今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【271/2,091】 総計【315/2,266】スーパーカブの総走行距離
6600km
2023年6月27日(火)田村市の5つの旧町村を巡ろう。(日本一周82日目)
昨日は葛尾村で働く、大学の同級生のへるしーの家に、宿泊させてもらった。そして、昨晩から水にひたしておいた郷土食の「凍(し)みもち」を、へるしーが焼いてくれた。
昨日は小さかったお餅だけれど、水に浸すことでぷっくら膨らんでいた。焼いてくれたあとに、醤油と砂糖でかじりつく。んん〜美味い。お餅の中に、やさしい草の葉の香りがした。また食べたいし、すでに恋しくなっている。
ここでへるしーとはお別れ。福島で会えてうれしかったなあ。自分は自分の活動をがんばろうと思えた。また会える日まで。
旧都路村(田村市)
そして、今日は田村市の旧市町村を巡っていく。田村市は2005年に、5つの町村が合併してできたまちだ。最初にやってきたのは旧都路(みやこじ)村。まちの中心部へ向かおう。
旧都路村は浜通りと中通りの中間地点辺りに位置している。高台から集落がどん、と広がっているのが見えた。
時間の流れが変わらないような、静かな気配を感じた。
旧常葉町(田村市)
そして、次にやってきたのは旧常葉町。良い名前のまちだなあと思った。舘公園と、まちの中心街へ。
今は休業しているみたいだけれど、常葉町にはムシムシランドという昆虫のテーマパークがある。行ってみたいよね。
女性の方が障子のはりかえをしているところで、少しお話もできた。常葉町を面白いまちにしようと生まれた交流スペースだそうだ。女性の方は常葉町の出身で、このまちには思い出がたくさん残っている。けれど、昨年に常葉町で生まれた子どもは二人だったそうだ。若い人が流出してしまう、新生児が減ってしまう、という課題を抱える自治体は多いと思うけれど、わたしたちもできることをやっていくんだと。生まれ育ったまちで。
現場で行動されている人が、いちばんかっこいいと思う。人の思いが、やがて伝播していくはずだから。
旧滝根町(田村市)
次にやってきた旧滝根町には、二つの鍾乳洞がある。ひとつは「あぶくま洞」。聞いたことがある人も多いかもしれない。そして、もうひとつが「入水鍾乳洞」。後者はケイビングのように、ダイナミックな探検ができる鍾乳洞だ。
どちらに行こうと思って、入水鍾乳洞に向かってみることにした。
コースが複数あって、端的に言えば、ずぶ濡れにならないコースと、ずぶ濡れになるコースのふたつだ。入水鍾乳洞の魅力は、「ずぶ濡れ」にあるわけだけれど、ぼくは服装が着替えに対応できないので、悔しいながらも濡れないシンプルなコースを選んだ。
そして、とても狭い。あちこちぶつけて、さらには結構登る。まさに冒険型の鍾乳洞だ。
もちろん、Bコースには行きたかった。いつかはリベンジしたいものだ。とてもスリリングな鍾乳洞だった。
住所表記が手書きで書かれているのは初めてみた。すごく面白い。
旧大越町(田村市)
そして、今度は旧大越町へ。5つの旧町村の中では、いちばん小さなまちだ。
旧船引町(田村市)
そして、最後に訪れたのは旧船引町だ。田村市の中ではいちばん人口の多いまちだと思う。
実は田村市のこの辺りに来るのは、3回目だ。だから、覚えている景色もある。特にガストが目の前にある団地の風景と、そこから臨むまちなみは、田村市らしい景色だなあと感じていた。
田村市には有名なお人形様が3体いらっしゃる。お人形様は江戸時代に疫病退散のためにつくられたもので、大きく手を広げ、鋭く睨みをきかす、迫力あるお人形だ。一番有名な「屋形のお人形様」は見たことがあったので、今回は朴橋のお人形様を訪れた。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行ったときも、お人形様を見る機会があったけれど、やっぱり現地で見ると木々の自然と相まって、迫力が増すと思った。
というわけで、今日の散策はここまで。今まで田村市を旧町村の姿で意識したことはなかったけれど、かつてはそれぞれが独立して存在していたことを確かに感じた。もちろん残っていくもの、なくなっていくもの、どちらもあるだろう。だから、ちょっとでも土地に触れられることが、とてもありがたく感じられる。
(次回へ続きます)
葛尾村で見た星空が、とても綺麗でした。
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今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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