ふるさとの手帖

市町村一周の旅

伊達市の小さな旧町や、飯坂温泉へ。【旧市町村一周の旅(福島県・84日目)】

伊達市の小さな旧町や、飯坂温泉へ。【旧市町村一周の旅(福島県・84日目)】

今日までの旅メーター

訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】

44/175
25.14%
訪れた旧市町村の数【284/2,091】
284/2091
13.58%
総計【328/2,266】
328/2266
14.47%

スーパーカブの総走行距離
6820km

旧飯野町→旧月舘町→旧霊山町→旧梁川町→旧保原町→旧伊達町→福島市、の7つ。

2023年6月29日(木)伊達市の小さな旧町や、飯坂温泉へ。(日本一周84日目)

昨日は二本松市の岳温泉を訪れたあとも土砂降りで、雨がざあざあ降る中で移動した。夜も土砂降りだった。でも、梅雨の季節なのだから普通である。そして、今日は朝7時過ぎに出発した。雨は止んでいて、空が明るい。よかった。最近は天気予報が当てにならないから。

旧飯野町(福島市)

さて。今日は福島市と伊達市を巡っていく。最初にやって来たのは福島市の旧飯野町。UFOの目撃情報が多いことで有名で、UFOの資料館もある。最近は芸能人も取材で訪れていたそうだ。ただ、気になりはするけれど、今回UFOはいいかなあと思って「花やしき公園」に伺うと、今の時期は閉まっていて、春限定で開かれているとのことだった。入り口で地元のお母さんに教えてもらった。

というわけで、旧飯野町のまちなかを散策することにした。

旧飯野町へ。

スポニチの字体が良いな。

立派な木の先から。

低いところから屋根。
飯野支所。
いい看板だなあ。
走ってたら、「UFOの里」の文字があって、Uターンして撮った。

旧月舘町(伊達市)

次にやって来たのは伊達市。伊達市では伊達郡の5つの町が2006年に合併した。地図を見ると、小さな町がいくつも合わさったのだなあと思う。そして、最初は旧月舘町へ。

雨、結構降った感じ。
月舘総合支所へ。
元々は町役場だったわけだ。

木の板の形。

家の周りの草を刈っているお母さんがいたけれど、静かな時間だった。歩くと少し緊張するみたいな。

旧霊山町(伊達市)

次にやってきた旧霊山町は、名前の通り「名峰・霊山(りょうぜん)」が有名だ。国の史跡や名勝に指定されている。今回山には登らずに、まちの中と霊山神社へ訪れた。

霊山総合支所。ちょっとハイカラ。

あら、こんにちは。

雪かきがチラリ。
登るとこんな感じ。

そして、霊山神社へ向かった。カブのギアが1のままで、ギュインギュインと急な坂を登って着いた。

とても清々しい境内。
何かやっているぞ。

駐車場に、軽トラがたくさん止まっているなあとは思ったけれど、おじいちゃんたちの軽トラだ。

茅の輪づくりだ。

茅の輪をくぐったことは何度もあるけれど、つくっているところを見るのは初めてだった。みなさん慣れた手つきで、と言うのは簡単だけれど、ほんとうに慣れた手つきで茅を巻き上げ、括り、ハサミで切り、などとみるみるうちに出来上がっていた。

いい神社だった。

霊山をいつかは登ってみたいなと、神社を参拝してさらに気持ちがおおきくなった。

旧梁川町(伊達市)

次にやって来たのは旧梁川町。「やながわ」と読む。伊達市を巡ってみて、旧梁川町へ向かったあたりから、やはり隣町までの距離が近いのだなと感じた。ほかの旧市町村ではもう少し移動する感覚があったけれど、伊達市は近い。つまり、伊達郡では小さな町が独立して残っていたのだなあと。

やながわ希望の森公園へ。
いい感じの池もあった。

まちの駅やながわへ。
立派な建物だ。
周辺のまちなみも綺麗。

まちの駅で桃があった。ハウス栽培。
ももどら美味しそう。
桃の恵み美味しそう。
鶏肉のおにぎりと、ももどらを買った。

そ、れ、が。おにぎり、すんごく美味しかった。出汁が効いてて。「ももどら」も、最高だった。アイスそのものが美味しくて、そこにほんのり桃の香りがした。美味しいっていいな。

おばあちゃんたちがアイス食べてたのもよかった。
七夕の願い。そうなりますように。

旧保原町(伊達市)

