
今日までの旅メーター
訪れた政令指定都市の区の数 【170/171】
訪れた旧市町村の数【1920/2,101】 総計【2090/2,272】スーパーカブの総走行距離
45741km

今日の旅先のこと
旧宇和町から宇和島市街地まで、直接の移動であれば30分ぐらいの距離だけれど、沿岸部や山間部にも進み、やはり一日がかりの移動となった。沿岸部も海の直前まで山々が迫り、険しいながらも独特の美しい景観が多くて、たくさん感動しながら。それでは振り返っていこう。
旧宇和町(西予市)(1/7)
昨日のこと。ようやく旧宇和町に入り、道の駅に立ち寄ったところで、「宇和米博物館」のポスターを見て行ってみたいと思った。ただ、営業時間が翌朝だとむずかしいと思ったので、そのまますぐに向かってみる。
宇和米博物館の特徴は、なんといっても日本一長い校舎の廊下である。その長さ、109m。ちょうど博物館に着くと、係のお姉さんが、「今からぞうきんがけレースがはじまります。ぜひ応援してください!!」と。
カップルの方がチャレンジされていて、かなり遠い端から、「よーい、スタート!!」の合図とともに、全力でぞうきんがけが始まった。ゴール側でストップウォッチ片手に待っている係のお姉さんが、「がんばれぇぇぇ!!」と全力で応援していて、ほかのお客さんも沿道沿いから箱根駅伝みたいに応援だ。ぼくも同じく声を送った。男性の方がものすごくキツそうにゴールして、すごく長いんだなあ。しんどいんだなあと。
これは、今日は自分ひとりだからちょっと違う気がするけれど、また誰かと一緒に来てチャレンジしたいなあと思った。そして、帰ろうかというタイミングで、男性の係の方が、「ぞうきんがけ、やって行きませんか?」と。ぎく〜〜っ!!
で、やってみることにしたのだ。スタート直後はちょっと体力を温存しよう、なんて思っていたものの、109mの長さをぼくはナメていた。途中で5、6回は膝をついてしまって、あらら。もちろん、一度も休まずに109mを駆け抜けたかったけれど、全然できなかった。
でも、そのとき思ったのは、ゴールでストップウォッチを持って待ってくださっている、お姉さんの応援の声である。うわべじゃない、本気で言ってくれる「がんばれ〜!!!」「もう少しですよ〜〜!!!」という大きな声が、ほんとうにパワーになるのだなと思った。よく、スポーツ選手が「応援のおかげです」というコメントを残すし、当たり障りのないようなコメントだと感じるときだってあるけれど、ほんとうに応援って力になるのだなあと。この感覚は、誰かに還元したいなあと思った。
そして、この日は旧宇和町にて一泊し、朝は卯之町の町並みの散策から。江戸末期から昭和初期の町並みが残っている。その通りを黄色い帽子を被った可愛らしい小学生たちが仲良く登校していて、地元のおばあちゃんとかに、ものすごく元気におはようございます! と。ぼくにも挨拶をしてくれた。ちなみにおばあちゃんも挨拶をしてくれた。中高生は自転車で、昔の町並みを通り抜けていく。さりげない、いい日常だなあと。
そういえば、昨日夕食を食べたお店の方も、ものすごくあたたかかった。旧宇和町はいい土地だなあと、何度も思ったのだった。
旧宇和町(西予市)(1/7)
昨日のこと。ようやく旧宇和町に入り、道の駅に立ち寄ったところで、「宇和米博物館」のポスターを見て行ってみたいと思った。ただ、営業時間が翌朝だとむずかしいと思ったので、そのまますぐに向かってみる。
宇和米博物館の特徴は、なんといっても日本一長い校舎の廊下である。その長さ、109m。ちょうど博物館に着くと、係のお姉さんが、「今からぞうきんがけレースがはじまります。ぜひ応援してください!!」と。
カップルの方がチャレンジされていて、かなり遠い端から、「よーい、スタート!!」の合図とともに、全力でぞうきんがけが始まった。ゴール側でストップウォッチ片手に待っている係のお姉さんが、「がんばれぇぇぇ!!」と全力で応援していて、ほかのお客さんも沿道沿いから箱根駅伝みたいに応援だ。ぼくも同じく声を送った。男性の方がものすごくキツそうにゴールして、すごく長いんだなあ。しんどいんだなあと。
これは、今日は自分ひとりだからちょっと違う気がするけれど、また誰かと一緒に来てチャレンジしたいなあと思った。そして、帰ろうかというタイミングで、男性の係の方が、「ぞうきんがけ、やって行きませんか?」と。ぎく〜〜っ!!
で、やってみることにしたのだ。スタート直後はちょっと体力を温存しよう、なんて思っていたものの、109mの長さをぼくはナメていた。途中で5、6回は膝をついてしまって、あらら。もちろん、一度も休まずに109mを駆け抜けたかったけれど、全然できなかった。
でも、そのとき思ったのは、ゴールでストップウォッチを持って待ってくださっている、お姉さんの応援の声である。うわべじゃない、本気で言ってくれる「がんばれ〜!!!」「もう少しですよ〜〜!!!」という大きな声が、ほんとうにパワーになるのだなと思った。よく、スポーツ選手が「応援のおかげです」というコメントを残すし、当たり障りのないようなコメントだと感じるときだってあるけれど、ほんとうに応援って力になるのだなあと。この感覚は、誰かに還元したいなあと思った。
そして、この日は旧宇和町にて一泊し、朝は卯之町の町並みの散策から。江戸末期から昭和初期の町並みが残っている。その通りを黄色い帽子を被った可愛らしい小学生たちが仲良く登校していて、地元のおばあちゃんとかに、ものすごく元気におはようございます! と。ぼくにも挨拶をしてくれた。ちなみにおばあちゃんも挨拶をしてくれた。中高生は自転車で、昔の町並みを通り抜けていく。さりげない、いい日常だなあと。
そういえば、昨日夕食を食べたお店の方も、ものすごくあたたかかった。旧宇和町はいい土地だなあと、何度も思ったのだった。








