ふるさとの手帖

市町村一周の旅

佐賀県の旅も最後。武雄市と有田町へ。【旧市町村一周の旅(佐賀県|12月27日―265日目)】

佐賀県の旅も最後。武雄市と有田町へ。【旧市町村一周の旅(佐賀県|12月27日―265日目)】

今朝は雲ひとつない安定した空でした。
それを見て、久しぶりに晴れたなあって。
思い返せば2週間ほど、天気が崩れていたんですよね。
青空は何度見てもいいなあ。

さて、盆地の美しい朝を進んでいきます。
今日で佐賀県の旅もあっという間に最後。
武雄市と有田町の旧市町村を進んでいきました。
それでは振り返っていきましょう。

 

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【81/175】

81/175
46.29%
訪れた旧市町村の数【746/2,094】
746/2094
35.63%
総計【827/2,269】
827/2269
36.45%

スーパーカブの総走行距離
21160km

約80キロほど進みました。
佐賀県がオレンジ色になりました!
旧北方町(武雄市)→武雄市→旧山内町(武雄市)→旧有田町(有田町)→旧西有田町(有田町)、の5つ。
最初にやって来たのは、武雄市の旧北方町です。
山あいに集落と主要道路が広がっていました。
特に国道34号線は交通量も多くて。
 
北方駅や市街地を散策しました。
駅に行くとき道を間違えてしまって、広々とした田んぼを彷徨ったけれど、その田んぼに差し込む朝日も綺麗でした。
 
それに、国道から外れた住宅地に入ると、トラックの走行音も消えて、一気にしんと静かに。歩くのが緊張するぐらいで。
旧北方町へ。
朝の光。
北方駅。
国道34号線。
新しい住宅街も。

初めての武雄温泉に入ろう。ー武雄市

次にやって来たのは武雄市街地。
前回武雄市に来たときは、以前ヒッチハイクでぼくを拾ってくださった方に再会したのでした。
諫早で拾っていただいたけれど、お住まいは武雄の方で。
 
その方がちょうど前日に連絡をくださったので、
ああ、もう少し自分も早くご連絡をしていたら、お会いできたかもしれない……。
と後悔もしながら。
その方には元気なお子さんがいて、ヒッチハイクで会ったときは1歳〜2歳だったのに、今は9歳になったと。あっという間だなあ。
 
そして、武雄市に来てやはり、武雄神社は外せません。
ご挨拶だけでもしなくちゃ。
石段を登っていくと、地元のおじいちゃんたちが賑やかに新年の準備を進めていました。
境内には縄や細い木々が散らばっていて、年の瀬を感じるなあと。
武雄神社へ。
市街地を見渡す。
新年へ。
ほかにも武雄といえば、「武雄市図書館」が有名だけれど、今日は違う場所へ行ってみます。
 
そう、武雄温泉。
 
武雄温泉ってどこにあるんだろう。
と思ったら市街地からも近くて。
武雄温泉の楼門に向かってみました。
嬉野温泉と似ているのかなと思ったら、また違う雰囲気だ。
 
国指定重要文化財、朱色の楼門と新館が鮮やかで印象的です。
そして、この一帯に温泉が集中していたのでした。
蓬莱湯、元湯、鷺乃湯…。
 
今回は元湯に入ってみることに。
入浴料は優しい500円。
訪れた時間帯は地元の方がメインで、観光客っぽい人はちらほらといったところ。
湯船がふたつあって、「ぬる湯」と「あつ湯」に分かれていたのだけれど、ぬる湯の紹介文には「43.0℃〜42.0℃ ぬるめにしています」と。
 
……ぬるくないでしょ!
 
あつ湯が45.0℃〜44.0℃で、源泉に近いそうなので、それに比べてという意味だよね。
湯船に浸かると足先と指先がピリピリする感じで、じゅわっと一気に体が温まりました。熱いけど最高だ。
身近に武雄温泉があったら毎日入りたいです。
武雄温泉 楼門。
武雄温泉 新館。
元湯さんに入りました。
周辺を散策する。

盆地に佇む暮らし。ー旧山内町(武雄市)

