今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【82/175】
訪れた旧市町村の数【817/2,094】 総計【899/2,269】スーパーカブの総走行距離
22556km
旧鹿北町では釘ノ花(くぎのはな)の滝という滝へ訪れた。滝の水量はさほど多くなかったが、滝の音はいつでも気持ちのいいものだ。それに滝壺はエメラルドグリーン色で、手前になるほど透き通っていた。
さらに、滝の手前には木が一本あり、そこに日が差し込んで滝壺に影をつくっていた。朝早い時間だから見られた光景だろう。自然が生きているように感じられて、いい時間に来たのかもなあとうれしかった。
その後、鹿北市民センター周辺を散策した。高峻ではなくとも盆地のように山に囲まれた地域で、数日前の雪も部分的に残っていた。全体としていい雰囲気だなあと。
湯上がり後は旅の再開だ。八千代座まで歩き、それから山鹿灯籠民芸館へ訪れた。八千代座からは声が聞こえてきて、何かやってるのかなと正面まで行くと、地元の小学生が、どうやら演目を行っているようだった。八千代座は国指定重要文化財、素晴らしい建物なので、もし舞台に上がっているのだとしたら、ものすごくいい経験だろうなあと思った。笑い声も漏れてきて、ほっこりした。
山鹿灯籠民芸館は、山鹿市でお盆におこなわれる「灯籠まつり」について知ることのできる施設だ。入館料を支払って、見学させてもらう。受付の方に、
「映像があるんですけど、見ますか?」
と声をかけてもらった。見ます、見ますとも。映像大好きです。10分弱の映像を見た。
映像では、灯籠まつりの歴史から当日の様子までまとめられていた。灯籠まつりの特徴は、女性にとっての檜舞台であること。女性たちは、和紙と糊でつくられた金灯籠をかぶって優雅に舞う。灯籠をかぶって舞うことは、独自だなあと思う。
クライマックスは「千人灯籠踊り」と呼ばれるもので、輪になって千人の踊り手が舞うというのだ。映像だけでも圧巻だった。昨年は4年ぶりに開催されたとのことだった。
装飾古墳館で古墳の大きさを感じよう。ー旧鹿央町(山鹿市)
道の駅と落ち着いたまちなみへ。ー旧鹿本町(山鹿市)
岩隈山の切通しを通って、鞠智城跡へ。ー旧菊鹿町(山鹿市)
次に、鞠智城跡を訪れた。山鹿市を巡っている中でも、鞠智城跡の看板はたくさん見かけていたので、気になっていた場所だった。ただ、具体的にどのような城なのかはわかっていなかった。看板や写真で見た建物が、城っぽくなかったからだ。
でも、鞠智城跡の資料館で「映像がありますよ」と10分間の映像を見ることができて、鞠智城跡のことをより理解できた。
鞠智城跡は、白村江の戦いでの敗戦後に築かれた、国防の山城だったのだ。そういうことかと。鞠智城跡で最も有名な「八角形鼓楼」と呼ばれる建物も、見張りや時を知らせる役割があったと。
白村江の戦いでの敗戦後、朝鮮からの攻撃に備えて防人が配備された。その最前線が対馬の金田城跡で、ぼくも今回の旅で訪れた。だから、熊本にも同じ役割を担った城があったのだなあと。
温泉の脱衣所で、ふんどしのおじいさんがいらっしゃいました。旅でふんどしの方とは初めて出会った気がします。ダイナミックでした。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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