旧三瓶町(西予市)(2/7)
次に向かったのは、旧三瓶町だ。旧宇和町から西へ進み、山道を上って越えていった。トンネルを抜けると、壮大な山々の風景が広がり、かなり標高も高い場所にいる。旧宇和町は標高が高かったのだなあと思ったし、肱川が旧三瓶町方面に流れず、ぐるっと内陸部を迂回するのも、こうした山々が険しいからだということがよく分かった。人間はトンネルが開通して往来できるけれど、川はそうはいかない。自然はすごいなあと。
そこから宇和海の方まで長く下っていく。市街地は昔ながらの港町の雰囲気だ。海は入江のようになっており、周囲を囲む山々の斜面には果樹畑もよく見えて、愛媛県らしい独特の雰囲気だった。
次に向かったのは、旧三瓶町だ。旧宇和町から西へ進み、山道を上って越えていった。トンネルを抜けると、壮大な山々の風景が広がり、かなり標高も高い場所にいる。旧宇和町は標高が高かったのだなあと思ったし、肱川が旧三瓶町方面に流れず、ぐるっと内陸部を迂回するのも、こうした山々が険しいからだということがよく分かった。人間はトンネルが開通して往来できるけれど、川はそうはいかない。自然はすごいなあと。
そこから宇和海の方まで長く下っていく。市街地は昔ながらの港町の雰囲気だ。海は入江のようになっており、周囲を囲む山々の斜面には果樹畑もよく見えて、愛媛県らしい独特の雰囲気だった。

















旧明浜町(西予市)(3/7)
旧明浜町は、旧三瓶町と同じく宇和海に面するまちだ。なので、海岸線の道を進めば移動できるけれど、ナビによっては旧宇和町まで戻った方が早いよ、というルートが出た。そこから推測されることはひとつで、海岸線の道が険しいということである。
なので、どちらの道にしようかと思案して、迷った結果、海岸線の道を走ってみることにした。安全運転で、ゆっくり進んでみようと。
ただ、やはり道中はところどころ険しくて、離合するのが大変な道も。そういった道を抜けるといくつか小さな港町が現れて、驚くのだった。ここにも暮らしがあるのだなあと。
そして、ようやく旧明浜町に入ると、リアス式海岸の海と、険しい山々の風景が。市街地を歩く中で、道端の雑草を抜いていたお母さんがいて、違うお父さんがやってきて、「また綺麗にしとる〜すごいなあ!!」「えっへっへ!」という会話もあってほっこりだ。
地元の移動スーパーもやってきていて、車がやってきてますよ〜という合図で、歌詞はないけれど完全に演歌調の曲がガンガン流れていたので、この地域っぽい雰囲気なのかなあとも感じたのだった。
旧明浜町は、旧三瓶町と同じく宇和海に面するまちだ。なので、海岸線の道を進めば移動できるけれど、ナビによっては旧宇和町まで戻った方が早いよ、というルートが出た。そこから推測されることはひとつで、海岸線の道が険しいということである。
なので、どちらの道にしようかと思案して、迷った結果、海岸線の道を走ってみることにした。安全運転で、ゆっくり進んでみようと。
ただ、やはり道中はところどころ険しくて、離合するのが大変な道も。そういった道を抜けるといくつか小さな港町が現れて、驚くのだった。ここにも暮らしがあるのだなあと。
そして、ようやく旧明浜町に入ると、リアス式海岸の海と、険しい山々の風景が。市街地を歩く中で、道端の雑草を抜いていたお母さんがいて、違うお父さんがやってきて、「また綺麗にしとる〜すごいなあ!!」「えっへっへ!」という会話もあってほっこりだ。
地元の移動スーパーもやってきていて、車がやってきてますよ〜という合図で、歌詞はないけれど完全に演歌調の曲がガンガン流れていたので、この地域っぽい雰囲気なのかなあとも感じたのだった。














