今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【67/175】
訪れた旧市町村の数【597/2,093】 総計【664/2,268】スーパーカブの総走行距離
17597km
広い長岡市のちいさなまちへ。(2023年10月31日(火)―208日目)
やっと晴れそうだなあ。でも、西の空には雨雲のような雲も残っている。今からそっちに行くんだよなあ。と、長岡市を巡る日の朝のこと。
今年の8月、長岡花火を観に行ったけれど、長岡市そのものはとても広くて、11の市町村が合併している。日本海から山の暮らしまで、すこしずつ訪れてみよう。
旧寺泊町(長岡市)
燕市を出発し、弥彦村を抜けてたどり着いたのは、旧寺泊町。道中の景色を見ていると、ここ数日寒かったけれど、弥彦山の紅葉が進んでいる気がした。気のせいかな。でも、だんだん思いのほか晴れてくれた。
旧寺泊町では「魚の市場通り」が観光名所になっている。通称は「魚のアメ横」だ。広々とした駐車場に、平日でも関東ナンバーも含めた多くの車が停まっていた。お店を訪れてみると、活気がすごいな。ロケの取材チームも来ていて、ここでは日常茶飯事なんだろうなあと。お店の多くにはカニが並んでいて、こんなにもカニがいるのか、って、当然かもしれないけれど。カニって食べる機会があったとしても、一杯がドーンと机に鎮座している感じだから、数で圧倒されるカニは新鮮だった。
旧和島村(長岡市)
海岸線に沿って西へ進み、途中で内陸に入っていくと、徐々に景色がひらけてきた。空には今日も白鳥が飛んでいる。慣れてしまったけれど、すごい景色だ。
「道の駅 良寛の里わしま」で、良寛(りょうかん)さんが地域に愛されていることをひしひしと感じる。良寛さんは名家に生まれながらも出生を好まず、18歳で出家した禅僧だ。残した書や歌が多くの名だたる偉人に好まれているのは、人間と芸術が一緒になったような心の持ち主だったから。良寛さんに由縁がある道「はちすば通り」を静かに歩く。
良寛は、1758年越後出雲崎に生まれ、生涯を托鉢で仏道に励み、聖僧と言われるまでになりました。また、和歌や漢詩にも優れた作品を数多く残し、特にその書は神品とまで言われ厳しい修行と精神を表したものとして多くの人に感銘を与えています。
出雲崎町観光協会HPより引用
旧与板町(長岡市)
雪を地下水で溶かす消雪パイプの発祥の地は、長岡市だ。今では雪国の至るところで、消雪パイプの酸化によって茶色になった路面を見かける。それを見ると、「ああ、雪がたくさん積もるのだなあ」と、雪国の景色にもなっている。最近では消雪パイプの詰まりを修理するYoutubeチャンネルも、人気なんですよね。
旧与板町の市街地に向かっている途中、その消雪パイプから水が散水されていた。青空のもと、勢いよく飛び出す水が気持ちいい。近くに作業服の方々がたくさんいたので、冬に向けた点検作業なのだと思う。思わず原付を停めたのだった。
旧三島町(長岡市)
旧与板町から、旧三島町へ向かう。山が近く感じられて、赤茶色の路面も多い。それが秋の景色にも似合っている。12時になったところで、防災無線から朗らかな音楽が流れてきた。あとから調べてみたら、「三島音頭」だそうだ。12時や17時、18時に流れる防災無線の音楽って、何かこう、身体に染み込むものがありますよね。
そして、蓮花寺の大杉を見に行った。樹齢は1300年といわれている。どうして大きな木を見ると、人間は感情が湧き上がるのだろう。せかせかした人間とは正反対にあり、じっと耐え忍んで生きてきた時間の長さに、太刀打ちできないからかな。太い幹の割れ目に、長い時間があった。
旧中之島町(長岡市)
信濃川を東へ渡って、見附市に入る手前に広がっているのが、旧中島町だ。およそ東側の刈谷田川が、見附市との境界線だ。平地で見通しもよく、遠くには弥彦山も見えるけれど、山が迫っている感じはしない。空が広い。中之島支所の中心地を散策した。11月3日は、中之島一周駅伝大会があるみたい。
というわけで、今日の散策はここまで。旧中之島町を訪れたあと、三条市の旧下田村に向かって、午後からは別の撮影に。お世話になった方のおうちに泊めさせていただき、夜はみんなで鍋を囲んで、いろんな話をしながら過ごして、久しぶりに大学生に戻ったような時間でした。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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