次にやってきたのは旧保原町。伊達市役所は旧保原町に位置している。

まちなみを歩く。

ちょっと暑いぐらい。
高子岡城跡へ。伊達氏初の城館跡。

高子岡城跡は伊達氏のはじまりの地だ、ということで気になって訪れた。伊達氏といえば、初代仙台藩主の伊達政宗が一番有名だけれど、政宗は伊達家17代当主なのだから、歴史はとても長い。そして、その伊達市のスタートが、ここなのだ。

小さな祠。
上には亀岡八幡宮。
建物は小さいけれど、雰囲気がある。
お賽銭箱も良い。
伊達氏はこの景色を見ていたのかな。

旧伊達町(伊達市)

そして、次にやってきたのは旧伊達町へ。名前はいちばん伊達市を背負っている感じだけれど、実は面積そのものは、合併した5町の中で最も小さい。

けれど、伊達町の存在はぼくにとっておおきい。何を隠そう、高校野球好きとして、名門・聖光学院があるから。聖光学院のユニホームはブルーが印象深いけれど、それに加えて、左肩に刺繍された「伊達市」の文字が目に焼き付いていた。「聖光学院は、伊達市にあるんだよなあ」と。

でも、高校周辺は下校する生徒がいて、ぼくは不審者極まりないので、「高校はここにあるんだなあ」とそのまま通り過ぎた。いや、それこそ不審者っぽいけれど。

グッドハート。
伊達駅へ。かっこいい駅舎。

いちごの銅像かな。
近くに新幹線と東北本線が通っている。

伊達町の風景。

ちなみに、ほぼ日の永田さんがかつて福島県の高校野球を取材した『福島の特別な夏。』は、ほんとうに大好きな連載だ。

福島市

というわけで、伊達市の5町を巡ったあと、福島市へやって来た。おおきな市なので、どこへ訪れるか絞る必要がある。ただ、今回訪れてみたい場所ははっきりしていて、「飯坂温泉」だった。

ぼくが上京して日が浅い頃、仕事をくださった方がいて、その方の出身地が飯坂温泉だった。昭和時代の思い出話をしてくれたり、フィルム写真を見せてくれたり、いつか行ってみたいなあという気持ちが芽生えていた。

そのときがきたのだ。

向こうは確実に降っている。
そして、良い空だ。
飯坂温泉へ。
提灯。
旧堀切亭へ。

堀切家はかつての豪商だったわけだけれど、福島の地域経済に貢献し、衆議院議長や東京市長などの財界人や、政界人も輩出した。

県内で現存する最大で最古の土蔵「十間蔵」。

足湯だ。

日帰り温泉もいくつかある。
渋いバスケットボール。

飯坂温泉駅。

飯坂温泉、波来湯へ。

ついに飯坂温泉に入ることができた。福島県で温泉に入るのも初めてだった。

館内は新しくて天井も高かった。浴槽はふたつで、ひとつが「温(ぬる)い」で42度、もうひとつが「熱い」で45度。ちょっと待った。42度がぬるいって、どういうことだ。ぼくは42度ぐらいが、熱いけれど好きだと感じる温度なので、そっちに浸かった。45度は熱くて入れなかった。45度のお湯に入れる人はすごい。

しかし、そういうことはさておき、飯坂温泉の温泉に入っているという喜びで、無事に来れてよかったなあと思うばかりだった。

飯坂線も、福島市のまちの景色だよなあ。

飯坂温泉の波来湯を出たあと、「ごろごろ」ではなく、「カリカリィ!」という、雷の音のジャンルの中でも、やばいやつだという音が鳴った。急いで出発して、間一髪だった。

というわけで、今日の散策はここまで。福島市内のゲストハウスにチェックインできた。明日からの予定は天気を見つつ、無理なく、それでもしっかり進んでいきたい。

本日のひとこと
最近は雨、晴れ、雨、晴れ、とルーレットみたいな感じです。
(終わり。次回へ続きます)

<旅を応援してくださる方々へ&関連ページ>

「どこで暮らしても」の商品ページに飛びます。

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら

二見書房編集部noteにて連載中です。

二見書房編集部noteのページはこちら
旅についての心境を、週に一度日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。

日本加除出版noteにて連載中です。

日本加除出版noteのページはこちら
旧市町村で気になったまちのことについて、月に一度まとめています。本文は『戸籍時報』でも連載中です。

ストレートプレスにて連載中です。

ストレートプレスのページはこちら
トレンドニュースサイトのSTRAIGHT PRESS(ストレートプレス )にて、旧市町村をひとつずつまとめた記事を連載中です。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

RECENT ARTICLES

Follow me