今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【44/175】
訪れた旧市町村の数【205/2,091】 総計【249/2,266】スーパーカブの総走行距離
5000km
目次
2023年6月10日(土)(日本一周65日目)
更新が遅くなりました。ようやく旅も再開です。茨城に滞在しつつも、数日前までは撮影で西日本に行っていました。「カブで!?」と友人に言われましたが、それは無理です…(笑)
雨と出張が重なって、茨城県では龍ケ崎市で、知り合いのご夫婦のおうちに長くお世話になりました。不在の期間も含めて二週間。食事もお風呂も洗濯も、ずっとお世話になっていました。もちろん、手伝いをしなきゃという気持ちに駆られて、食器を洗ったりするのですが、「いいのよ、食器はそのままで!」とお母さんは毎回仰るので、それでも洗ったり、今回は控えたり…みたいなやりとりが、何度もありました。
なんと言いましょうか。前回の旅で知り合ってお世話になり、2回目の訪問でした。それでもやっぱり、親戚でもない人が家に泊まりにくるとなると、気を遣うと言いますか、煙たがるわけではなくても、無理をしてしまうことって、あるんじゃないかなと思います。ぼくが逆の立場なら、そうした感じがあります(なんてヤツだ)。ですが、ご夫婦はほんとうに気持ちが晴れやかで、「自由にしていいのよ。ほんとだから」という言葉が、まったく表面上ではなくて。すごいなあと、ほんとうに思います。東京物語の紀子さんです。損得勘定ではない、心の晴れやかな大人。自分もそうありたいと思うばかりでした。
波崎海水浴場―旧波崎町(神栖市)
2005.08.01神栖町へ編入。
息栖神社―旧神栖町(神栖市)
2005.08.01波崎町を編入。
芭蕉の句もあった。訪れた日は寒かったのだろう。スルーしてしまうことも多いけれど、芭蕉句碑はあちこちで見かける。大旅人だ。
東国三社の中では、いちばん小さな神社である。でも、「息栖」という名前のかっこよさは、香取にも鹿島にも劣らないのではないだろうか。息吹の如き力強さがある。水郷潮来あやめ園―旧潮来町(潮来市)
2001.04.01牛堀町を編入。
ちなみに、似たスポットとして香取市にも「水郷佐原あやめパーク」がある。似ているので、先日まで混同していたけれど、水郷佐原あやめパークは入園料を払って見学するタイプで、水郷潮来あやめ園はフリーで歩くことのできる公園タイプだ。ただ、今日はお祭りで駐車料金が発生していた。
あじさいの二本松寺―旧牛堀町(潮来市)
2001.04.01潮来町へ編入。
入場料400円を支払って、いざ境内へ。期待もしつつ、期待しすぎてもいけないかなあと思っていた。お寺が悪いのではない。なぜなら、あじさいはどこにでも咲いているし、ここに来るまでに、あじさいを見かけなかったわけでもなかったから。
だが、しかし。である。すごかった。今まででいちばんと言ってしまうのは尚早でリスキーかもしれないけれど、過去に出会ったあじさい群の中でも、飛び抜けていた。
フラワーガーデンのような場所は、「質」と「量」に分けられるように思う。園内が美しく整備され調和が保たれているかどうかという「質」と、圧倒的な「量」による景色。いずれかを比重にアピールポイントをつくる。だが、この二本松寺のあじさい園は、質と量のどちらも兼ね備えた、スーパーガーデンだった。
序盤は下り道がひらけて、田んぼとあじさいがマッチする。何より赤土の道路が良い。後半は石畳に変わり、上り坂だ。その傾斜部に、さまざまな色と種類のあじさいが一面咲き誇る。自然に包まれた杜(もり)の中に立ったとき、見渡す限りのあじさいが咲いているのである。
いやあ、最後に社殿に戻って、お寺であったことをすっかり忘れてしまった。あまり写真を撮らないであろうスマホのおじさんも、バシャバシャ夢中で写真を撮っていた。それは世界が魅力だからだ。とても良かった。
東国三社最後の、鹿島神宮。
旧市町村の散策はここまで。ただ、最後に鹿島神宮へ寄って、「香取神宮」「息栖神社」「鹿島神宮」と東国三社を巡ることが出来た。二社まで巡っていながら、「二社しか巡りませんでした」って、ものすごく後悔しそうだったので。
あやめもあじさいも、6月の季節が似合うなあと。降りすぎるのは嫌だけれど、そばには雨がいてもいい。そう思えた一日だった。
鹿島神宮の土は、雪を踏むみたいに「しん、しん」としっとりした音がしました。
(次回へ続きます)
<旅を応援してくださる方々へ&関連ページ>
今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
旅についての心境を、日記形式で書いています。ブログにまとめきれなかったことも残せたらと思います。
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