今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【10/175】
訪れた旧市町村の数【118/2,091】 総計【128/2,266】2023年4月29日(土)
晴れているけれど、淡い山並みはさらっとしたものはなく、ずしんと水蒸気の重さが沈澱しているように見える。6月のようなベタつき。明日は雨だなと感じる。
今日は栃木市で残っていた2つの旧市町村と、下野市、真岡市のまちをめぐっていく。地名や史跡から下野国(しもつけのくに)の歴史を感じたり、旧二宮町では名前の通り、二宮尊徳さんゆかりの地を訪れたり。それでは、行ってみましょう。
旧西方町(栃木市)
2011.10.01栃木市へ編入。
最初にやって来たのは旧西方町。すでに田植えが始まっている水田もある。いよいよ、田植えが始まった様子を見ていると、これからあっという間に稲穂が育ち、秋になることを思う。同じように、ぼくも進んで行きたい。まずは西方城跡へ訪れた。
今までに見たことがないほど、とにかく竹である。
旧都賀町(栃木市)
2010.03.29大平町、藤岡町と合併。
次は、旧西方町から南下して、旧都賀(つが)町へ。宮崎県の都農(つの)町といい、都を「つ」と読むパターンだ。
野生の雉と出会うのは旅で2回目。どうして気になるのかというと、雉を追って撮影している写真家さんがいるから。その方が仰っていたように、飛ぶのが苦手だそうで、ちょちょちょと、と走っていく。なかなか飛ばなかった。そして、最後は飛ぶ姿もなんとか見た(でも、撮れなかった)。
旧国分寺町(下野市)
2006.01.10南河内町、石橋町と合併、下野市へ。
今度は下野市へ。聖武天皇の詔(みことのり)により、全国各地につくられた国分寺。今は史跡となっているけれど、旧国分寺町の土地の由来になっている。
旧石橋町(下野市)
2006.01.10南河内町、国分寺町と合併、下野市へ。
旧国分寺町から北上すると、旧石橋町がある。JR石橋駅は下野市の中では、最も利用者数が多い。
西欧風な駅舎だと思ったら、下野市はドイツの「ディーツヘルツタール」というまちと、姉妹都市提携を結んでいることを知った。駅もドイツのグリム童話が、モチーフになっている。
市の施設である、グリムの森「グリムの館」。公園には遊具もあって、空いている時間は自由に遊ぶことができる。建物もとてもかっこいい。
旧南河内町(下野市)
2006.01.10石橋町、国分寺町と合併、下野市へ。
旧南河内町は、下野薬師寺で有名だ。7世紀末頃に建立された寺院で、日本三戒壇のひとつ。戒壇とは、戒律を授ける(授戒)ための場所。とても歴史がある。
訪れたときも、草刈りをしている方がいて、とても美しい境内だった。
そして、薬師寺のすぐ隣には薬師寺八幡宮がある。
このダルマさん、前回の旅で撮ったな、と思いつつ。振り返ってみたら、訪れた日は雨だった。
旧二宮町(真岡市)
2009.03.23真岡市へ編入。
あともう少し。真岡市は「もおか」と読むことを再確認して、まずは旧二宮町を訪れた。
真岡市は、いちご生産量が日本一。まさに、いちご王国の首都だ。
資料館で、二宮尊徳さんに関する動画を見た。生まれは小田原だけれど、30代後半で、この土地(桜町)へ家族と共に移住し、当時貧しかった桜町の復興のために身を尽くしたこと。30年間以上、桜町にいたのである。そして、最後は今市(日光市)で亡くなった。今市には報徳二宮神社がある。大人になってからの二宮尊徳は、長く栃木県にいたということ。何より、それぞれの場所で、二宮尊徳がリスペクトされていて、素晴らしい偉人であることを感じるばかりだ。
真岡市
今日の最後は、真岡市へ。大前神社や真岡駅、そして井頭公園を訪れた。
真岡鐵道は年間を通じて、土日祝日に、蒸気機関車牽引の、「SLもおか」が運行されている。
吉祥寺の井の頭公園と、一字違い。つまり、「いがしらこうえん」だ。とっても広くて、何より有名なのは、「井頭公園一万人プール」。通称「万プー」と呼ばれ、地元ではこのプールのことを知らない人はいないと。
雨の前に、宇都宮市へ。
今日の散策はここまで。やや早めに切り上げて、バイクのオイル交換や宅配便の受け取り、発送などを行った。すると、あっという間に夕刻になったのであった。
なかなか、一人でイチゴを買うのも、気が引けてできなかったけれど、いちごをいただくなんて。お裾分けでいちご、栃木県、すごい…。しかも、今の時期のイチゴの甘さは、とびきりだ。気持ちは美味しさで卒倒である。
オイル交換等々、ほんとうにありがとうございました。そして、宇都宮といえば餃子だけれど、「餃子はタレだよ」と教わった。ご主人はオリジナルのタレも分析して、開発していると。
夜ご飯、どうするか、迷って、みんみんは、とっても、メジャーだし、通な人は、正嗣の持ち帰りか(メジャーだけれど)、それ以外の餃子のお店に、行くのかなと思いつつ、それでも、次に、いつ来れるかわからないと思って、みんみんにした。
フワッとやわらかな舌触りから、ジューシーな旨味が広がる水餃子。春巻きのようにカリッと揚げられた、皮も堪らない揚げ餃子。シンプルの極み、それでも突き抜けた「餃子らしさ」を教えてくれる王道、焼き餃子。タレもラー油からお酢まで、美味しかった。
明日は、雨なので、休養日。まだこの先の天気がはっきりしていないので、予定を立てるのが、ちょっとむつかしい。
<旅を応援してくださる方々へ>
今回の旧市町村一周の旅をはじめる前に、自費出版で写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは今回の旅の活動費として、活用させていただきます。よければ是非、読んでくださるとうれしいです。
LEAVE A REPLY