次は武雄市の西端に位置する、旧山内町へ。
 
国道35号線を進んで市街地へ進んでいる途中、「ちゃんぽん」の看板が掲げられたお店を見つけたので、ここで昼食にしようと。
最初に訪れた旧北方町もちゃんぽんのお店が多かったですし、長崎に近いこの地域は、ちゃんぽんのお店が多いのかもしれません。
 
どんな福岡のお店にも負けない豚骨が香る店内で、ちゃんぽんをいただきました。味はあっさり、汗をかきながら。
 
市街地も歩きました。
もちろん今は武雄市であるけれど、「山内町です」という感じもしたなあ。
旧山内町へ。
ちゃんぽんを食べた。
盆地の風景。
道の駅へ。
踏切を渡って。
三間坂駅。

有田焼と陶磁器の陶山神社。ー有田町

旧山内町を抜けて、有田町にやってきました。
2006年に旧西有田町と合併しています。
有田町は有田川上流の渓谷に発達した、日本の磁器発祥の地。
最初に陶山神社を訪れました。
 
石段と佐世保線が交差した参道を抜けると、青白い陶器製の石灯籠が、参道の両脇に供えてありました。陶器製の石灯籠……初めてみる光景だ。
 
さらに、拝殿手前の鳥居が見えてくると、また目を疑いました。鳥居も陶磁器だったのです。驚いたなあ。
 
陶山神社は、有田における窯業の祖である李参平を祀っています。窯業の軌跡が、この神社には見えているのかもしれない。拝殿を振り返って、有田のまちを一望しました。
有田町へ。家並みからも、焼き物のまちの気配を感じる。
踏切を渡り、陶山神社へ向かう。
陶磁器の石灯籠。
そして、鳥居。すごい。
さらに有田のまちなみを歩きます。
「トンバイ塀のある裏通り」という場所を、トンバイ塀とは何かわからないまま目指してみる。
 
「あっ! 着いた気がする。多分これがトンバイ塀の裏通りだ」という道は、レンガでできた塀の通りでした。
焼き物のまちって感じだなあ。
常滑(愛知県)の「やきもの散歩道」を思い出しました。
まちなみを歩く。
トンバイ塀。
とても渋い。
ショーケースに並ぶ有田焼が、どれもすごい。

最後に、「佐賀県九州陶磁器文化館」へ。
館内が無料だったので驚いてしまう。

ここで、いろいろな資料や現物の展示があって、有田焼の特徴を、がんばって覚えようとします(資料を見てもすぐに忘れてしまう)。

面白かったなあと思うことは、有田焼が世界に広まった要因のひとつは、明清交代期の中国の動乱で、ヨーロッパからの需要が高まったこと。偶然というか必然というか、数奇な運命を経て有田焼があるのだなあと思ったのでした。

九州陶磁器文化館。
ヨーロッパに輸出されてた有田焼。ゴージャスだ。

長崎県と接する丘陵地の風景。ー旧西有田町(有田町)

さて、佐賀県の旅もこれでいよいよ最後に。
名残惜しさを感じて向かった先は、旧西有田町。
 
竜門峡のある方面へ進んでいきます。
途中にはねこが壁面にたくさん描かれた道がありました。
竜門峡はダムにもなっていて、ぐるっと周回して次へ進むことに。
ダムからも市街地が広々と見えました。
旧西有田町へ。
ニャオ。
竜門ダム。
市街地が見える。
その後、有田町役場もある市街地へ。
 
長崎県と県境を有していて、丘陵地の裾野にまちが広がり、とても清々しい地形でした。
 
散策を終えたあと、佐賀県の旅が終わったなあ、おつかれさまとコンビニで何かを買おうと思って、113円のバナナ豆乳を買いました。
広々とした山と空。
有田町役場。
ARITA

というわけで、今日の散策はここまで。
佐賀県の旅が終わりました。
佐賀県は20の市町がありますが、今回の旅では39の旧市町村を訪れたので、巡った数は約2倍でした。
その分過ごした時間も長くなって、初めて知る景色もほんとうにたくさんあったなあ。
今まで以上に佐賀のことが好きになりました。
 
ありがとう佐賀県!
 
本日のひとこと
佐賀県から長崎県に入りました。県をまたぐときに県境の看板を見逃して、ちょっとショックです。長崎県、おじゃまします。
(終わり。次回へ続きます)

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. おつかれさま☺️

  2. ぱるさま
    ありがとう!!😭✨

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