今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【81/175】
訪れた旧市町村の数【736/2,094】 総計【817/2,269】スーパーカブの総走行距離
20100km
目次
小城市の町並みと、佐賀市の中心部のこと。(2023年12月25日(月)―263日目)
自転車を漕いでいる中高生は寒そうだ。
朝に必死で通学している中高生を見ると、がんばんなきゃって思います。
さて、今日は小城市と佐賀市を進むルートで旅を進めました。順に振り返っていきましょう。
小城公園や須賀神社。ー旧小城町(小城市)
今日それらをすべて訪れる予定だ。
最初にやって来たのは旧小城町。
町へ近づくにつれて天山山地の姿が大きくなって、その山頂部には雪が残っていて迫力がある。
池もあればグラウンドもある。
池は山脈や木々を映し込んでいて、グラウンドではゲートボールやテニスの準備が進んでいた。
小城羊羹は小城を代表する銘菓で、今も20店舗以上の銘柄がある。
味をすべて食べ比べたことがないのでわからないけれど、小城羊羹の中でも知名度を持つお店のひとつが、村岡総本舗さんといったところ。
嘉瀬川の支流である祇園川のそばには村岡総本舗の建物が二つ並んでいて、左手が日本家屋、右手が洋館の姿でどちらも趣深かった。
牛頭山の一角にあり、長い石段が小高い山を突っ切っている。
がんばったご褒美に取っておく。
いざ、てっぺんまで登り切り、参拝も終えて後ろを振り向くと、瓦屋根の町並みがすうっと奥まで広がっていて、曇り空も小城の落ち着いた景色のためのようで、さっきまでの疲れが飛んでいった。
石段を登って満足しすぎてしまいました。
小城市役所のあるまち。ー旧三日月町(小城市)
そのときに佐賀市方面で気球が飛んでいた。
確かにバルーンフェスタの時期でなくても、練習だったり観光だったり、いろいろな理由で飛ぶことがあるのだろう。
気球がぐにゃってへこんでるのが遠目でもわかるぐらい、ハイスピードな横移動で。たぶん、そういう練習かなあ。
国道203号線沿いはドラッグストアやスーパー、ほかにも何かしらの建物が並んでいて、小城市役所もそのひとつだった。
それに、ファミリーマートと積文館書店が合体している建物も見つけた。
店内に入ってみても片方がコンビニ、片方が書店という感じで、面白いアイデアだなあと。
新しいしめ縄ができて、交換していたんじゃないのかなと推測している。
そのお年寄りたちが楽しそうで、ほっこりしたのだった。
長崎街道の風情。ー旧牛津町(小城市)
でも、雨が降り出したのに日差しも出てきた。天気というものは不思議だ。
あれっと一瞬戸惑ったものの、複合型の施設だなと理解するまでも早かった。
これまでも似たようなケースが何度かあったから。
なるほど、牛津は水陸交通の要衝で卸問屋が集まっていたのだと。
今では佐賀市を中心にした生活地域になっているように思うけれど、長崎街道の風情はやっぱり好きだ。
町の碑を見て。ー旧芦刈町(小城市)
低平な土地が広がる地形を進み、芦刈市域交流センターを訪れてみる。
すると、敷地内に「芦刈町 閉町の碑 2005.2.28」と刻まれた石碑が建っていた。
合併の記念碑にはいくつかのパターンがあるけれど、「閉町の碑」と文字が刻まれていると、ちょっと寂しさがある。
すなわち芦刈町が大切な町だと感じていた人が一定数いたってことでもある。
野球場と森林公園。ー旧久保田町(佐賀市)
小中一貫校のそばにあって、場所によって水路に校舎が反射していた。
旧久保田町で嘉瀬川よりも東に位置するのはここだけだ。
近づくと野球場の照明に存在感があって惹かれる。
広々とした敷地にはアーチェリー場とかもあるみたいだけれど、今日は平日の午後、訪れている人の多くはジョギングや犬の散歩に精を出していた。
いろいろ触れよう。ー佐賀市
でも、ほとんどはショッピングモールや大型チェーンのカフェで時間を過ごしていたので、もったいなかったといえばもったいなかったかもしれない。
さて、佐賀城本丸歴史館に行く前に、佐賀県立美術館でおほしんたろうさんの展示があるので見たいと思って訪れたら、休館日じゃないか。
どうして? 今日火曜日だよね? と思っていたのに、なんと今日は月曜日じゃないか! とんだ勘違いで可笑しかった。
あらためて、佐賀城本丸歴史館へ入って展示を見る。
江戸時代は約200余年間に渡って鍋島氏が治めたわけだが、特に幕末には優秀な人物を数多く輩出していてすごいなあと思った。
弘道館と呼ばれる藩校をつくって教育に力を注いだのだ。
弘道館で学んだ誰でも知っている人物を挙げると、大隈重信がいる。
早稲田大学の創設者かつ、内閣総理大臣。
確かに唐津には、早稲田佐賀中高がありますもんね。
ほかにも先日知った佐野常民をはじめ、明治期にかけて政府で活躍した人物が、弘道館からは多く輩出されていた。
教育が人を育てたわけだなあ。あとは時代の潮流っていうのもある。
そして、佐賀城本丸歴史館から歩いてほど近い、03coffeeさんへ向かった。
03coffeeさんも知り合いの方に教えてもらった喫茶店だった。
ドリンクはものすごく細分化されていて、メニューを見てオーナーさんの腕とこだわりを感じる。
「抹茶と和三盆のカフェラテ」を飲んでみた。
やはり飲んだことのない味だった。
いくつか店内に置かれてあった雑誌に目を通すと知っている人が登場していたり、名前だけ知っている人がエッセイを書いていたり、楽しくて時間が早く流れていった。
本を持ってくるの忘れたなあ、なんて最初は思ったけれど不要だった。
そう、喫茶店ってほんとうは不確実な時間を味わうための空間なのに、チェーン店ばかりで過ごしているといけないな、なんて考えたりする。
あとは、佐賀県庁の最上階が展望台でもあると教えてもらって立ち寄ってみた。
確かにガラス張りの展望台だった。曇り空で脊振山地や天山山地はあまり見えなかったけれど、佐賀平野はバッチリ見える。
県庁からだと住宅がずらっと並んで見えて、大きなまちだなあと。
ぼくにとっては20万人余の佐賀市の人口も、すごく多く感じられる。
というわけで、今日の散策はここまで。
小城市と佐賀市、灯台下暗しでいろいろあるものに触れられたなあと思った1日でした。
夜はラーメン屋さんに行きました。お客さんの層はけっこうバラバラで。店内の雰囲気も、あらゆる人を受け容れようという優しさがありました。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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