹でした。

③五木村

次は五木村へ。

五木村。秋色です。
道の駅に原付をとめて、周りを散策。

おじちゃんと仲良くなった。

 

おじさんもカブに乗ってて、「いいカブ号(の型式)だね〜」と褒めてくれました。そうなんです、相棒には日々感謝してもしきれません。

たくさんのバイクと並んでも、もう見劣りしない。

 

1年前、フェリー乗り場でたくさんのバイクと並んだときのカブ号はとても小さかったんですけど、もうそんなことないなと。僕にどれだけの景色を見せてくれたことか。

④水上村

次は水上村へ。

のどかな日常。

無人販売所でシイタケと小豆売ってた。
小豆も無人販売所で売っちゃうんだ。
市房ダム。

 

水上村から球磨川へ流れる水を調整する市房ダム。確かに山奥の町、村にはダムが多いです。

雄大だ。
ぐるっと周るループ橋もあります。

 

自然の雄大さと人の手がかかった、大きな人里のよう。

⑤湯前町

次は湯前町へ向かいます。

湯前町へ。

のび太もそう言ってる。

湯前駅前。すぐ近くにある「まんが美術館」は観光地となっています。
駅前はオシャレ。

もちろん、まちの名前の通り「温泉」も有名ですよ。いつか行ってみたいです。

⑥多良木町

あともう少し、次は多良木町。

町役場。

書体。

くま川鉄道がゆく。

 

のどかだ。

⑦おかどめ幸福駅。ーあさぎり町ー

あさぎり町。町名の由来は秋から春にかけて球磨盆地にしばしば発生する朝霧から。

町の名前の通りの朝霧が、晴れていく。

幸福駅から出発。
おかどめ幸福駅。

 

近くにある「岡留熊野座神社」が『難を留めて幸福を祈る神社』と言われ、昔から「幸福神社」として親しまれてきたことから名づけられた駅名。

のどかな景色。

 

幸福駅といえば北海道帯広の「幸福駅」のイメージが強いですが、現役で利用されている駅で「幸福」という名前がつくのはここが唯一です。

駅前広場でマルシェが開かれていました。
芝と青空が似合う。

ここで色々買ったりつながりをつくったり、幸せになれるって素敵。

⑧錦町

そして錦町へ。

立派な町役場です。
少年野球。

そういうこともある。

お昼を過ぎると、上着を脱ぐほど暑くなりました。それぐらいいい天気です。

⑨国宝、青井阿蘇神社に人吉城跡。ー人吉市ー

最後はぐるっと一周戻って再び人吉市へ。国宝の青井阿蘇神社と、人吉城跡へ立ち寄りました。

青井阿蘇神社。
熊本県で最初に国宝認定された場所です。
茅葺の門。

 

平安時代の806年に創建され、1200年以上の歴史を誇る青井阿蘇神社。茅葺ということで桃山期の華麗な装飾が取り入れられており、神社の重みをずっしりと感じます。

本殿も茅葺。

 

やっぱり茅葺の神社って珍しいなぁと。

これからもずっと歴史を紡いでほしい、そんな神社です。

日本百名城の一つである人吉城跡。

 

人吉城跡にも立ち寄りました。

鎌倉時代から幕末までのおよそ700年間、相良家の中心だったってすごいですよね。700年間。

対岸の町並みも良い。
高校生とカヌー。

 

大学生かなと思ったのですが、地元の高校生だそうです。全国的にも強豪、カッコいい。


最後にバイク屋さんでオイル交換をしていただいたのですが、社長さんはじめ一緒にいたお客さんがみなさんとても優しくて、とても温かい気持ちになりました。交換していただいた後、バイクもとても軽く感じられて、本当に最後にありがたいご縁をいただきました。

九州の人はみんなあったかいです。あと少し、精一杯進みましょう。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 日本一周達成おめでとうございます。そして、私の故郷を丁寧に記録に残して下さり本当にありがとうございます。何も無い場所だと思っていましたが、故郷を離れて時間のたった今、その何もなさ、のどかなゆったりとした時間が流れる村がどれだけ私の心に染みるかを思い知りっています。とても綺麗に写真を撮ってくださり、よく調べて下さっていてとても素敵な記事に出会えて幸せです。私も原付で帰ってみようかなと思いました。本当にありがとうございました。今後も素敵な出会いに恵まれますよう。

  2. 匿名様

    コメントいただきありがとうございます。いえいえ、そのように言っていただき本当に救われる思いです、改めてありがとうございました。球磨郡の景色はとっても懐かしく感じられる素敵な場所でした。まだまだ若輩者ですが、今回いただいた経験を大切に、ちゃんと前へ進めたらと思っております。こちらこそこの度は改めてありがとうございました。

  3. 昨日の朝日新聞を読みました。
    球磨村から倉敷市に就職、50年の月日が経ちました。
    早いものです。
    球磨村、いいとこでしょう・・・?
    私も趣味で写真を撮っています。
    仁科さんは本格的に写真を職業として、これから歩いて行かれるとの事、この経験を生かしてプロとして人に感動を与える作品を創って行ってください。
    頑張ってくださいね。

  4. SK1954様

    コメントいただきありがとうございます。球磨村のご出身なのですね。球磨郡は本当に素敵な場所だなぁと、とても印象深く残っております。はい、まだまだですが精一杯日々精進したいと思っております。この度は本当にありがとうございます。

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