旧吉田町(宇和島市)(4/7)
ここからは、宇和島市へと入っていく。最初に向かったのは旧吉田町で、明浜と続いた海から市街地へ着くと、かなり深い入江の町並みが広がっていた。細い川が市街地を流れており、まもなく海へと流れ出ていく。地形って不思議だなあと感じるばかりだ。
まちではお祭りが有名みたいで、「吉田祭のお練り行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定されることが決まった、という懸垂幕もあった。どんなお祭りなのかYoutubeで見てみると、さまざまな出し物が登場するみたいで、獅子よりも大きな首の長い生き物? みたいなのもいて、独自の歴史があるのだなあと。そうい土地に染み込んだお祭りの歴史が、ほんとうに日本にはたくさんある。
ここからは、宇和島市へと入っていく。最初に向かったのは旧吉田町で、明浜と続いた海から市街地へ着くと、かなり深い入江の町並みが広がっていた。細い川が市街地を流れており、まもなく海へと流れ出ていく。地形って不思議だなあと感じるばかりだ。
まちではお祭りが有名みたいで、「吉田祭のお練り行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定されることが決まった、という懸垂幕もあった。どんなお祭りなのかYoutubeで見てみると、さまざまな出し物が登場するみたいで、獅子よりも大きな首の長い生き物? みたいなのもいて、独自の歴史があるのだなあと。そうい土地に染み込んだお祭りの歴史が、ほんとうに日本にはたくさんある。














旧三間町(宇和島市)(5/7)
今度は内陸部に進み、旧三間町へやってきた。北宇和島から坂道を登った先に市街地が見えてきて、盆地の雰囲気である。田んぼも広々としていて、空が広く気持ちがいい。「道の駅 みま」では吉田茂首相が愛したという松山のまんじゅうを見つけて、お土産用に購入(自分もひとつ食べて、すごく美味しかった!)。お遍路さんの団体も休憩していた。旧三間町にある龍光寺は、第41番の礼所である。
市街地を歩いていく中では、とてもおしゃれな明るい雰囲気の酒屋さんがあったり、懐かしさと新しさを両方感じた。また、小学校の校庭では小学生たちがのびのびと遊んでいて、中学生たちが先に自転車を押して下校しているのを見て、「こーーーんにーーちはーー!!」と叫んでいた。ちょっかいを出すような無邪気な心で。すると、中学生たちも負けじと「けがすんなよーーー!!」と返事していて、ああ、なんてささやかな日常なのだろう。すごくいいなあ、と胸がいっぱいになった。
今度は内陸部に進み、旧三間町へやってきた。北宇和島から坂道を登った先に市街地が見えてきて、盆地の雰囲気である。田んぼも広々としていて、空が広く気持ちがいい。「道の駅 みま」では吉田茂首相が愛したという松山のまんじゅうを見つけて、お土産用に購入(自分もひとつ食べて、すごく美味しかった!)。お遍路さんの団体も休憩していた。旧三間町にある龍光寺は、第41番の礼所である。
市街地を歩いていく中では、とてもおしゃれな明るい雰囲気の酒屋さんがあったり、懐かしさと新しさを両方感じた。また、小学校の校庭では小学生たちがのびのびと遊んでいて、中学生たちが先に自転車を押して下校しているのを見て、「こーーーんにーーちはーー!!」と叫んでいた。ちょっかいを出すような無邪気な心で。すると、中学生たちも負けじと「けがすんなよーーー!!」と返事していて、ああ、なんてささやかな日常なのだろう。すごくいいなあ、と胸がいっぱいになった。













