今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【86/171】
訪れた旧市町村の数【862/2,094】 総計【948/2,265】スーパーカブの総走行距離
23480km
8時半過ぎに出発。青空が広がっているものの、風が冷たくて寒いと声が出た。
出発した熊本市から、旧三角町まで40km弱の移動だ。天草方面と熊本市街地は案外離れているとわかっている。でも、40kmもあるのだなあと思いつつ。
道中、すんごく美味しい明太子の匂いのする信号待ちがあったりしながら、三角西港へ着いた。前回の旅で訪れたぶりだ。手前の港と、奥に広がる山の風景。遠景で天城橋も見えて、三角西港らしさを感じる。
ちょうど、地元であろう小学生たちが課外活動で訪れていた。確かに訪れるべき場所だよなあ。地元に世界遺産があるって、素晴らしいことだもの。
天草四郎ミュージアムへ。ー旧大矢野町。(上天草市)
旧大矢野町からいよいよ天草地方に入る。まちの主要部は「大矢野島」だけれど、橋で渡ってきたので「離島」という感じはしない。「いつの間にか、島だ!」という感じ。
漁村の良いまちなみを抜けて、「天草四郎ミュージアム」へ訪れた。入り口には天草四郎の大きな銅像や、巨大な十字架が建っている。天草四郎の生まれは大矢野町だそうだ。
ミュージアムはすべて撮影禁止だったので、何も撮っていない。ちょうど12分間の映像が始まったので、それを観た。一揆を率いた天草四郎の最期は、なんだか、戊辰戦争の西郷隆盛に似ているかもしれないなあと思った。
松島に似た風景と。ー旧松島町。(上天草市)
次にやってきたのは、旧松島町。「松島」といえば宮城県の名勝・松島を思い浮かべるけれど、確かに小さな島々が浮かんでいて、似ているかもしれないなあと。山はのどかな緑の風景、海は港町の風景。
また、阿村という地域を抜けたとき、鳥除けであろう黒い旗が一面に広がっていて、「なんじゃこりゃ!」と思った。
永目神社のアコウの木。ー旧姫戸町。(上天草市)
次に向かったのは、旧姫戸町。東の海岸線を進んでいて、海の向こう側には熊本県本土の海岸線が見える。たぶん、八代から芦北にかけての景色である。山々が長細く連なり、奥に重なり合っていた。
そして、永目神社のアコウの木を訪れた。県指定天然記念物にも指定されている木だ。神社の左手にそびえる道路まではみ出すほどのアコウは見事だった。木の下には古くなったブランコもあって、愛されてきた場所であることを感じる。
その後、まちの中心部を歩いた。海が近いが、山に囲まれた感じ。道は細く、ひっそりとのどかだ。瓦の色や壁の色は、家ごとに若干違っていたものの、不思議と統一感があり、それが集落の雰囲気をつくり出していた。
桶島の外平海浜自然観察公園と。ー旧龍ヶ岳町。(上天草市)
旧姫戸町からさらに海岸線を南に進み、旧龍ヶ岳町へやってきた。まずは桶島という島にある、外平海浜自然観察公園へ向かってみた。交互に一方通行で信号が変わる桶島大橋を渡り、島の山道を抜けた先の公園に着くと、北風による波の大きな音がごうごうと響き渡っていた。奥には干潮時に渡れる小島もあって、ちょうど今は干潮だったので道ができていた。
天草を巡っていると、用水路や防波堤に波の跡ができていて、干潮時は満潮時から海面がかなり下がっていることが見てとれるので、自然の力はすごいなあと思うばかりだ。
裾野に広がる見事なまちなみ。ー旧倉岳町。(天草市)
最後にやってきたのは、旧倉岳町だ。上天草の中央南部で小さな入江の棚底湾が広がっており、その入江の西側に旧倉岳町の市街地が広がっている。旧龍ヶ岳から向かう途中に、旧倉岳町の地形が見えて、山の裾野に広がる町並みが美しくて思わずバイクを停めた。
棚底城跡と呼ばれる城跡へ訪れてみる。そこへ向かう道中の家々の石垣がすごくて驚いた。冬場の北風を防ぐためだそうだが、高いものでは軽く2mを越えていたし、石垣も沖縄のようでちょっと違う、独特の気配だった。
というわけで、今日の散策はここまで。旧倉岳町の旅館で一泊して、明日は船に乗る予定です。天草に久しぶりにやってきて、良い景色だろうなあと思っていたけれど、やっぱり良い景色だなあと、ゆっくり噛み締めるような時間でした。
本日のひとこと
最初の移動で、カブが走行中に止まって冷や汗をかきました。カブはすでにベテランの域なので、いっしょに無理せず進みます。
最初の移動で、カブが走行中に止まって冷や汗をかきました。カブはすでにベテランの域なので、いっしょに無理せず進みます。
(終わり。次回へ続きます)
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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