今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【49/175】
訪れた旧市町村の数【320/2,091】 総計【369/2,266】スーパーカブの総走行距離
7890km
目次
2023年7月10日(月)久しぶりに海が見えてきた。(日本一周95日目)
今まで、宮城県は海を思い浮かべることが多かった。でも、今回の旅では内陸にある旧市町村をいろいろ巡って、田園風景や山並みのイメージの割合がつよくなった。どちらがどう、というわけではない。ただ、どちらもあるのだ。
そして、今日は東松島市で久しぶりに海を見た。今度はまた、自分の中の宮城県で、海の存在が大きくなるのかもしれない。
旧三本木町(大崎市)
さて、最初にやって来たのは旧三本木町だ。4号線を進んで鳴瀬川を越えた先で、三本木の道の駅、庁舎、公園がほぼ同じ場所に集まっていた。
ちなみに、「六本木」という響きや漢字には、ぎゅうぎゅうに詰まった東京の気配を感じる。でも、「三本木」は数字が半分になっただけなのに、感じる印象がだいぶ変わるので、不思議だなあと思う。
旧小牛田町(美里町)
小牛田という名前を、最初から読める人はすごい。
以前、小牛田駅で乗り換えをしたことがあって、降りたときに、「何て読むんだ??」とクイズが始まった気がした。
「コウシダ…? いや、コギュータ!?」
正解は「こごた」なわけだが、「ご」が「午」ではなく「牛」であることも、WHYジャパニーズピープルである。
そして、山神社という神社で、露店でコーヒーを売っていたお母さんと仲良くなった。
とても品のある方だった。ぼくも椅子に座らせてもらって、アイスコーヒーを入れてくれて。1on1のお茶タイム。お母さんが隣の旧南郷町の出身であることや、茶道の話をした。すごく良い時間だった。
最後もたくさん手を振ってくださって。温かい方に出会うと、1日がまるごとハッピーになる。
旧南郷町(美里町)
先ほど出会ったお母さんの出身地が、旧南郷町だ。
「私が子どものころは、子どもながらに“わあ、町だわ!"って感じていたのよ。今は育った私でも、なくなってしまったものが増えたなあと思う」
そうしたまちの移り変わりが、悪いわけではない。時代の流れの中で、私たちは常に選択していて、この先もどんどん変化していくのだから。
その旧南郷町を巡った。最初に田んぼ1反に満たないほどのスペースに、ひまわり畑ができていた。今年最初に出会ったひまわり畑だった。
南郷球場は、フィールド・オブ・ドリームスを彷彿とさせる球場だった。
旧松山町(大崎市)
次にやって来たのは旧松山町。
松山酒ミュージアムは月曜日で休館だったけれど、その周辺は気配に風情があった。隣には「フランク永井」さんの展示室(同じく休館日)があって、ちょうど今も、「有楽町で逢いましょう」を聴いている。
ムード歌謡の第一人者でもある、フランク永井さん。誰かと会話できたらいいな。
旧鹿島台町(大崎市)
次に訪れたのは、旧鹿島台町。田園風景でひらけた景色が多かった中で、確かに「台地だな」と感じられる地形もあった。
今回は鹿島台神社も訪れてみることにした。
旧鳴瀬町(東松島市)
そして、次にやって来たのは旧鳴瀬町。
東松島市に位置していて、いよいよ海が見えてくる。
これまで大崎市、栗原市、登米市といった、内陸のまちを巡ることが多かったけれど、多分景色が大きく変わるなあと思った。
ありがとう、宮城県の内陸部! 思い出深い出会いがたくさんありました。
旧鳴瀬町では、野蒜(のびる)海岸を越えて、大高森という小高い山の山頂から、松島や石巻の景色を眺めた。
登山口で一人の男性と会って、一緒に登った。お互い名乗ることはしなかったけれど、旅をしていることはわかって、小さな思い出ができた。
彼は今頃どこにいるのかな、って思う。
旧矢本町(東松島市)
そして、旧矢本町は、現在の東松島市も位置するまちだ。
市役所付近を巡って、矢本海浜緑地に行こうと思っていたら、人だかりを見つけた。
よく見ると、航空自衛隊松島基地の「ブルーインパルス観覧駐車場」なるものが、あるではないか。
予定変更! ぼくも駐車して、人だかりの方へ向かった。
すると、なにやらザワザワしている。
近くにいた男性二人に、
「飛ぶんですか…!」
と尋ねたら、
「ぼくたちもわかんないんですよ」って。
そうか、わからないのか…。
しかし、しばらくして、ものすごい大きなエンジン音が掛かった。
これは、飛ぶのか…!
と、みなさんも、スマホやカメラを準備した。
「ギュイーン!!!」
目の前には、入道雲があったが、雷よりも大きな音で、偵察機(戦闘機?) が飛んでいった。
こんなに大きな音がするんだなと。
ブルーインパルスは、その後大きな音を立てて、一瞬飛ぶのか!? と期待させたあと、車庫に入っていった。
でも、ブルーインパルスそのものを見たのも、人生で初めてだった。
というわけで、今日の散策はここまで。今日は出発時刻が朝8時ぐらいで、いつもよりも遅かった。
でも、遅く出発したことで、神社でお母さんと出会えたかもしれないし、航空自衛隊基地で、飛行の様子も見れたのかもしれない。
けれど、もし、いつも通りに出発していても、それはそれで、そのときの出会いがあるのだ。
どの選択肢だったとしても、まずは道がある。
だから、「今」と「ここ」が、旅路になるなあと、あらためて思う。
野蒜海岸で、作業着姿の三人のおじさんが、海バックで自撮りしていて、すごく良かった。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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