旧広見町(鬼北町)(6/7)
次に向かったのは、旧広見町。丘陵のような地形をそのまま緩やかにのぼって、市街地へ入っていった。田んぼが広々と広がり、山にも囲まれていて、ゆったりとした雰囲気だ。
道の駅に向かおうとしていたところ、途中の近永駅の周辺で、いろんな鬼の絵や昔ながらの町並みの雰囲気を感じて、歩いてみることに。鬼北桃祭と題したひなかざりもあって、鬼とひなかざりの強弱がすごい。
鬼という漢字が含まれる市町村名は全国でも鬼北町だけで、その特徴がふんだんに現れているように感じられた。
次に向かったのは、旧広見町。丘陵のような地形をそのまま緩やかにのぼって、市街地へ入っていった。田んぼが広々と広がり、山にも囲まれていて、ゆったりとした雰囲気だ。
道の駅に向かおうとしていたところ、途中の近永駅の周辺で、いろんな鬼の絵や昔ながらの町並みの雰囲気を感じて、歩いてみることに。鬼北桃祭と題したひなかざりもあって、鬼とひなかざりの強弱がすごい。
鬼という漢字が含まれる市町村名は全国でも鬼北町だけで、その特徴がふんだんに現れているように感じられた。










宇和島市(7/7)
最後にやってきたのは、宇和島市街地だ。旧広見町からゆるやかに山道を上ったのちに、下っていった。市街地がようやく見えると、山の左右の隙間を埋めるようにぎゅっと町並みが広がっていて、「わあ、宇和島に来たのだなあ!」と感じられる。
前回の旅でも訪れた、宇和島城にやってきた。前回はあまり時間がなかったし、今回は宇和島市街地に着いて、とっても美しい青空になったので、ぜひ行きたいと思ったのだ。急な石段をのぼった先に見えた宇和島城は眩しくて、早咲きの桜も見事に咲いていた。天守から見える街並みも海も素晴らしく、今日は全体的に、ものすごく晴れているわけではなかったのに、こうした美しい景色に出会わせてもらって、すごくありがたいなあと思った。
最後にやってきたのは、宇和島市街地だ。旧広見町からゆるやかに山道を上ったのちに、下っていった。市街地がようやく見えると、山の左右の隙間を埋めるようにぎゅっと町並みが広がっていて、「わあ、宇和島に来たのだなあ!」と感じられる。
前回の旅でも訪れた、宇和島城にやってきた。前回はあまり時間がなかったし、今回は宇和島市街地に着いて、とっても美しい青空になったので、ぜひ行きたいと思ったのだ。急な石段をのぼった先に見えた宇和島城は眩しくて、早咲きの桜も見事に咲いていた。天守から見える街並みも海も素晴らしく、今日は全体的に、ものすごく晴れているわけではなかったのに、こうした美しい景色に出会わせてもらって、すごくありがたいなあと思った。























というわけで、今日の散策はここまで。市町村一周の旅では訪れることのできなかった土地にも、ほんとうにいろいろな暮らしがあるのだなあと感じた一日でした。特に海と急峻な山が近い地形は、なかなか他の地域にはないと感じます。
本日のひとこと
宿泊の申し込み予約の氏名で、間違えて「にしなかつすけ(バイク)」とバイクの文字を記載してしまっていて、宿に到着すると、屋根下の駐輪スペースをすぐに教えていただいたのでした。別の宿でそういう記載をしてください、とあったのを、そのままの状態で予約してしまったわけです。
宿泊の申し込み予約の氏名で、間違えて「にしなかつすけ(バイク)」とバイクの文字を記載してしまっていて、宿に到着すると、屋根下の駐輪スペースをすぐに教えていただいたのでした。別の宿でそういう記載をしてください、とあったのを、そのままの状態で予約してしまったわけです。
旅を応援してくださる方へ

今回の旅をはじめる前に、自費出版の写真集「どこで暮らしても」を製作しました。東京23区を1200kmほど歩いて巡り、撮影した一冊です。売り上げは旅の活動費として、活用させていただきます。
写真集の商品ページはこちら
(終わり。次回へ続きます)
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