ふるさとの手帖

市町村一周の旅

島の日常も感じながら。天草の旅。【旧市町村一周の旅(熊本県|2月28日―328日目)】

島の日常も感じながら。天草の旅。【旧市町村一周の旅(熊本県|2月28日―328日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【86/171】

86/171
50.29%
訪れた旧市町村の数【868/2,094】
868/2094
41.45%
総計【954/2,265】
954/2265
42.12%

スーパーカブの総走行距離
23597km

旧御所浦町→旧栖本町→旧有明町→旧五和町→旧新和町→旧本渡市、の6つ。
今日は朝から船に乗る。旅館からすぐの棚底港から、御所浦島を目指すためだ。御所浦島は橋でつながっておらず、旧町にも含まれるので、船旅となるのだった。
 
受付はコワモテのおじさんだったので一瞬怖かったけれど、「バイクをどこに停めたら良いですか?」と尋ねたら優しく教えてくれた。次に受付に来たおじさんとはツーカーの仲のようだった。
 
船は主にカーフェリーと、そうではない船の2種類で、カーフェリーだと帰りの便がうまく合わなかったので、カブを港に置いて島へ向かうことにした。それでも、次便のカーフェリーを待つ車はざっと20台ほど並んでいて、日常がここにあるのだなあと感じられる。
 
さあ、そうこうしているうちに、船がやってきた。
旅館を出発。
朝日が昇ってきた。
棚底港から。
御所浦島を目指す。恐竜のモニュメント。
船がきた。
いざ、乗船。

船に乗った直後、右手か左手のどちらに分かれるか、分岐点があらわれた。右手はチラッと見て、普通のシートに見えた。そこで反射的に左手に向かう。すると、今まで出会ったことのないシートだった。1.5m×3mぐらいのシートがふたつ。そこにポテっと自由に座る感じ。「今日何時に出ます?」「どうも〜今日はこっち(島)ですか?」と、地元の方たちの会話。船の奥では郵便局の車から手際よく荷物が積まれていく。

朝7時45分発の船は、ほとんど満席の状態で出港した。こうした日常があるのだなあと、ただ感動するばかりだった。船といえば観光客も乗っているイメージがあるかもしれないが、たぶんほとんどいなかった。仕事のためや、釣りに行くための生活の船。それに、おじいちゃんやおばあちゃんだけではなく、30代から50代といった男女の人たちも多かった。

船のルートは御所浦島だけではなく、横浦島という島にも立ち寄った。それも、横浦島と御所浦島の港を交互に進んでいくのが印象的だった。どうしてだろうと思ったけれど、お互いの島を往来する人がいるからだと気づいた。そして、最後に御所浦港に着いたところで、ぼくも船を降りた。港に着いたとき、海の青が深いなあと思った。

船に朝日が差し込む。

御所浦島の嵐口港。
中瀬戸橋をくぐる。

御所浦島へ着いた。

島では帰りの便まで歩いて散策した。船でくぐった中瀬戸橋を渡り、隣の牧島へ着いたところでUターンし、港に戻った。港の近くのベンチに座るお母さん二人の横に、猫が懐いた様子でくっついていて、思い切って声をかけて写真を撮らせてもらった。「野良が3匹いるのよ」と。猫はおばあさんの横にいてほしいのに、興味津々でぼくの方に近づいてくる。人懐っこい猫ほど可愛い動物はいない。

御所浦支所。

おはよー。ぜんぜん逃げなかった。
パラサウロロフス、とあった。

美しいなあ。

橋を渡りきって、牧島へ入った。

カーフェリーだ。

猫とお母さんたち。
春の兆し。

そして、船で戻った。

オイル交換をしてもらったり。ー旧栖本町。(天草市)

まちを巡ることと並行して、カブのメンテナンスも考える必要は常にあって、オイル交換のタイミングが迫っていた。引き受けてくれそうなバイク屋さんがあれば…と探していて、旧栖本町でバイク屋さんを見つけていた。船便がどうなるかもわからなかったので、事前の連絡はしないまま伺ってみて、むずかしければ仕方ないと思っていた。
 
