今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【87/171】
訪れた旧市町村の数【1092/2,094】 総計【1179/2,264】スーパーカブの総走行距離
29100km
今日の旅先のこと
東広島市(1/1)
安芸高田市を出発したのち、東広島市の志和に立ち寄った。ここにはかつてシェアハウスで暮らした古民家がある。居たのは(2回目の)4年生の一年間で、とはいえ半年間ぐらいは旅に出ていたけれど、ここで過ごした時間は今も余白のように残っている。現在も住んでいる子たちは外出していたので、隣のKさんの家のインターホンを押すと、シャワーから上がったばかりのKさんが出てきてくれた。このKさんがぼくたちの世話をたくさんしてくれたのだ。もちろんお金を払ってとかではない。お礼を渡そうとすると逆にこっぴどく怒られた。自分たちで耕した畑に何を植えようか話し合った翌日、Kさんは勝手にその畑に野菜を植えてくれていた。ここまでしてくれる人がいるのだということを知った。数年ぶりに会ったKさんは、相変わらずパワフルだったけれど、少し雰囲気が変わったような気がした。
それから大学一年生から三年生の間に過ごした家や、その通学路も通った。細い田んぼの畦道から見える田園風景が変わっていなくて、いつかは変わってしまうかもしれないけれど、今その姿をもう一度見れただけで嬉しくなる。
あらためて、ぼくが通っていた大学とまちにははっきりとした四季があった。コンクリートの隙間から育つ街路樹とは違って、五感全体で伝わってくる自然が身近にあり、それを意識せずに過ごしていたのだ。ということを、今はすごく感じる。あたりまえのように豊かな自然があるキャンパスに通ってよかった。東広島市はいいまちだ。そんなことを思った。
東広島市で予定があったり、北海道に行く予定があったりしたので、ここを拠点に一週間ほど過ごした。慣れた土地で過ごしていると、常に過去の自分と比較したくなる。いろいろ変化もあったと言える。しかし、過去と今を比べたとて、それがなんだってんだ。ぼくはもう大学生ではない。今見えていることよりも、もっともっと、今の自分が知らない、世界の奥行きを信じていたい。
初めての体験もいくつかあった。学生時代から有名だったベーグル屋に初めて並んでみたら、自分の番で最後のひとつになった。さっき抜けた男性がいなかったら、そうはならなかっただろう。後ろの女性と話をして、今回はすみませんとその一個を買わせてもらった。もちもちのチョコベーグルは絶品だった。
賀茂泉酒造さんの見学もさせてもらった。お勤めされている方とご挨拶をし、建物の奥へ進むと、大きなタンクを囲い、黙々と作業をしている人たちがいる。梅のヘタを取り除き、そのタンクに次々と入れている。梅酒をつくっていたのだ。会話はなくピリッとした空気が流れていた。仕事とはこういうものだ。
安芸高田市を出発したのち、東広島市の志和に立ち寄った。ここにはかつてシェアハウスで暮らした古民家がある。居たのは(2回目の)4年生の一年間で、とはいえ半年間ぐらいは旅に出ていたけれど、ここで過ごした時間は今も余白のように残っている。現在も住んでいる子たちは外出していたので、隣のKさんの家のインターホンを押すと、シャワーから上がったばかりのKさんが出てきてくれた。このKさんがぼくたちの世話をたくさんしてくれたのだ。もちろんお金を払ってとかではない。お礼を渡そうとすると逆にこっぴどく怒られた。自分たちで耕した畑に何を植えようか話し合った翌日、Kさんは勝手にその畑に野菜を植えてくれていた。ここまでしてくれる人がいるのだということを知った。数年ぶりに会ったKさんは、相変わらずパワフルだったけれど、少し雰囲気が変わったような気がした。
それから大学一年生から三年生の間に過ごした家や、その通学路も通った。細い田んぼの畦道から見える田園風景が変わっていなくて、いつかは変わってしまうかもしれないけれど、今その姿をもう一度見れただけで嬉しくなる。
あらためて、ぼくが通っていた大学とまちにははっきりとした四季があった。コンクリートの隙間から育つ街路樹とは違って、五感全体で伝わってくる自然が身近にあり、それを意識せずに過ごしていたのだ。ということを、今はすごく感じる。あたりまえのように豊かな自然があるキャンパスに通ってよかった。東広島市はいいまちだ。そんなことを思った。
東広島市で予定があったり、北海道に行く予定があったりしたので、ここを拠点に一週間ほど過ごした。慣れた土地で過ごしていると、常に過去の自分と比較したくなる。いろいろ変化もあったと言える。しかし、過去と今を比べたとて、それがなんだってんだ。ぼくはもう大学生ではない。今見えていることよりも、もっともっと、今の自分が知らない、世界の奥行きを信じていたい。
初めての体験もいくつかあった。学生時代から有名だったベーグル屋に初めて並んでみたら、自分の番で最後のひとつになった。さっき抜けた男性がいなかったら、そうはならなかっただろう。後ろの女性と話をして、今回はすみませんとその一個を買わせてもらった。もちもちのチョコベーグルは絶品だった。
賀茂泉酒造さんの見学もさせてもらった。お勤めされている方とご挨拶をし、建物の奥へ進むと、大きなタンクを囲い、黙々と作業をしている人たちがいる。梅のヘタを取り除き、そのタンクに次々と入れている。梅酒をつくっていたのだ。会話はなくピリッとした空気が流れていた。仕事とはこういうものだ。
というわけで、東広島市の散策はここまで。今、通っている大学生や大学院生のみなさんの日々が、より実りある日々になるといいなあと、思うばかりです。
本日のひとこと
東広島市に滞在していた間にいろんな方々にお世話になりました。ありがとうございました!
東広島市に滞在していた間にいろんな方々にお世話になりました。ありがとうございました!
旅を応援してくださる方へ
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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(終わり。次回へ続きます)
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