今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【277/2,091】 総計【321/2,266】スーパーカブの総走行距離
6680km
目次
2023年6月28日(水)出会いにいざなわれし、ニコニコな旅。(日本一周83日目)
朝から土砂降りだった。容赦してたまるかという具合で、雨音がざあざあ鳴っている。だが、不思議なことにさほどショックはない。最近雨が続いたことで、体と心が慣れてきたのだ。それに、今日は午後から人とお会いする予定もある。だから、安全運転で雨を駆けよう。雨でも郵便を届けるバイクのお兄さんみたいに。
旧本宮町(本宮市)
最初に訪れたのは旧本宮町。現在は合併後に市制へ変わっている。本宮駅前と、みずいろ公園へ訪れた。
「日本のおへそ」と言っている自治体も複数あって、兵庫県の西脇市だったり、群馬県の渋川市だったり。思うに、「へそ」って妙な説得力がある。本能的にへそが大事だと人間は身に付いているのかな。
旧白沢村(本宮市)
次にやってきた旧白沢村は、2007年に旧本宮町と合併した。本宮の市街地は景色もひらけているけれど、白沢方面は自然の景色に移り変わっていった。
旧岩代町(二本松市)
そして、次に向かったのは旧岩代町。「合戦場のしだれ桜」が気になったので、季節は違うけれど行ってみることにした。
桜の名所はあちこちにあるけれど、「合戦場のしだれ桜」という名前の響きで、決着がついているように思う。行きたくなるもの。
旧東和町(二本松市)
次に向かったのは旧東和町。阿武隈川沿いはカヌーの練習場にもなっていると、のちに教わった。今回は『道の駅ふくしま東和』へ。
東和では「針道のあばれ山車」というお祭りがある。個性豊かなキャラクターなどが山車を彩り、まちを練り歩くそうだ。
歌音さんの案内で、旧安達町と二本松市へ。
ここからは、二本松市の市街地で歌音さんという方と初めてお会いした。仕事がお休みだということで昼食をご一緒して、それから旧安達町と、二本松市内を案内していただいたのだった。
高村智恵子は明治から大正にかけて活躍した洋画家だ。夫は詩人の高村光太郎で、夫婦の日々は「智恵子抄」など作品としても残されている。語られる大きなテーマは「愛」だ。まだ作品をいろいろ知らなかったので、これから読んでみたい。
そして、高校生のまなとくんとも合流して、お店が賑やかになった。歌音さんはみなさんとそれぞれ関わりを持っていらっしゃる。そのご縁にあやかって、ぼくも不思議な化学反応に混ぜていただいたのだった。
ちなみに花の名前は「栴檀 (せんだん)」の木だとわかった。美観地区の倉敷川沿いに生えている木で、お父さんは美観地区へ訪れた際、この木の花の香りが、とても印象的で覚えてくださっていたのだ。ぼくは地元なのに気づいていなかった。ありがとうございます。今度匂いをかいでみよう。
五輪先生は、数学を日常の中に落とし込んでいらっしゃるけれど、「それでも数学で全体はわからない。だから、切り口が大切なんだ。それは数学でも、数学以外でも共通すること」そう仰った。展示はちょうど、今日までであった。
さて、ここから今度は「岳温泉」という温泉街へ向かった。地域おこし協力隊の方々がいて、お会いできたらいいねと。歌音さんと高校生のまなとくん、さらには五輪先生も一緒に岳温泉へ行くことになった。先生、巻き込まれちゃってませんか!? と思ったけれど、みなさん自由で爽やかだ。
かつて、ここには独立国があった。その名もニコニコ共和国。独自通貨が流通し、夏場は毎日のようにイベントがひらかれ、一世を風靡した。
ニコニコ共和国は独立国なので、パスポートが必要である。
「このコスモ、すぐそばのファミマでも使えるんですよ」と聞いて、すごく衝撃だった。
現在ニコニコ共和国としての姿は主に閉じているけれど、岳温泉として、素晴らしい温泉がこれからも残って欲しいなあと思うばかりだ。温泉の歴史は長く、それでもかつては山津波や大火に遭い、さまざまな変遷を経てきた温泉街なのだ。
かつては独立国なので、国立議員食堂だったり、いろんな国家レベルの名前がお店にはつけられていたそうだ。人物としても大統領がいらっしゃったそうだ。面白いなあ。
この辺で、雨脚が強くなってきて、みなさんと解散になった。歌音さんが繋いでくださったご縁で、いろんな方々とお話をすることができた。心から感謝だ。これからご縁がさらに広がっていく気もした。ただ、実はまだ岳温泉に入浴できていないので、旅が終わったら宿泊しよう。
カブで走っていて雨が強いと、雨粒が目に入ってコンタクトが飛びそうになります。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
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