お店に着くと、女性が一人でゆっくりされていて、事情を説明すると、「良いですよ」と。そして、「電話で呼びますから」と、畑仕事に出ていたという旦那さんを呼んでくださった。わざわざ畑から戻ってきて、オイル交換をしてくださったのだった。手捌きがとても綺麗だった。支払いが終わった後、お父さんと少し話をした。たくさんいた人口も、今ではすっかり減ってしまったと。
旧栖本町へ。
田んぼと海。
バイク屋さんにて。
オイル交換をしてもらった。畑から戻ってきてくださり、ありがとうございました。
旧栖本町にはかっぱ街道なるものがある。
支所近く。
栖本支所。
河童ロマン館。温泉に地元の人たちが集まっていた。

島の北側に広がる風景。ー旧有明町。(天草市)

ここまで、上天草の海岸線を東から南にかけて進んできたけれど、今度は北側に位置する旧有明町へ向かった。
 
有明支所からの景色も良くて、海がひらけた明るい雰囲気だ。そして、道の駅で昼食をとった。道の反対側に大きなタコのモニュメントがあったので、タコ天丼を食べた。揚げたてで、美味しくいただいたのでした。
旧有明町へ。
有明支所。
支所から海が見える。
道の駅有明へ。
有明五多幸。タコ、とかかっているのかな。
もっと本格的なタコもいた。
 
タコ天丼、ご馳走様でした。

イルカがそばにいるまち。ー旧五和町。(天草市)

これまでは天草上島を巡っていたけれど、今度は天草下島に入る。旧有明町から西へ進み、旧本渡市を一度通り抜けて、下島の北に位置する旧五和町を目指した。
 
支所の手前には「上訴」の札を持った長岡興就という人物の銅像が建っていた。島民の生活苦を訴えるために、御法度である直談判を、江戸まで赴いて行ったそうだ。それによって実際の法律も変わったのだと。勇気のある人だ。
 
さらに、「道の駅 天草市イルカセンター」まで向かう。イルカセンターまで来ると観光客で賑わっていて、今日はほとんど観光客に出会わなかったので新鮮だった。道中にもイルカの看板や街灯があって、イルカとともに生活があるまちだと感じられたのだった。
五和支所。
上訴だ。
イルカの街灯、たくさんあった。
道の駅 天草市イルカセンターへ。

内陸のひっそりした暮らし。ー旧新和町。(天草市)

今度は再び旧本渡市を越えて、旧本渡市の南に位置する旧新和町を訪れた。海もあるけれど、新和支所周辺は内陸のまちなみが広がっており、緑の豊かな風景だった。
 
途中、「はまぼう」という落葉低木の群生地があった。今は冬で花も葉も落ちていたけれど、天草市の市の花であり、夏にかけて見事な花を咲かせると。そう言われると、出会ってみたいものです。
旧新和町へ。
新和支所。
周辺を散策。いつの間にか曇り空。
ひょこんと。
はまぼうの木。
花が咲くのも見てみたい。

天草に来た、と感じられる土地。ー旧本渡市。(天草市)

最後にやってきた、というよりも戻ってきたのは、旧本渡市。天草市の中心部だ。もともと本渡市という名前で存在していたことは、この旅をするまで知らなかった。でも、まちを訪れながら、「本渡」の文字は案外あちこちで見かけられたのだった。
 
今回は本渡諏訪神社や祇園橋、殉教公園を訪れた。ほかに行きたいお店もあったけど、臨時休業だったり、そういうブラブラとした散歩も含めて。
ぐるっと回る天草瀬戸大橋から天草工高前の信号まで降りると、「天草にきた!」という感じがする。
徒歩で渡れる瀬戸歩道橋。
天草瀬戸大橋からのまちなみ。
市街地を歩く。
祇園橋。
すごく味があった。
渡ることはできないが、長い時間を感じた。
天草宝島国際交流会館ポルト。
本渡諏訪神社へ。清々しい神社だった。
蘇鉄とおみくじ。
さらに殉教公園へ。
天草・島原の乱の戦没者を祀っている。
公園から降りる途中にて。
市街地だ。

というわけで、今日の散策はここまで。天草地方も半分以上進みました。朝は島への訪問から始まって、後半はまた全然違う風景を見ていて、ぎゅっと詰まった1日だったなあと思ったのでした。
 
本日のひとこと
翌日は雨予報につき、1日お休みしています。
(終わり。次回へ続きます)

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